学習意欲—疲れて帰宅した時の勉強どうする?【小学校低学年】
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6月になりました。学校によっては、運動会の練習や行事などがあり、子どもたちも体力的にハードで、そのうえ、梅雨時で空気もじめじめ、疲れが出やすい時期です。その影響でしょうか、「赤ペン先生の問題」を4、5月号と順調に提出できていた子どもでも、6月号になると、提出が滞ってしまうことがあります。疲れてなかなか勉強に取り組めないこともあるのでしょう。そんな時の、サポート方法をお伝えしたいと思います。
(赤ペン先生 吉田)
① 疲れている時は休んでから勉強タイムに!
親としては、やるべきことは、早めに済ませて、あとからゆっくりしたほうがよいと思いますよね。疲れているとはいえ、学校から帰ってきて、宿題もせず、いつまでもダラダラしている子どもの姿を見ると、「さっさと宿題をしなさい!」などと言いたくなるのは無理もありません。
でも、疲れてやる気の出ない時に、勉強を無理強いされたらどうでしょう。無理やり机の前に座ったとしても、やる気が起きなければ集中できないので、勉強に身が入らず、うつろな時間だけが過ぎていきます。先にゆっくり休んで勉強をしたほうが、能率的で、精神的にも健全です。
お子さまが、疲れて勉強に取り組む気配がない時は、「早くやりなさい!」の代わりに「勉強はいつやる?」と聞くのがよいと思います。
お子さまが一人で決めるのが難しい場合は、おうちのかたが、勉強がはかどりそうな時間帯を提案しましょう。
夕食後、お風呂に入る前、特に疲れていて、機嫌が悪かったり、眠たそうにしていたりする時は、早く寝て、朝、早起きして勉強するのもおすすめです。
取りかかる時刻を決めたら、それまではリラックスタイムにして、干渉せず、お子さまの好きなようにさせてあげてください。おやつを食べたり、気兼ねなくゴロゴロしたりすることで、心と体のバランスをとり、エネルギーをチャージすることができるでしょう。
② 気持ちを切り替える声かけをする
くつろいだ時間を過ごして、元気を回復できたとしても、自分で、気持ちをさっと切り替えて、勉強を始めるのは、低学年のお子さまにとっては難しいことです。心地よい時間は、いつまでも続けていたいと思ってしまいますよね。
そこで、おうちのかたの出番です。ポンと手をたたいて、「○時だよ。さあ、やろうか!」「はい! 始めよう!」などと、合図をするのもよいですね。
お子さまが、それでも、気が乗らない場合は、「一緒にやろう!」と誘ったり、おうちのかたの用事と「どっちが先に終わらせられるか競争だよ!」「よういどん!」などと、寄り添い、共有したりすることで行動に移しやすくなります。
③ 勉強のハードルを下げる
いざ、勉強するとなっても、疲れている時に、やらなければならないことがたくさんありすぎると、気が重くなり、何もしたくなくなってしまいます。
低学年は、自分で、やることに優先順位をつけてやりくりするには、まだ難しい年齢です。宿題など、明日までに必ずやらなければならないことを優先させ、それ以外は、土日など時間に余裕のある時に回すなどの提案をして、おうちのかたが、お子さまの負担を軽減してあげてください。
お子さまが「これならできる」と思えれば、取り組みのハードルが下がり、やる気の後押しになると思います。
まとめ & 実践 TIPS
勉強は、毎日同じ時間帯でなくても大丈夫です。大切なのは、《取り組む》ことです。お子さまが疲れている時は、まずは、ねぎらい、癒やし、緩めてあげてください。「緩める」ことをしないと締まりません。
おうちのかたのサポートがあれば、お子さまは、疲れていても、がんばって取り組めた、やり終えたという達成感や充足感を味わう経験を積んでいくことができます。それが、自信となり、この先の意欲や実行につながっていくように思います。
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