ラン活とは?いつから始める?スケジュールと進めるコツは【先輩保護者の体験談】
2024/1/12
- 子育て
お子さまが年中になったころから「ラン活どうする?」との話題も耳にするのではないでしょうか。年々早期傾向にあるというラン活。気になる開始時期やうまく進めるコツなどについて、ラン活を経験された全国の保護者のかたから寄せられたアンケートの声と共にご紹介します(※1)。
ラン活とは?
ラン活とは、ランドセル活動を略した言葉。お子さまの小学校入学にあたって、保護者のかたが行うランドセル購入のための一連の活動のことを指し、カタログを取り寄せる、展示会に行く、ランドセルのメーカー・ブランドを決める、試着をするといったことが含まれます。
最近では、人気の工房やメーカーのランドセルは、発売後すぐに売り切れてしまうことも。そのため、事前の情報収集なども活発化し、ラン活そのものが早期化傾向にあります。早期に完売するのは一部の商品やメーカーに限られるので、やみくもに焦る必要はありませんが、お子さまが気に入るランドセルを購入してあげられるとよいですね。
ラン活はいつから始める? 先輩保護者の意見は
ラン活を始めた時期について、現在小学1年生または小学2年生のお子さまがいる110名の保護者のかたから回答いただいた結果は上の円グラフのとおり。1位は「年長の4~6月」で42%。2位は「年長の7~9月」で19%。全体の61%が年長の春以降の4~9月という結果となりました。
また、続いて「年中の4~6月」「年中の1~3月」と回答したかたも10%ずついて、人によりかなり早くから準備していることがわかります。
ラン活では何をする? スケジュールは?
ラン活の内容とスケジュールの目安をご紹介します。ここでご紹介するスケジュールは、人気の工房やメーカーのものを選ぶケースとなっています。手に入れやすいものを選ぶ際には、この限りではありませんので焦って早めに動き出さなくても大丈夫です。
● 年中の夏ごろ:カタログの申し込み
カタログの申し込み開始時期は、工房やブランドによって異なります。ホームページやSNSなどで確認しましょう。
● 年中の12月ごろ:カタログ送付スタート
● 年中の1月〜年長のGWごろ:展示会
早いところでは年中の1月ごろから展示会が始まります。展示会で試着のうえ、購入予約を行うことも。展示会は、3月ごろにはピークを迎えGWごろまでには終了することが多いもの。予約制であることが多いため、忘れないようにしましょう。
早期に購入すると割引が受けられるブランドもあります。
いきなり展示会に行っても、お子さまや保護者のかたの希望や条件がはっきりしていないと迷うばかりで選びづらくなってしまいます。カタログを見ながら、親子で色やデザイン、重さなど、どんなものがいいか、また優先順位はどうするかを話し合えるといいですね。
なお、先輩保護者からはラン活全体の進め方について次のような声が寄せられています。
● 「年中の秋をすぎたら早めにカタログを取り寄せ、子どもの意見を聞く。色やデザインは子どもの意見を尊重し、素材や重さは親が決める。3社くらいに絞って、年中の春休みに実際に見に行く(見に行った人限定割引等もあるので、それもうまく使う)。GWまでに購入。コレと決めたあとは、ランドセルのCMを見せないようにがんばりました(気が変わらないように)」(第一子のお子さまが小学4年生の保護者)
お子さまの希望や意見を聞いたうえで、ある程度まで保護者のかたが絞り込むとうまく進められそうですね。
ラン活をスムーズに進めるコツは? 先輩保護者の成功談
年々過熱化しているようにも見えるラン活。お子さまも保護者のかたも納得できるランドセルを選んで購入するためには、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。続いては、ラン活を行った経験がある先輩保護者の体験談より、アドバイスをご紹介します。
ラン活のコツ1:ある程度候補を絞ってから子どもに選ばせる
子どもは選択肢が多すぎると、かえって混乱して選びづらいもの。ブランドや機能などをもとに保護者のかたがある程度候補を絞ったうえで、お子さまに色やデザインの好みを選んでもらうという工夫をしている声が多く寄せられました。絞り込む視点を持っておくと、スムーズに進められそうですね。
● 「いろいろ見ると迷って決められないので、ある程度親が絞ってから子どもに選ばせるのがよいと思いました」(第一子のお子さまが小学4年生の保護者)
● 「親がどれだけ事前に調べていても、結局は子どもが好きなものを購入することになるので、お店(もしくはブランド)だけを親が決めました。あまりにもいろんな種類のランドセルを子どもに見せると悩んでしまって決まらないので、お店だけでも決めておいてよかったです」(第一子のお子さまが小学4年生の保護者)
● 「初めに妻と2人でショールームへ下見に行き、たくさんある中から購入候補をある程度絞り込みをしました。後日、子どもと一緒に購入に行きました。そのため、子どももあれこれ迷わず、お気に入りを選べました」(第一子のお子さまが小学5年生の保護者)
● 「6年間ノーメンテで使えるように、刺繍(ししゅう)や装飾の多いものは避け、シンプルで衝撃に強いランドセルを探し、これがいいよ~お兄さんみたいでかっこいいよ~と子どもにプレゼンした。色だけは子どもに選んでもらった」(第一子のお子さまが小学5年生の保護者)
ラン活のコツ2:試着や貸し出しサービスを最大限活用
お子さまに合ったものを選ぶために試着するのは基本。とはいえ、どんな点に注目して試着すればいいか迷うのではないでしょうか。先輩保護者の試着の工夫を参考にしましょう。
● 「とにかく子どもの希望に合うものと、機能性を重視して選びました。実際に重りを入れた状態で背負うと、体型に合うものと合わないものがはっきりわかったので、試着をがんばってよかったです。実際、姉妹で合うメーカーが違いました。また、容量不足で入学後困ったというお友達もいたので、容量が大きいものを選んでよかったと思います」(第一子のお子さまが小学3年生の保護者)
● 「結局、実際に見たり背負ったりしてみないと、どこかが当たって痛い、実際の色などのことがわからなかったりするので、展示会やランドセルレンタルなどを利用しました。展示会ではゆっくりリラックスして試着できなかったので、レンタルして本人の調子がいいときに背負ってゆっくり長く試すことができたこと、メール相談したことで、アドバイスをもらえて安心したのはよかったです」(第一子のお子さまが小学3年生の保護者)
ラン活のコツ3:色選びで後悔しないよう、時間を置いてから決定する
ランドセルの色は親子で意見が割れたり、子どもの好みが変わったりすることも多いもの。「やっぱりこっちの色にしておけばよかった……」が起きないような工夫も寄せられています。ポイントは、一度小休止を置くことのようです。
● 「子どもを実際に連れて行って、必ずその場で何色かに絞る。そして、帰って日にちがたってから再度どの色にするかを本人に決めさせる。そして必ず6年間持つという約束をするようにしました」(第一子のお子さまが小学1年生の保護者)
● 「子どもはすぐに飽きます。欲しいと言っていた色と、購入する当日に欲しいと言った色が違ったので、ランチを挟んでもう一度検討し決定。休憩をとることをスケジュールに組むと良いと思います」(第一子のお子さまが小学2年生の保護者)
ラン活のコツ4:早期割引利用や旧モデル選択でお得に購入
ランドセルは、入学準備で必要なものの中でも価格が高いもの。よいものをお買い得に購入する工夫も寄せられています。気に入ったランドセルをお得に入手できたら、満足度もよりUPしそうですね。
● 「4月に購入。早期割引でお得に買えました。」(第一子のお子さまが小学1年生の保護者)
● 「旧モデルも新モデルと機能は大きく変わらないので、4~5月の旧モデル売り切り期間に、型落ちの高級ランドセルを購入でき、親子共に満足して使用しています」(第一子のお子さまが小学4年生の保護者)
● 「比べてしまうと高いものがよく見えると思いますが、値段の高いものも安いものも実はそんなに大きな違いはなく、6年間普通に使えます。安いものを買った人でも壊れたという話は聞きません。実はこだわっているのは大人のほうでは?と思ったので、最新モデルなどは見ずに前年度の型落ち商品を新品で購入しました。半額以下で買えたので満足しているし、子どもも気に入っていました」(第一子のお子さまが中学3年生の保護者)
こんなはずじゃ……意外なラン活の失敗談
慎重に進めたはずのラン活も、思わぬ落とし穴があるもの。先輩保護者の失敗談から、あらかじめミスを予防しましょう。
たくさん見すぎて選べない!
ラン活はたくさん見れば見るほど、お子さまに合うものが見つかるというわけではないもの。たくさん見すぎてかえって選べなくなってしまった経験がある先輩保護者も多いようです。
● 「ラン活しすぎて何がいいかわからなくなってしまいました」(第一子のお子さまが中学3年生の保護者)
● 「たくさん見すぎて、どれがいいかよくわからなくなりました」(第一子のお子さまが小学6年生の保護者)
重さやサイズが合わなかった
お子さまの体格や体力、予想される荷物の量などに合わせて慎重にランドセルを選択! それでも、使い始めると「合わなかった……」ということもあるようです。
● 「体も大きく体力があったのと、忘れ物が多そうだったので、とにかく容量が大きな物を探して買いましたが、毎日のように重たいと文句を言われて、軽いものにすればよかったと少なからず後悔しています」(第一子のお子さまが小学2年生の保護者)
● 「ランドセルの幅が、ランドセルによって大きく違うことを気にしてなかったため、2番目の子のランドセルの幅が狭くファイルが入れづらかったことにあとで気付きました。事前に1番目の子のランドセルの幅を測ればよかったと後悔しました」(第一子のお子さまが小学4年生の保護者)
● 「荷物の量はそこまで多くならないかと、あまり機能が付いていないランドセルを選びましたが、毎日体操服や大きい水筒を入れていくので、幅が広がるランドセルのほうがよかったかなとあとから感じました」(第一子のお子さまが小学1年生の保護者)
ランドセルじゃなくてもよかったかも!
一生懸命ラン活をしたのに、しなくてもいい苦労だった……なんてこともあるようです。事前の情報収集の大切さを実感させられる声も寄せられています。
● 「ランドセルを購入後、秋の学校説明会でランドセルが必須ではないことを知りました。第一子なので、学校のことがよくわかっていませんでした」(第一子のお子さまが小学1年生の保護者)
● 「ランドセルよりリュックを使う頻度が多く、リュックタイプでラン活すればよかったと思います」(第一子のお子さまが小学1年生の保護者)
● 「ランドセルのみ見ていたが、実際にはタブレットを含め荷物がだいぶ重いのでランリュックなど本体自体が軽量のものを検討してもよかったと思います」(第一子のお子さまが小学2年生の保護者)
まとめ
6年間使うランドセルは、お子さまが気に入るものを選んであげたいもの。年々早期化するラン活ですが、むやみに流されることなく、希望に合うものを購入できるようにするためには、情報収集や親子での話し合いも大切。お気に入りのランドセルを手に入れて、楽しく登校できるようにしてあげられるといいですね。
※1
保護者のかたに関するアンケート
調査地域:全国
調査対象:小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
調査期間:2023年11月15日~11月23日
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:396名(うち小学1~2年生のお子さまがいる保護者のかたは110名)
※小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります。