知っておきたい驚きの数いろいろ『数字でわかる!こどもSDGs』クイズ

小学校の授業や総合学習でも扱われ、中学受験にも出題されている「SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)」。国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、世界で取り組むべき目標です。

「授業で聞いた」「塾で習った」お子さまに対し、「聞いたことはあるけど、実際よくわからない…」という保護者も多いと思います。

そこで、今回はベストセラー『こどもSDGs』に続く第二弾、『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(秋山宏次郎:監修、バウンド:著、カンゼン刊)をクイズ形式で紹介。SDGsは、大人にとっても、未来を生きる子どもたちにとっても大切な目標です。「こうすれば正解」がない課題なだけに、皆で知り、解決方法を考えることが必要ではないでしょうか。

お子さまのほうが、正解率が高いかもしれません。ぜひ、親子でチャレンジしてみてください。

この記事のポイント

1日200円未満で生活しなくてはならない子どもは、世界にどれぐらい?

①6300万人(日本の人口の約半分)
②1億2500万人(日本の人口と同じくらい)
③3億5500万人(日本の人口の約3倍)

おこづかいが決まっていない子どもの場合、「1日200円未満の生活」と言われてもピンとこないことがあります。「今日は1円も使っていないから、1日200円もあれば十分」と考えるかもしれません。

でも、給食費は小学校で月額約4000円(平成18年の学校給食費調査によると高学年で月額3984円)、年間約48000円です。給食の回数を189回とすると、1食約254円。正確な金額は地域や回数により変わりますが、1日200円未満では給食1食分にも足りません。もちろん、毎日のくらしには電気や水道、習い事などのお金もかかります。

・答え

【正解】

正解は③。世界銀行が定める「国際貧困ライン」では、1日1.90ドル(約200円)以下で生活する人は「極度の貧困(最貧困層)」とされています。2020年10月、子ども6人に1人が極度の貧困(一日200円未満での生活)を強いられているとunicef(ユニセフ)が発表しました。

・関連するSDGsの目標と、子どもと考えてみたいこと

目標1「貧困をなくそう」
目標2「飢餓をゼロに」
目標10「人や国の不平等をなくそう」

「なぜ人や国の不平等が起こってしまうのか?」「極度の貧困状態にある子どもはどこの国に多いのか?」など親子で話してみてはいかがでしょうか。まずは現実を知ることが、よりよい世界をつくる出発点になります。

ジャイアント・パンダやチンパンジー…。絶滅の危機にある生き物は?

『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』第2章より作成

・クイズ

【問題2】絶滅の危機にある生き物はどれぐらいいる?

【正解はどれ?】
①約1317種(全生物の約0.06%)
②約1万5166種(全生物の約0.7%)
③約3万5765種(全生物の約1.7%)

地球上の生物は、約211万種いるといわれています(2020年12月時点)。「絶滅の危機にある生き物が多い」とはよく聞きますが、実際にはどれほどなのでしょう。

・答え

【正解】

正解は③。国際自然保護連盟(IUCN)は「IUCNレッドリスト(絶滅のおそれのある種のレッドリスト)」を発表しています。1600年以降、すでに700種以上が絶滅してしまいました。動物園の人気者、アフリカゾウやチンパンジーも絶滅危惧種です(ジャイアントパンダは危急種に)。

・関連するSDGsの目標と、子どもと考えてみたいこと

目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」

まずは「これまでにどんな生き物が絶滅してしまったのか?」「生き物が絶滅することでどんなことが起こるのか」を調べてみましょう。ニホンオオカミやニホンカワウソはすでに絶滅したと考えられています。

日本の大人の環境意識は、世界と比べて高い? 低い?

『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』第5章より作成

・クイズ

【問題3】イタリア・フランス・イギリス・ドイツ・カナダ・アメリカ・日本。この7国のなかで「環境問題に関心がある割合」は、日本は何番目に多い?

【正解はどれ?】
①1位
②4位
③7位

レジ袋有料化紙ストローの導入など、日常生活で環境問題に関する話題を耳にすることも増えました。では、日本の大人たちの環境意識は、G7(主要7カ国)のなかで高いのでしょうか?

・答え

【正解】

正解は③。これら7国はG7(主要7カ国)です。そのなかで、日本は最下位。2019年にウォータースタンドが行った「マイクロプラスチック問題に関する国際比較調査」(調査エリア :日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ 調査対象者 :20代以上の企業関係者各国700名)で「環境問題に関心がある」と答えた人は、日本では4人に1人。他の国はおおむね2人に1人以上となっており、日本は特に少ない結果となってしまいました。

・関連するSDGsの目標と、子どもと考えてみたいこと

目標6「安全な水とトイレを世界中に」
目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
目標12「つくる責任 つかう責任」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」

大人が環境問題に関心を持たないのは、これからの未来を生きる子どもたちに対してあまりにも無責任。「どうしたらみんながもっと環境意識を持てるのかな?」と促して一緒に考えてみてはいかがでしょう。

世界の数字を知って、よりよい未来をめざそう

左『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』、右『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(ともに秋山宏次郎監修/バウンド著/カンゼン刊)

・子どもにも大人にも、大切なSDGs

今なぜ、SDGsが注目されているのでしょう。それは、このままでは地球や私たちのくらしが危機に瀕してしまうから。誰にとっても、自分ごととして考えなくてはいけない課題があります。

・知ることには、意味がある

SDGsは子どもの貧困や環境問題の解決だけでなく、ジェンダー平等、平和と公正など様々な目標を持っています。誰も取り残さないよりよい世界をめざすためには、目をそらさずに現状を知ることが大切です。

『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』より。子どもにもわかりやすい内容

まとめ & 実践 TIPS

今回は『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から3つのクイズを出題しました。地球とみんなの未来のために、親子で一緒にSDGsの世界をのぞいてみませんか?

執筆・イラスト/樋口かおる

『数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(秋山宏次郎:監修、バウンド:著、カンゼン刊)

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『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』(秋山宏次郎:監修、バウンド:著、カンゼン刊)

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(参考)
文部科学省「学校給食費調査(平成18年5月1日現在) 調査結果の概要」
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/kyusyoku/07022018/001.htm

世界銀行「国際貧困ライン、1日1.25ドルから1日1.90ドルに改定」
https://www.worldbank.org/ja/country/japan/brief/poverty-line

unicef「子ども6人に1人が極度の貧困で暮らす ユニセフと世界銀行による分析」
https://www.unicef.or.jp/news/2020/0223.html

IUCN「38,500種以上の生物に絶滅の危惧がある。」
https://www.iucnredlist.org/ja

環境省「レッドリスト」
https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/index.html

環境省「いきものログ/レッドデータブック・レッドリスト」
https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist

プロフィール

秋山宏次郎

(一般社団法人こども食堂支援機構 代表理事)
SDGsオンラインフェスタ・ソーシャルイノベーションディレクター、企業版ふるさと納税の新たな活用モデル構築検討戦略会議・学識委員。企業から食品の寄付やフードロスを集め全国のこども食堂に100万食以上を提供。大手企業の社員時代から他社や行政に様々な提案をし、内閣府認定の官民連携優良事例(全国5選)など、20以上の新規プロジェクト発起人として多くの案件を実現に導く。その他、大学での授業、講演、執筆活動まで幅広く活動するパラレルワーカー

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