理科の苦手意識は小4から生まれる?!理科のつまずきを防ぐ家庭学習法
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小4になると、電気や空気など理科の学習内容の抽象度が増すため、苦手意識が芽生えやすくなります。しかし、家庭では算数・国語中心の学習であることが多いため、保護者も気付きにくいのがネック。理科のつまずきを防ぐため、家庭での学習方法を見直していきましょう。
理科の学習への2つの誤解
小学生の理科は暗記が多いと誤解されているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、星の名前や実験器具の名前など覚えることも多いですが、暗記よりも原理・原則の理解が大切です。
というのも、理科とは観察や実験を通して、考察や仮説検証に取り組むことで自然を理解し、科学的思考を学んでいく科目であるためです。
また、ドリルや問題演習に取り組んでいればできるようになるというのも誤解です。科学的思考は、ただ問題数をこなせば身につくものではなく、原理原則に基づいてしっかりと考察していく中で育まれていくものです。
小学生では、家庭学習でも算数・国語が中心となりがち。そのため、理科は疎かになってしまうケースも多いものです。中学受験でも、理科が鬼門となっているケースが多いようです。しっかりとした対策を行っていきましょう。
謎解きアプローチが理科を楽しくするコツ
では、家庭で理科の学習のサポートをするにはどうしたらよいのでしょうか? 「私は理系ではないし、間違ったことを教えてしまわないか心配」と悩まれる保護者のかたもいらっしゃるかもしれませんが、構えなくても大丈夫です。
科学的な考察を行う思考プロセスを問われる理科は、「なぜこうなったか?」「こうするとどうなるか?」という謎解きのようなものともとらえられます。そのため、家庭の中でも今流行している謎解きのようなアプローチを心がけてみましょう。
謎解きの際には「なぜその答えになるか」まで説明をさせていますよね。同じように、家庭でも答えだけでなく、「なぜなのか」までお子さまに説明してもらうようにするとよいでしょう。
月の満ち欠けをケースに見ていきましょう。地球と月と太陽の位置関係を示したうえで「地球から見た月の形はどうなるか」といった問題がよく出されます。この際、月の形を答えて終わりにするのではなく、「どうしてその形になると考えたのかな?」など説明をさせてみてください。「地球から見て、月の後ろ側から太陽の光が当たっているから」など、それぞれの位置関係と光の方向を根拠に科学的思考を駆使することとなります。
このように「なぜそう考えたか」を掘り下げる声かけこそが、自分でも意識していなかった思考プロセスに子どもの目を向けさせることに繋がります。
家で実験ができなくても大丈夫! 理科動画を活用しよう
科学的思考力を養うには、実験や観察など実例に触れることが大切です。とはいえ、学校でも家庭でも全ての実験に取り組めるわけではありません。
そういった際は、動画サイトや教材の付録にある理科の動画を活用しましょう。視覚的イメージを持つことで、テキストだけで理解するより、理解度は格段に向上します。
まとめ & 実践 TIPS
理科は、暗記で太刀打ちできるものでもなければ、問題演習の数をこなせばできるようになるものでもありません。理科で求められる科学的思考力を身に付けるには、原理・仕組みの理解が重要。家庭での学習サポートの際は、答えが合っているかだけでなく「なぜそう考えたのか」という根拠も聞いてみるようにしましょう。科学的思考に基づいて、筋道立てて説明する力が養われます。
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