春休みに苦手克服させたい! 学年の総復習や生活面でやるべきこと【小学校 中学年編】
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いよいよ春休みです。春休みは、進級に向けて、その学年の総復習をしっかりして、苦手を克服しておきたい大切な時期です。安心して進級するためには、何をすればよいのでしょうか。新学年を迎える準備としての春休みを、有意義に過ごせるように、学習面、生活面の両方について考えていきたいと思います。
(赤ペン先生 吉田)
春休みの学習、どう進める?
復習は、次の学年に影響しやすい、算数と国語を中心にすることをおすすめします。
・算数
計算は完璧にしておきたいですね。3年生では、「あまりのあるわり算」「2けたをかけるかけ算の筆算」、4年生では「わり算の筆算」などがつまずきやすいので、重点的に練習しておきましょう。特に、「小数のわり算」は「小数点をうつ」ことをしなければならないので、まちがいが生じやすいようです。「小数・分数の計算」は、苦手意識や理解不足を解消しておくと、新学年での学習も自信をもって進められると思います。
また、文章問題では、「問題文からどんな場面かを読み取る」ことが重要です。問題の場面を絵や図に表すと、具体的に場面をイメージすることができ、式を立てやすくなります。学年が進むにつれ、内容が複雑になっていくので、今からその習慣をつけておくことが、この先の学習に役立ちます。
・国語
いちばんは、漢字の復習です。今までに習った漢字は、確実に読めて書けるようにしておきたいですね。特に、3、4年生では、同音異字のまちがいが増える傾向にあるので、部首に注目して、漢字の意味や成り立ちなども一緒に覚えるなど、漢字を正しく使い分けることを意識するとよいと思います。
また、国語の読解力は、全ての教科につながるものなので、時間に余裕のある春休みに読書の習慣をつけられるとよいですね。読解力は、本を1冊読んだからといって、すぐに身につくものではありませんが、語彙が増えることは、読解力に直結します。特に、漢字や修飾語の使い方が理解できると、読解がスムーズになるようです。また、読書後に「どんなところがおもしろかったか」「どうしてそう思ったか」などの感想と理由を言えるようにしておくと、自分の考えを伝える練習にもなります。
もし、「赤ペン先生の問題」のやり残しがあれば、是非、復習に利用してください。「赤ペン先生の問題」には、その単元で大切なことが凝縮されているので、まとめ・復習に最適です。「チャレンジ」もたまっている場合は、それらを全てやり終えてからというのでは、取り組むハードルが高くなってしまうので、先に「赤ペン先生の問題」をやってからまちがえたところやわからなかったところを重点的に「チャレンジ」で確認するというやりかたでも大丈夫です。
春休みに生活面でやっておくこと
せっかくの春休みです。勉強だけで終わってしまってはもったいないですね。春休みだからこそ、できることもあります。参考にしてみてください。
・教科書、ノート、テスト、プリント類の整理
その学年で使い終えたもの、やり終えたものを整理することで、1年間を振り返ることができます。振り返ることによって、「ここがわからなかった」という苦手の発見ができたり、「がんばって100点が取れた!」などと自分の努力を再認識することができるかもしれません。
また、片付けることで、心機一転、次の学年への新たな意欲も湧いてくるかもしれません。お子さま一人で片付けるのは、難しい場合もありますので、お子さま自身に考えさせながらおうちのかたと一緒に片付けを進めるのがよいと思います。親子で1年間の成長を感じられるひとときになると素敵ですね。
・お手伝い
玄関を掃く、おふろ掃除、配膳・料理の手伝いなど、簡単にできて、継続しやすいものがお勧めです。お手伝いができたら、「きれいになってとっても気持ちがいいよ!」「手伝ってくれたから、夕飯が早く作れて本当に助かったよ!」などと、具体的にほめてあげてください。
自分が家族の役に立っていることをうれしく思い、自己肯定感の醸成にもつながるのではないでしょうか。
・規則正しい生活
春休みは、気も緩んで、ともすると、生活のリズムも乱れやすくなります。
夜更かしして、朝起きられない日が続くと、新学期が始まったときに、生活のリズムを取り戻すのが大変なので、規則正しい生活を心がけましょう。「勉強」「遊び」「手伝い」など時間を決めてメリハリのある生活ができるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
春休みは、その学年が終わってほっとする気持ちと、新学年への期待や不安が入り混じった時期でもあります。
いろいろ提案しましたが、あれもこれもと欲張って、親も子も疲れてしまってはよくないので、のんびり過ごす時間も大切にしてください。各ご家庭の状況やお子さまの性格もあると思いますので、どのように過ごすか、親子で十分に話し合ってみてください。
心と体に栄養をたっぷり蓄えて、新年度を迎えられるとよいですね。
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