シェアか専用どうする? 幼児のタブレットにおすすめの選び方や注意点【専門家がアドバイス】

コロナ禍でお子さまがおうちで過ごす時間が長くなり、タブレットにふれる機会が増えたのではないでしょうか。小学校でのタブレット導入も加速している今、それを見越して幼児期からタブレット学習を始めてみたいとお考えのご家庭も多いと思います。そこで今回は幼児教育とデジタルメディアの関わりを長年研究されている愛知淑徳大学の佐藤朝美先生に、これからタブレット学習を始めようとお考えのおうちのかた向けに、タブレット選びのポイントや気をつけておきたいことをお伺いしました。

この記事のポイント

タブレットはどう選ぶ? 最適なタブレットの選び方

はじめに、どんなタブレットをお子さまに与えるのがよいのでしょうか? たくさんの種類があって迷ってしまいますよね。タブレットを「遊び」として与えたいのか、「学習」として与えたいのか、その目的に応じて選ぶべきタブレットも変わってきます。購入してから思っていたのと違う、もっとこうすればよかったと後悔することのないよう、あらかじめタブレットを与える目的を決めておくとよいでしょう。

おうちのかたが既に持っているタブレットを与える場合

アプリを自分で追加できるので、目的に応じたコンテンツをいくらでもお子さまにふれさせることができます。タブレットを導入するコストも不要なので、一番手取り早い方法だといえるでしょう。しかしその反面、優良なコンテンツをおうちのかたがしっかりと見極める必要があります。幼児向けのアプリと言っても千差万別ですので、年齢に合った刺激の少ないものを選び、おうちのかたが使い方をきちんとサポートしてあげてください。

子ども専用に作られたタブレットを新たに購入する場合

新しく購入するため費用はかかってしまいますが、お子さまの年齢に合ったコンテンツがあらかじめインストールされているので、安心して使わせることができます。使用時間の制限ができたり、勝手にインターネットに接続できないよう管理できたりするので、おうちのかたがコントロールしやすいのもポイントです。ただし子ども用のタブレットというだけあって、お子さまを飽きさせない工夫がたくさん詰まっています。長時間の使用にはくれぐれも注意しましょう。

また、どのようなタブレットを選ぶ場合でも、万一落としても安全なようにフィルムやカバーを用意しましょう。さらに、出力用のアクセサリを準備し、ご家庭のテレビやプロジェクターなどに接続して大画面に投影するのもおすすめです。お子さまにとっても画面が大きいほうが直感的に操作しやすくなりますし、必然的にリビングなどで遊ぶことになりますので、おうちのかたはお子さまが今どんなアプリを使用しているのかを把握することができ安心です。

どんなアプリを選べばよい? アプリ活用時のポイント

次に、アプリを活用する際のポイントをご紹介します。幼児期に人気なのは知育系アプリ(おえかき、数、図形、言葉、アルファベットなどにふれられるもの)ですが、知育系アプリを使うときは、タブレットだけで学びが完結してしまわないようにすることが大切です。たとえば、くだものの数をかぞえたり、同じグループに仲間分けをしたりするアプリで遊んだとしたら、そのあと実際の生活のなかでも実態を用いた体験をさせてあげましょう。「みかんをママとパパと〇〇ちゃんの3人でわけたら、2個残るね」というふうに、身近なものを使うことで数の概念がより定着しやすくなります。具体物を使ってイメージを持つことは将来、小学校で文章題を解く際にも役に立ちます。

また、知育系アプリにもさまざまなものがありますので、お子さまの対象年齢や興味に合ったものを選ぶようにしましょう。迷うときは、教育に関わる企業や団体がリリースしているものや、専門家の監修がついているものを選ぶと安心です。

参照:アプリ「ひとりでがんばりマスター!」
http://www.ganbarimaster.jp/hitoride/
こぐま会が監修している知育アプリです。ゲーム感覚で楽しみながら学習するだけで、就学前の幼児期に最適な「聞く力・考える力・理解する力・答える力」が自然に身につきます。

タブレット学習を始める前に親子でルールを決めましょう。

タブレット学習を始めるときには、あらかじめお子さまとタブレットの扱い方についてルールを決めておきましょう

タブレットを使う際のルールの例

  • ・壊れやすいので大事に取り扱うこと
  • ・時間を決めて使うこと
  • ・明るい部屋で使うこと
  • ・兄姉と使う場合は時間を決めて交代すること
  • ・勝手にアプリをダウンロードしないこと

事前に親子でよく話し合って、必要な約束を決めておくことで、おうちのかたもお子さまも気持ちよくタブレット学習に取り組むことができます。今後ますますデジタルメディアに接する機会が増えるお子さまにとって、幼い頃から上手く付き合う習慣を身に付けておくことは、デジタル社会における重要なリテラシーにもつながることでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

タブレットのメリットは、それひとつでさまざまなことを体験し、遊び、学べることにあります。すぐに夢中になるお子さまも多いでしょう。おうちのかたにとっても手軽で助かる一面があると思います。しかし与えっぱなしはよくありません。一日のスクリーンタイムを設定するのはもちろんのこと、タブレットでたくさん遊んだあとは、外で体を動かす、親子で遊ぶ、といったアナログな体験もしっかりと取り入れ、バランスよく活用していきましょう。

プロフィール

佐藤朝美(さとう・ともみ)

愛知淑徳大学人間情報学部准教授。東京大学大学院学際情報学府博士課程、情報学環助教、東海学院大学子ども発達学科を経て現職。教育工学、幼児教育、家族内コミュニケーション、学習環境デザインに関わる研究に従事。日本子ども学会(理事)。オンラインコミュニティ「親子de物語」で第5回、「未来の君に贈るビデオレター作成ワークショップ」で第8回、「家族対話を促すファミリー・ポートフォリオ」で第11回キッズデザイン賞を受賞。

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