試験直前 の「NG勉強法」! 元塾講師が教え子 に伝えた3つのこと

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試験本番に向けて勉強は順調に進んでいますか?

「一生懸命やってるよ!」という人にも「やばいかも……」という人にも気をつけてほしいのが、試験直前期になると大量発生するNG勉強法です。焦りからついやってしまうこともありますが、むしろそれは逆効果。

大学受験生を担当してきた元塾講師が生徒に伝えてきた“3つのNG”を紹介します。

この記事のポイント

過去問題を1度解いただけで絶望しない

直前期になると取り組む頻度が高くなる過去問題。「これまでずっと勉強を頑張ってきたのだから結果が出るはず」と期待する人も多いでしょう。

ところが、現実はなかなかうまくいきません。多くの受験生が、合格最低点に届かない演習結果となって意気消沈します。

そんな受験生に伝えているのは「まだ1度目ですよ」ということ。

過去問題演習は一発勝負で合格点を出すのが目的ではありません。過去に出題された実際の問題に、自分の知識や得点力をチューニングしていくために行うのが目的です。

だから、たかだか1回解いて点数が出なかっただけで絶望する必要なし。過去問題に出てきた知識や解法を習得し、時間内にそれらを使って問題を解く練習を重ねていきましょう。

苦手科目ばかり勉強せず「得意科目もそこそこ」に

受験勉強が比較的うまくいって得意科目がある受験生の場合は、「苦手科目ばかり勉強する」というワナに陥りやすくなります。

実際、半年かけて英語の受験対策をしてきた高3生が「英語ができるようになった!」と安心して古典や歴史ばかり勉強した結果、英語の得点力がガタ落ちした例を複数見てきました。

そうした受験生に伝えたのは「得意科目だからこそ、そこそこに勉強を続けて」ということ。

英語であれば、単語帳をめくるだけでなく長文読解問題やリスニング問題を1日1題程度でいいので解き続けてください。得意科目なら30分〜1時間の勉強で済むし、それで強みを維持できるのですから。

「徹夜で睡眠不足」は言語道断!

高校受験・大学受験・英語の資格試験となると、さすがに一夜漬けでテストに臨もうとする人は少ないものです。それでも、焦りや集中力の高さから、直前期に徹夜で勉強してしまう人は後を絶ちません。

徹夜は睡眠不足につながるし、生活リズムも崩してしまいます。試験当日のパフォーマンスを高めたいなら、「徹夜で睡眠不足なんて、絶対にダメ」。

まず、試験は日中に行われるのですから、日中にきちんと頭が働くような生活リズムを作りましょう。睡眠不足になると理解力・記憶力・判断力が落ちて知識や技術を十分に発揮できない恐れがありますので、睡眠時間を優先的に確保することも大切です。

学習計画に遅れが出たとしても、「就寝時間になったら切り上げる」「毎朝同じ時間に起きる」ことを守り、日中に頭が働くための準備をさせてあげた上で計画の修正をしてください。

まとめ & 実践 TIPS

焦る気持ちも強くなる試験直前の時期は、良い結果を出したいと願うからこそ陥りやすい3つのNG勉強法に気をつけなければなりません。

本番が近づく時期ほど、勉強目的を意識して油断せず、生活リズムを守りながら学習や演習を続けましょう。

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