子どもの乗り物酔いを防ぐには? 席はどこに乗るとよい!?
秋は気候が穏やかで、遠足にうってつけの季節ですね。多くの小学校では、バスで移動する遠足も実施されます。クラスメイトとわいわい騒ぎながらのバスの移動は楽しいものですが、お子さまの乗り物酔いを心配するかたもいるかもしれません。酔い止め薬の服用も効果的ですが、できれば薬を使いたくない、薬を使うほどではないが心配…という場合には、次のような酔い止め防止策を試してみましょう。
「酔ってしまうかも…」という不安が最も酔いやすい
バス酔いの防止には、次のような昔ながらの方法が有効です。
・完全な空腹、満腹は避け、適度な量の食事を摂っておく。
・窓際に座り、外の風景を眺めるようにする。
・読書など手元を見る作業はしない。
・睡眠不足、体調不良の状態でバスに乗ることのないよう調整する。
・体を締め付けるような服装は避ける。
これらの対策を講じて、「乗り物酔いはしない!」と信じさせることが何より。ぜひお子さまには「いろんな乗り物酔い対策をしているから、酔わないはずだよ」と言葉で励まし、自信をもたせてあげてください。
もし可能であれば、遠足の日以前に、実際のバスに乗ってみることをおすすめします。もちろん遠足のバスではなく、路線バスで構いません。「バスに乗っているとこんな感じなんだ」と知っているだけで不安は激減します。短距離であっても「酔わなかった、大丈夫だった」と思うことが重要です。
座る席を選ぶことでも乗り物酔いを予防できる
バスの場合、座る座席を選ぶことによってある程度乗り物酔いを予防することができます。すでにご案内したように、窓際の席を選ぶ以外にも、振動が少ない場所に座れるかどうか担任の先生に確認をお願いしてみてもいいでしょう。
バスの場合は前輪と後輪の中間地点が最も揺れません。一般的なバスであれば前から4〜5番目の席、大型バスであればそれよりもう少し後ろの席を目安に座るとよいでしょう。「前の方に座ると酔わない」ということも言われていますが、見晴らしのよさはあるものの、体感的に揺れは大きくなってしまうようです。
酔ったら必ず先生がきちんと対応してくれる、ということを伝えておく
気をつけたいのが、乗り物酔いをひとりでがまんし、「吐くのは悪いことだ」と思い込んでしまうことです。乗り物酔いすれば、必ず吐き気に襲われます。それなのに、長い間吐き気をがまんしすぎたり、吐いてはいけない、吐くことは恥ずかしいことだと脅迫観念にかられたりすれば、より緊張を呼び起こしてしまうことに。乗り物を使う遠足では必ず「エチケット袋」が持ち物に含まれているはずです。嘔吐する可能性は誰にでもあります。
もし気持ち悪くなってしまったら早めに先生に伝えて、先生のそばの席に移動させてもらうなど、「乗り物酔いしたらどうすればいいか」ということも教えておきましょう。横になりやすい席などに案内してくれるかもしれません。酔わないように対策する、でも酔っても大丈夫。そんなふうにして、子どもが遠足を楽しめるように安心させてあげてください。