大学教授に聞く、子どもを疲れさせない「習い事」の選び方
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子どもが「習い事を始めたい」と言ったら、「できればさせてあげたい」と思うのが親心だろう。とはいえ、時間的にも体力的にも、学校生活やほかの習い事とのバランスは気になるところ。ベネッセ教育情報サイトでは、教育社会学が専門の青山学院大学教育人間科学部教授・樋田大二郎氏に、子どもを疲れさせない習い事の選び方について聞いた。
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子どもにとって、学びの中心はあくまで学校です。学校では、知識だけでなく、主体性や協調性、社会性など、さまざまなことを学びとっています。学校教育を大切にしながら、プラスアルファの楽しみとして、子どもが興味を持った習い事をさせてあげたらよいと思います。
実際に習い事を始める際、保護者のかたにしていただきたいことがあります。それは、子どもの気持ちが「流されていないかどうか」を確認すること。「友達やきょうだいがやっているから」という理由でなんとなく始めてしまうのではなく、始めたい理由を具体的に述べさせて、その習い事自体に興味を持っているのであれば、させてあげてよいと思います。そして、どの教室に通いたいか、できるだけ自分自身で調べさせましょう。友達に聞いたり、親子で習い事を紹介する冊子を一緒に読んだりすることで、「自分は何をしたいのか」を見つめるきっかけになると思います。
習い事に集中するために、数はできるだけ絞ったほうがよいのではないでしょうか。時間とお金に余裕があれば、二つぐらいはやってもよいと思います。一つに絞ってしてしまうと壁にぶつかった時、逃げ道がなくなってしまうからです。たとえば、野球を習っていた子どもが、レギュラーを取れずにくじけてしまった時、もう一つの習い事である書道をすることで落ち着きを取り戻せるかもしれません。もちろん二つ目は、習い事でなくてもマンガを読むなど、趣味でもよいでしょう。
出典:子どもをすり減らさない習い事 ~選び方編~ -ベネッセ教育情報サイト
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