スマホで育児の是非は? 専門家が調査結果を解説

スマホで育児の是非は? 専門家が調査結果を解説総務省の調査結果によると、0~1歳児の約10%、4~6歳児の約40%がスマホなどの情報通信端末機器を利用していることがわかった。急速な情報化は、既に幼児の段階から始まっているようだ。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に、この点について解説してもらった。

 

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調査は2015(平成27)年3月、0歳から小学生までの子どもを持つ保護者のうち、スマホ・携帯電話・タブレット型端末などの情報通信端末を、一回でも子どもが利用したことがあるという1,750人から、ウェブアンケート方式で回答を集めました。それによると、保護者が子どもに見せたり使わせたりした場合も含めて、スマホなどの情報通信端末を、0歳児の約1割、2~3歳児の約3割、4~6歳児の約4割が利用していました。

 

子どもがよく利用する機能・アプリは、「動画閲覧」が全体を通じて6~7割程度と最も多く、次いで未就学児は「写真閲覧」と「ゲーム」、小学生は「ゲーム」となっています。このほか、「知育アプリ」も乳幼児の段階から利用する保護者が多いことがうかがえます。
スマホなどに触れさせる理由は、未就学児の場合、家事などで「保護者の手が離せないとき」が58.7%、保護者や兄弟姉妹などと「遊ぶとき」が53.1%、「外出しているとき(待ち時間や移動時間)」が42.9%で、保護者の都合というケースも少なくないようです。

 

また、未就学児の保護者の6割が「心身への影響が不安」と回答しながらも、半数以上が「保護者の手を煩(わずら)わせない」「子どもの機嫌が良くなった」などを情報通信端末の利点として挙げています。一方で、子どもが「学習ができた、対象への関心が高まった」という意見もありました

 

利用時間や利用内容などについてルールを決めている保護者の割合は、0~3歳児で約6割、4歳児以上で約8割となっています。また、子どもの将来にとって情報通信端末が使えるようになることが必要という保護者は80.6%に上っています。
急速な情報化の進展の中で、育児などについても情報通信端末の利用が浸透しつつあると見るべきなのかもしれません。

 

出典:育児に浸透する情報端末 幼児の約4割がスマホなど利用 -ベネッセ教育情報サイト

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