通知表が想定外の結果の時はどうする? 子どもが前向きになる声かけの方法

通知表が想定外の結果の時はどうする? 子どもが前向きになる声かけの方法子どもから渡された通知表、成績が思わしくなかった場合に、どのようにアドバイスすべきか悩まれている保護者もいるだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、作家・教育コンサルタントとして活躍中の中井俊已氏に、子どもを伸ばす通知表の見方について伺った。

 

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通知表は、お子さまの学校でのがんばりを知るための資料です。結果が良くても振るわなくても、お子さまが成長していくために活用できるとてもよい資料になります。もし保護者が期待するような成績をお子さまがとれなかったとしても、一方的に怒ったりするのは避けてほしいと思います。特に、お子さまの能力や人格を否定する「あなたはダメね」といった発言や、きょうだいと比較する「お兄ちゃんを見習ってがんばりなさい」という発言は慎みたいですね。つい言ってしまった言葉でも、本人は自分を否定された気分になり、深いショックを受けてしまいます。本人の努力に加え、保護者の働きかけがあれば、子どもの成績はどんどん変わっていくはずです。どんな点をこれから伸ばしていけばよいのかを知る参考資料だととらえて、前向きな解釈をし、お子さまに働きかけていくことが大切です。

 

できていないことに目を向ける前に、まずはできていることを認めてあげましょう。子どもは、ほめられたことがうれしくて、もっとがんばりたくなります。ほめる時は具体的にほめましょう。
・国語「文字をていねいに書けるようになったね」
・音楽「気持ちをこめて歌うことができたんだね」

 

成績が上がったところは、なぜそうなったのか。成績が下がったところはどうしてそうなったのか、一緒に話し合ってみましょう。親は意見を言うより、むしろ質問役に回りましょう。悪かった時の原因を考えさせるには、「どうしてだと思う?」と聞いてみましょう。
・NGな質問「なぜ数学の成績が下がったの?」
・OKな質問「数学が上手くいかなかった理由は、何だと思う?」

 

大切なのは、子ども自身に何が良かったのか、悪かったのかを気付かせることです。普段の学習態度や小テストなどの成績もふまえ、保護者がアドバイスしてあげましょう。

 

出典:保護者のひと声で子どもを伸ばす! 通知表の見方 活用入門編 -ベネッセ教育情報サイト

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