[入試本番までの過ごし方 高校入試]入試ひと月前・1週間前
1週間前からの過ごし方
極力普段どおりに
入試本番1週間前にもなると、だんだん緊張が高まってくると思いますが、この時期は極力普通に過ごすことが大事です。気分転換が必要といって、映画を見に行ったりする人がママいますが、特別なことをすると余計にプレッシャーがかかるものです。普段と違う特別なことはしない、これがこの時期の過ごし方のポイントです。
またこの時期は風邪をひくことが怖いですから、家中で必要のない外出は避けるようにしてください。手洗い、うがいなど、家族全員がそろって協力することも大切です。
別のルートの確認
試験当日、予定していた交通機関が止まるようなことがあるかもしれません。そうした万が一の状況に備えて、インターネットなどで別のルートでの行き方を調べておきましょう。できればそのルートで1回受験校まで実際に行ってみるといいです。
電車やバスなどのICカードをお持ちならチャージもしておきましょう。当日残高不足が出て切符を買ったりしていると、想定外の時間をとられるので、余計な焦りが生じてしまいます。
新しいテキストに手を付けるより答案の見直しを
この時期書店に行くと、「直前1週間の総まとめ」「ズバリここが出る!」といった魅力的なタイトルの薄いテキストが並んでいます。自分のやってきた勉強が不安だったりすると、こうしたものについ手を出したくなります。
ですが、今から新しいものに取り組んでも身に付くものではありません。それよりもこれまで受けてきた模試の答案、出来が悪かった添削の見直しをしましょう。自分の答案がどこで減点されているのか、間違えたものは理解できていないのか、設問の読解に問題があったのか、単なるミスなのか……。そうしたことを確認して、各科5点ずつでも上乗せできるよう答案作成の研究をするのです。
合格発表のあとは
地域によっては入試が始まっていて、読者のかたの中にはすでに合格・不合格の通知を受け取ったご家庭もあるでしょう。
合格していた場合はひと安心ですが、志望順位が高い学校がこれから控えているならば、この合格を利用して「すごいじゃない! この調子で○○高校も突破だね」とお子さまの気持ちをどんどん乗せていきましょう。15歳くらいだと、その時の気分で思わぬ力を発揮するものです。
問題は不合格だった時。保護者のかたもショックが大きいことと思いますが、決して本人の前では落胆、動揺を言葉・表情に出さないでください。保護者のかたが不安になると、お子さまにもすぐ伝染します。
不合格だった時、お子さまを慰めるかたがいますが、慰めることはやめてください。かえってお子さまの気持ちは沈んでしまいます。慰めの言葉も不要です。
大切なことは、本人はもちろん保護者のかた自身も次の試験に向けて気持ちを前に向かわせることです。