万全のコンディションでテストに臨むための体調管理のポイント
せっかくの努力を無駄にしないためにも、テスト前の体調管理には万全を期したいところです。しかし、テスト勉強に一生懸命なお子さまはつい無理をしてしまいがちで、自分の体調管理にまで気が回らないもの。テストで最大限の力を発揮できるように、保護者がサポートしてあげましょう。
栄養と休息を基本として、風邪を予防する
テスト前に風邪を引いてしまったら勉強がはかどりませんし、当日まで長引けば力を発揮できないばかりか、症状によっては学校を休まざるを得ません。定期テストを欠席した場合の対応は、再試験を受けたり、見込み点となったり、学校によって異なるようですが、いずれにしても避けたいところです。特に、風邪やインフルエンザが流行する時期は注意しましょう。
風邪予防の基本は、栄養と休息です。規則正しい生活を守り、バランスの良い食事と快眠を心がけてください。テスト前に限ったことではありませんが、手洗い・うがいの励行も風邪を遠ざけます。また風邪などがはやる時期は、マスクをして人ごみを避ける、インフルエンザの予防接種を受ける、室内は適温にして体を冷やさないようにするなど、体調管理に配慮しましょう。
快眠の妨げとなる要因を排除する
体調を管理するうえで睡眠の大切さに異を唱えるひとはいないはず。睡眠の効果は、心身の疲れを取り除いたり、ストレスを解消したりするだけではありません。睡眠中、人の脳はその日に学習したことを整理して、記憶として定着させると考えられています。
つまり、勉強の効果を十分に得るためには、しっかりと睡眠を取ることが欠かせないわけです。テスト前だからといって夜遅くまで勉強をせず、規則正しい時間に布団に入ることが基本と心得ましょう。
質の高い睡眠を取るために、就寝直前の食事、またコーヒーや緑茶などカフェインが入った飲料の摂取も避けるようにします。また、入浴は、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かって血行を促すと、寝付きが良くなる効果があります。
さらに、就寝前にテレビを見たり、パソコンやゲームをしたりすると、脳が興奮したり刺激を受けたりするので、ご注意を。同じ理由で、布団に入ってからスマホをいじるのもNGです。
体調面でも学習効率の面でも「一夜漬け」はしない
テスト前だからといって、寝る間も惜しんで勉強するのは、体調管理の面でも、学習効率の面でもおすすめできません。前夜に集中的に勉強して寝不足の状態でテストに臨む一夜漬けは、心身に大きな負担がかかりますし、脳の働きから考えても効率の悪い勉強法です。
寝不足のボーッとした状態でテストを受けたら、思考力が働かず、ケアレスミスの連発…という事態にもなりかねませんし、疲れがたまって体調を崩すリスクも高まります。
本来は、一夜漬けをしなくていいように計画的に学習を進めるべきですが、どうしても間に合わない場合でも、ある程度の睡眠を取り、朝から勉強をするほうが頭がクリアな状態でテストに臨めるでしょう。
適度な運動で勉強の能率アップ
適度な運動は、ストレスを発散させて、快眠をもたらし、勉強の能率を向上させますので、気晴らしとして体を動かすようにしましょう。といっても、あまりハードな運動をして疲れ切ってしまったら勉強が手に付かなくなりますから、「気持ち良い」と感じる程度に留めることが大切です。
お子さまの得意なスポーツをしてもいいですし、ジョギングやウォーキング、また心身をリフレッシュさせる効果のある体全体のストレッチもおすすめです。
ストレスを排除して、前向きな気持ちを保つ
「病は気から」と言われるように、健やかな体調を維持するうえではストレスも大敵です。テスト前だからといって根を詰めすぎないように注意しましょう。特にお子さまが無理をしがちなタイプなら、適度な気晴らしをするように保護者が促してあげましょう。
お子さまにプレッシャーを与えるようなことは言わず、食事の時間にはテストとは無関係な会話をするだけでも気分転換になるはずです。気持ちを奮い立たせることも大切ですが、お子さまが強いストレスを受けているかどうかを言動からよく観察して、時には気持ちが楽になるような接し方をすることも保護者の大切な役割と言えるでしょう。