高校でかかるお金 中学校時代よりも増える子どもの生活コストに要注目
大学では学費など、教育費の「負担の重さ」が知られているが、それに比べて高校時代の費用は進学率が100％近くに達しているのに話題になることが少ない。「高校に入ると子どもの生活コストも増える」と話すファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏に、詳しく伺った。
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高校の授業料に対しては、「就学支援金」という制度が設けられています。他にも都道府県ごとに、私立高校に通う家庭向けの助成（補助）制度があり、年収によっては20万円近い助成を受けられるケースも。自分の家庭ではどれくらいの助成が受けられるのかを調べて実質的な負担額を知り、公立高校と私立高校のどちらにすべきか選ぶ際の判断材料の一つにしましょう。
また、高校生の生活コストにも注目する必要があります。最近は携帯電話やスマートフォンを持っていない高校生を探すほうが難しいほど。以前は、携帯電話やスマートフォンの所持を禁止していた高校でも、学校にいる間は使わないと宣誓することで、所持を認めるケースが増えています。通信料は月2,000円から5,000円くらいかかるのが一般的でしょう。さらに、おこづかいも、5,000円から1万円くらいは渡しているご家庭が多いはずです。学校までの通学定期代も、ひと月数千円はかかると考えられます。
加えて、部活に入る場合は、中学校時代と同じ部活を選んでも、用具代や合宿代、遠征費などで、かかる費用はアップすることが多いようです。学校帰りに、友達同士でファミレスやファストフードを利用する機会も増えるでしょう。
このように、高校時代は子どもの生活コストが上がり、中学校時代より貯蓄しづらくなるのが現実です。やりくりの厳しい中で、その先に控える大学時代の教育費を貯めなければいけない時期でもあります。進学したい高校を子どもと早めに話し合い、授業料の負担額も含めたコストを計算しておくとよいでしょう。
出典：高校時代にかかるお金にも注目してみよう -ベネッセ教育情報サイト
