のぞき見! 東大・京大ママの子育て方針

のぞき見!東大・京大生ママの子育て方針

「東京大学・京都大学に入る子は、どのように育てられたの?」——そんな素朴なギモンにお答えすべく、今回は、東大・京大生のお母さま100人のアンケートから見えてきた子育てのヒケツをご紹介します。(文・大島佳子)
(出典:「子育てに関する調査」マクロミル/2014年2月実施)

東大・京大生は、小学生時代、主体的に勉強に取り組んでいた

グラフ1をご覧ください。
小学校の低・中・高学年で、家庭学習に対して子供がどのように取り組んでいたかを聞いた質問です。
学年が上がるにつれ、「自らすすんで取り組んでいた」が増えていることがわかります。
では、なぜそのように主体的に学習に向かう姿勢が身についているのでしょうか。

グラフ2は、保護者自身の関わり方を聞いたものです。
「ゲームや遊びに夢中になっているところを、取り上げて勉強させるなどの無理強いはしなかった」(85.6%)、「高学年になると、勉強について口うるさく言わないようにしていた」(80.8%)が上位に挙がっており、多くのご家庭では、おうちのかたが無理に勉強させるような関わり方はしていなかったことがわかります。
また、「テストの点数にはこだわりすぎないようにしていた」(79.8%)、「まちがいがあっても、できたことをまずはほめるようにしていた」(69.2%)も高ポイントに。
また、「テストの点にはこだわり、もし悪かったら、競争心をあおることを言っていた」は12.5%、「『この問題がわからない』と言ってきたら、すぐに答えを見せていた」は8.7%と低いことから、競争心をあおるようなことはせず、結果ではなくプロセスを認めていた様子がうかがえます。

小学生時代、習い事はどうしていた?

では、習い事はどのように考えていたのでしょうか。

グラフ3は、小学生時代の習い事に対して、お母さまたちはどのように考えていたかを聞いたものです。
「好きを伸ばす習い事を習わせていた」が54.6%でトップに。次いで「やり始めた習い事は、簡単にやめさせず続けさせるようにした」(32.0%)、「文武両道で、バランス良く習い事をさせたいと思っていた」(29.9%)となりました。それに対して、「子供が嫌だと言っても、親がやったほうがよいと思うものはやらせた」は14.4%と低いことから、子供の「好き」を大切にしながら、バランスや粘り強さを配慮していたことがわかります。

子育てで大切にしていたことは?

では、そもそも子育て自体について、どのような考えをもっていたのでしょうか。
アンケート結果から、おうちのかたが次の3点を意識していることがわかりました。

①重視しているのは生活習慣や子供を尊重すること
グラフ4は、子育てするうえでのルールや方針について伺ったものです。

「朝食はきちんととらせていた」(97.1%)、「身支度など、自分のことは、自分でさせるようにしていた」(81.7%)、「早寝早起きをさせることを心がけていた」(79.8%)がおよそ8割を越えていることから、自立や生活習慣についてはこだわっていたことがわかります。
また、「興味をもったことは、まずはやらせてみるようにしていた」(97.1%)、「失敗してもいいから挑戦することを大事にしていた」(89.4%)が高いことから、失敗を恐れずに興味あることについてはトライさせていたようです。他には、「友達と遊ぶ時間も尊重した」(95.2%)、「子供と会話する時間をなるべくつくるようにしていた」(91.3%)、「子供が悪いことをしても、言い分をきちんと聞くようにしていた」(84.6%)と、子供の意見をしっかり聞き、尊重する回答にポイントが集まりました。
それに対して、「どちらかというと、親主導で子供をリードしてきたほうだ」が27.9%と低いことなどから、子供の気持ちを尊重しながら子育てにこだわっていた様子が伺えます。

②意識的に取り入れていたのは、 今できること > 進路
次に、グラフ5をご覧ください。成長のために意識的に子供にさせていたことを伺ったものです。

「友達とのコミュニケーション」(61.5%)、「読書」(57.7%)、「自然にふれさせる遊び」(57.7%)といった、子供自身が楽しめる体験への回答が多く見られる一方、「進路選びにつながること」(20.2%)、「資格をとること」(13.5%)、「キャリア教育につながること」(1.9%)など、進路に直接結びつきそうな事柄は意外と低い結果に。時間の取りやすい小学生時代の今しかできない体験などを大切にしていることがわかります。

③特に力を入れているのは子供の「好き」をサポートすること
最後に、特に力を入れていたことについて、アンケートで上がった声をいくつかご紹介します。
「理科の実験が好きだったので、休日には体験教室に参加させたり、科学館に連れていった」(東京都 T・Yさん)
「自然、生物が好きだったので、外遊びをたくさんさせた」(東京都 M・Aさん)
「クイズが好きだったので、クイズ番組を一緒に見て答えを競ったり、クイズの本を買い求めたりした」(岐阜県 Y・Nさん)
「本人の好きでやっていることを否定しないようにした」(東京都 S・Tさん)
「興味をもったことは、たとえ遊びであったとしても一生懸命応援した。そのことで
後々の集中力を養ったと思う。」(新潟県 T・Jさん)

このように、お子さまが好きなことや興味をもっていることに対して、一緒に体験したり、好きなことや夢中になっていることを応援しているという声が多く聞かれました。


【編集室より】
今回の東大・京大生のお母さまへのアンケートからは、勉強勉強と親がリードして関わるというより、むしろ基本的な生活習慣を大切にしつつ、お子さまの興味や意見を尊重し、今しかできないコミュニケーションや体験などを重視する姿勢が見られました。
その姿勢が、自主的に勉強に向かう原動力をつくっているのかもしれませんね。

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