詩を作り「言葉の力」を育む国語の授業 先生が用意したのは1枚の絵

詩を作り「言葉の力」を育む国語の授業 先生が用意したのは1枚の絵NHKの教育番組プロデューサーを務める桑山裕明氏が全国の小学校をめぐり、「こんな先生に教えてほしい」と心を動かされた先生を紹介するシリーズ。今回は、小学3年生を教えるAI先生の国語の授業を取り上げた。授業の様子について、桑山氏に詳しく伺った。

 

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AI先生は、子どもたちの言葉を育むことに力を入れています。それは、言葉の力が、人間関係づくりに役立つと考えているからです。そのために効果的なのは、「詩」の学習だと言います。

 

授業は1枚のイラストが配られるところから始まりました。先生手作りのイラストには、何本かの花が描かれていますが、水をもらっているのは1本だけ。困った顔をした花など、子どもたちの気持ちをくすぐるための工夫が施されています。
そこで先生は「絵を見て面白いなと思うことは? さあ、いくつ見つけられるでしょうか?」と子どもたちに問いかけます。子どもたちの意欲をかき立てるのです。

 

子どもたちは、イラストの印象をそのまま言葉に表し始めます。先生は、子どもたちの発言をすべて黒板に書き留めていきました。

 

●子どもが水やりをしている
●男子がニコニコ
●おひさまがポッカポッカ
●小さい花にもあげなくっちゃ
●一番大きな花にばかり水をやってずるい
●大きくなったね

 

クラス全員で考えたこれらの言葉を組み合わせて、詩を作ります。まずは先生がお手本の詩を即興で作り披露。すると、子どもたちも自然とえんぴつが動きます。
「何もないところで、詩を書くのは難しい作業。だから、子どもたちの中に書くための心・体・言葉の準備をすることが必要です。さらに、感じるものがあって、伝えたい相手を意識させると、自然と自分の中からわき出してくるものです」とAI先生。それらを「ねらって、待てる」先生は、授業の達人だと思います。

 

出典:豊かな言葉を育むために イラストをもとに詩を作る国語の授業 -ベネッセ教育情報サイト

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