東大と海外有名大学が連携したオンライン講座がスタート 大学の授業も国際化!

東大と海外有名大学が連携したオンライン講座がスタート 大学の授業も国際化!東京大学では、国際的な大規模公開オンライン講座(MOOC=ムーク)の実施団体である、米国のNPO「エデックス(edX)」に参加することを決めた。さらに、これを機にエデックスの出資者であるハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)と連携した授業を行うことでも注目を集めている。この先進的な取り組みが大学教育に与える影響を、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に伺った。

 

***

 

3大学により、今秋エデックスに提供される日本に関する連携講座シリーズは、ジョン・ダワーMIT教授らが米国から講座を配信するほか、東大からは吉見俊哉・大学院情報学環教授(副学長)が4週間ずつ2コースの「ビジュアライジング・ポストウォー・トーキョー」(戦後東京の可視化)を配信します。吉見教授の講座は、東大の学部生向けにオンライン学習と対面授業を組み合わせた反転授業として活用します。授業は、もちろん英語です。

 

受講する学生は事前にオンラインで講義映像を視聴し、基本的な知識を理解しておきます。そのうえで、対面授業で内容を深め、さらに、チームごとに資料収集やフィールドワークを行い、ウェブ上にフォト・ドキュメンタリーを制作します。対面授業で知識を学び、学んだ知識の応用は復習に任せるという通常の授業の形を「反転」させることから、反転授業と呼ばれています。

 

ポイントは、東大がこの講座を単独ではなく「MITとハーバード大との共同事業を考えるファーストステップ(第1段階)としたい」(吉見教授)と位置付けていることです。これは今後、海外と連携した授業が日常の教室に入ってくることを意味します。

 

大学教育のグローバル化は、留学だけにとどまりません。オンライン講座をとおして、英語による授業を「国際標準」で行うことが、当たり前になる時代が迫っているのです。

 

出典:大学の教室、「国際化」が当たり前に! 東大で試行 -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A