中高生に大人気 イマドキ文房具へのこだわり

アンケート期間:2013/06/19~2013/06/25 回答者数:1978名
アンケート対象:中学1年生~高校3年生の保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

中高生に大人気 イマドキ文房具へのこだわり


次々に新製品が生まれては消えていく文房具。最新式の優れ物もあれば、保護者の時代からずっと使われ続けているスタンダードなものもあります。そこで、今回は中学1年生~高校3年生のお子さまをお持ちの保護者に、お子さまの持っている文房具や、そのこだわり、最近のトレンドについて伺いました。



ギッシリ詰め込まれた筆入れ、その中には何が!?

まず、お子さまの筆入れの中に何が入っているかを伺いました。

【図1 筆入れに入っている物を、わかる範囲で教えてください(複数回答可)】

図1 筆入れに入っている物を、わかる範囲で教えてください(複数回答可)

筆入れの中身を見ると、「消しゴム」は98.8%、「シャープペンシル/替え芯」は97.2%というように、ほとんどの中高生が持っていることがわかります(図1参照)。やはり書くことには欠かせない必須アイテムといえるでしょう。

また、「蛍光ペン/ラインマーカー」「定規」は約8割、「水性、ゲルインクボールペン」「修正液/修正テープ」「鉛筆」「油性ボールペン」は5割以上が持っているようです。ノートにメリハリをつけて書くためには色分けも必要なので、納得の結果です。

ペン類の本数を多く持っているお子さまも多数いるようで、「筆入れにたくさん入りすぎていて必要なものをすぐには取り出せないことがありそう」(中2・女子の保護者)、「飽和状態でキッチキチ」(高1・男子の保護者)と感じたという回答が目に付きました。



あの人気文房具、みんな持ってる?

続けて、どんな文房具がクラスで人気なのかを伺ったところ「クルトガ®です。6本持っています」「ドクターグリップ®が書きやすい、と愛用しています」「ドット入り罫線のキャンパスノート®が書きやすいらしいです」という声が圧倒的多数でした。では、アンケートで名前が多く挙げられた文房具について、持っている割合がどのくらいなのか見てみましょう。

【図2 次の文房具をお子さまは持っていますか?】

図2 次の文房具をお子さまは持っていますか?

クルトガ®は三菱鉛筆株式会社、キャンパスノート®カドケシ®テープのり ドットライナー®はコクヨS&T株式会社、フリクション®ドクターグリップ®は株式会社パイロットコーポレーション、デコラッシュ®はプラス株式会社 ステーショナリーカンパニーの、それぞれ登録商標です。

低重心で手への負担が少なく、常に芯をとがったままで使えるシャープペンシル「クルトガ®」の人気が高く、「持っている」という回答が7割を超えました。ノートはコクヨのキャンパスノート®の中でも、「きれいにかける」と評判のドット入り罫線のものが66.9%、その他、手に負担のかからないドクターグリップ®、消せるのが魅力のボールペン、フリクション®など、機能性に優れた最近のヒット商品を多くの中高生が使っていることがわかりました。
また、ノートをかわいく彩ることのできるデコレーションテープ・デコラッシュ®や、自分でレフィルを交換して、オリジナルの多色ペンを作ることのできるペン(スタイルフィット®、ハイテックCコレト®、プレフィール®、スリッチーズ®など)は女子中高生に特に人気でした。
ひと昔前よりも、一つひとつの単価が高いものが多いのですが、毎日使うものとして、敏感にセンサーを働かせ、クラスメートなどと意見を交換して、選んでいるようです。

スタイルフィット®は三菱鉛筆株式会社、ハイテックCコレト®は株式会社パイロットコーポレーション、プレフィール®はゼブラ株式会社、スリッチーズ®はぺんてる株式会社の、それぞれ登録商標です。



文房具へのこだわり、その実態は……

【図3 お子さまは、自分の使う文房具にこだわりがあるようですか?】

図3 お子さまは、自分の使う文房具にこだわりがあるようですか?

子どもは自分の使う文房具にこだわりが「ある」ようだという保護者は、62.1%(「ある」+「どちらかといえばある」)を占めています。

こだわりの具体例を見てみましょう。

●ボールペンは、お気に入りのメーカーのものしか使いません(中3・男子の保護者)
●色ペンは何種類も持っていて、用途によって使い分けているようです。また、ノートに文字を記入するためのもの、絵を描くためのものというように、鉛筆も使い分けているようです(高1・女子の保護者)
●シャープペンシルの芯は、0.4mmしか使いません(高2・男子の保護者)
●消しゴムだけには、お気に入りのメーカーがあります。近所のスーパーや文房具店などでは手に入らないので、インターネットで注文しています(高2・女子の保護者)
●2Bのシャープペンシルの芯を使い続けています(高3・男子の保護者)
●必ず同じメーカーのノートを購入しているので、こだわりがあるようです(中2・女子の保護者)
●全教科のノートを同じメーカーで統一し、表紙の色を教科ごとに決めています(高1・女子の保護者)
●教科によって罫線の太さや種類などを自分なりに決め、ノートを選んでいるようです(高3・女子の保護者)

シャープペンシルの芯の硬さや濃さ、ノートの罫線の太さ……。多くのお子さまが、自分にとって理想の文房具を追求しているようです。女子の場合、さらにデザインにもこだわる傾向があるため、相当厳選したものが使われているように感じられます。
しかし、全体的には「見た目よりも使いやすさを重視している」と感じている保護者が多数でした。

また、たくさん持ち歩いているペンで、いろいろ書き分けたり、教科によってノートの色を分けたりするなど、学習するうえでの工夫に多くのお子さまが生かしているようです。使いやすく、気に入った文房具で学習意欲や成績の向上をめざしているのかもしれません。
学習時間が伸びるほどに、共に過ごす時間の多くなる文房具は、お子さまのいちばん身近なパートナーともいえるでしょう。


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