2015年 赤ちゃんの名前ランキング‐男の子「悠真」、女の子「葵」が1位

保護者からの子どもへの、大切な最初のプレゼントである「名前」。株式会社ベネッセコーポレーションの妊娠・出産・育児事業「たまひよ」から、2015年生まれの赤ちゃん19,761人を調査した、恒例の「たまひよ名前ランキング」が発表されました。



2015年 赤ちゃんの名前ランキング‐男の子「悠真」、女の子「葵」が1位


【名前】男の子は「悠真」(昨年1位)、女の子は「葵」(昨年4位)

男の子では「悠真」(昨年1位/主な読み「ゆうま」)が、2年連続1位となりました。2位の「湊」は、昨年の8位から初のトップ3入りです。
女の子では「葵」(昨年4位/主な読み「あおい」)が、2008年以来7年ぶりの1位となりました。
※同一漢字の組み合わせで複数の読みがある場合、最も多い読みを紹介しています。
※web上で掲載するにあたり、本来の正しい字形が表示されないことがございますので、ご了承ください。


<上位10位までのランキング>

   「たまひよnet」では上位100位までの名前を紹介しています。



2015年生まれの赤ちゃんの名前の動向

海外から日本を訪れる訪日外客数が過去最高を記録し、日本の文化や自然の素晴らしさをあらためて実感する機会が日常生活の中で増えてきています。また、ラグビーなど、スポーツ界で日本選手の活躍が目立つ1年でもありました。2020年の東京オリンピック開催も近づいてきて、応援ムードの高まりとともに日本のよさを再発見するきっかけとなっているようです。未来への明るい期待や「日本」という国をより意識した結果、「陽向」「大和」「凛」「さくら」など、日本らしさを意識した名前がランキング上位になっているのかもしれません。

【男の子の名前の動向】
●男の子では「悠真」(昨年1位/主な読み「ゆうま」)が、2年連続1位となりました。
●「湊」が昨年8位→2位とランクアップ。「多くの人が集まるところ」という意味があることから、人気となったと思われます。また、「陽向」「大和」「朝陽」が昨年度トップ10圏外よりランクインしました。

【女の子の名前の動向】
●女の子では「葵」(昨年4位/主な読み「あおい」)が、2008年以来7年ぶりに1位となりました。
●「結」を使った名前が引き続き人気です。
名前例:結菜(2位)・結愛(3位)・結衣(6位)
「人との結びつきを大切にしてほしい」という願いが名づけに反映された結果であると考えられます。
●トップ10内に「さくら」と読む名前が2つランクイン
「さくら」(昨年度5位→今年度8位)は順位は下げたものの、「咲良」(昨年度49位→今年度10位)は大躍進で初のトップ10入り。花にまつわる名前が人気であること、日本を象徴する花であること、読みに対し漢字が多様化していることを示しているのかもしれません。



【使われた漢字】男の子「太」「翔」「大」が7年連続トップ3、女の子「愛」が6年連続1位

<上位10位までのランキング>

   「たまひよnet」では上位20位までの漢字を紹介しています。

【男の子の漢字の傾向】
●男の子の名前で使われた漢字は、2009年より7年連続で、「太」「翔」「大」がトップ3を占めており、不動の人気といえます。

【女の子の漢字の傾向】
●女の子の名前で使われた漢字は、「愛」が6年連続1位となりました。「菜」は4年連続の2位から1位になりました。愛情・優しさを大切にしてほしい、愛される子になってほしいといった願いが込められていると考えられます。
●「花・植物・果実」に関連する文字が「菜」「花」「莉」「咲」と、トップ10の中に4字含まれています。
●「乃」が2013年以来2年ぶりにトップ10入りしました。「和」や「日本らしい漢字」を意識した結果かもしれません。



【名前の読み】男の子「はると」が7年連続、女の子「めい」が初のトップに

<上位10位までのランキング>

   「たまひよnet」では上位20位までの名前の読みを紹介しています。

【男の子の名前の読みの傾向】
●1位の「はると」は7年連続でトップ。不動の人気となっています。
また、「ゆうと」も7年連続2位となっています。
●最後が「と」で終わる読みの人気が定着しており、今年も20位中8つを占めています。
名前例:みなと(12位)、ひろと(13位)、えいと(15位)、かいと(16位)、はやと(18位)
●名前の初めの音は、「さ行」「は行」「や行」が人気を集めています。男女問わず、やわらかい響きの音が好まれつつあるのかもしれません。
●20位までに「4音」の名前は、そうすけ(5位)のみでした。男の子の名前は「3音」が主流となっているといえます。

【女の子の名前の読みの傾向】
●1位は「めい」が初のトップとなりました。ひつじ年を意識したのかもしれません。「ゆい」は、昨年まで8年連続1位だったのがわずかな差で2位であることから、根強い人気であることがわかります。また、「2音」の読みの名前がトップ3を占める結果となりました。
●トップ10の中に、「はな」「あおい」「ひまり」「さくら」のように植物を連想させる名前が4つランクインしました。かわいらしさはもちろん、大地にしっかり根を張るように生きてほしいという願いも込められていると考えられます。



【近年の名づけの傾向】同じ響きの名前でも、漢字の組み合わせが多様に

名前の読みランキングで、男の子では7年連続で「はると」がトップとなっているように、「名前の読み=名前の響き」は、人気の響きに集中する傾向が続いています。ただし、同じ響きの名前でも、「漢字の組み合わせ」は以前にも増して多様化しており、漢字にお子さまへの想いを込め、個性を表現する傾向が強くなっているとも考えられます。

【男の子の名づけの傾向】
7年連続で読みがトップの「はると」の10位までの漢字組み合わせは以下の結果となりました。多様な漢字が使われています。



【女の子の名づけの傾向】
トップ20位以内に、植物を連想させる11もの名前がランクイン。美しく、しなやかに、大地にしっかり根を張るように生きてほしい、という願いが込められているのかもしれません。



2015年に活躍された方の名前ランキング

ラグビーの五郎丸歩さんの「歩」は、58位(昨年41位)でした。来年度は逆にランクアップされるかもしれません。芥川賞を受賞された又吉直樹さんの「直樹」は、538位(昨年906位)。ドラマや映画で活躍された広瀬すずさんの「すず」は、209位(昨年325位)でした。
過去には、その年に活躍された方の名前にあやかり名づけをする方が多くいらっしゃったこともありましたが、近年は減少傾向にあります。インターネットの普及により、より多くの情報を参考に、独自に名前を付けられる方が増えているのかもしれません。



在住地域別 名前ランキング

2015年生まれの赤ちゃんの名づけについて、在住地域別のランキングを集計しました。在住地域別で特徴が表れた名前をご紹介いたします。
※たまひよの直販商品をご利用いただいたお客さまのお届け先を「在住県」、お申し込み者を「保護者」として集計しています。

【在住地域別 名前ランキングTOP3】
*地域ごとにTOP3までご紹介


<男の子>

●地域別に集計した場合は順位に変動が出ています。「陽向」「湊」「朝陽」がトップの地域があります。全体ではトップの「悠真」が入っていない地域もあります。関東・近畿ではトップになっています。
●北海道では「尊」「陸斗」、東北では「結翔」、中国では「樹」など、全体のTOP10に入っていない名前がランクインしています。

<女の子>
図3 お子さまは、現状のおこづかいの額や制度に満足していますか?
●地域別に集計した場合は順位に変動が出ています。「結衣」「陽葵」がトップの地域があります。「葵」は関東・中国で1位となっており、中部・四国以外ではすべてのトップ3に入っています。
●北海道では「愛莉」「七海」、四国では「真生」、九州では「咲希」など、全体のTOP10に入っていない名前がランクインしています。

名前は「こんな子に育ってほしい」「すてきな人生を歩んでほしい」と願いを込めて、ママ・パパから赤ちゃんに贈る最初のプレゼントです。ママ・パパは、呼びかけたい「読み」、想いを込めたい「漢字」、しあわせであるようにと願う「画数」など、さまざまな観点から名前を考えていらっしゃいます。そんなママ・パパの想いを大切にし、元気にすくすくと成長していってほしいものですよね。


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