子どものおやつ 約8割が家で準備!


アンケート期間 2010/10/27 回答者数:2,631人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー 高校生以下の子どもを持つ保護者

※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある


今回のテーマは、おやつ・間食。「子どもがおやつを食べ過ぎて、夕食が食べられなくなることも」とお悩みのご家庭もあるのではないでしょうか。おやつ・間食として何を用意するか、何時頃食べさせるかなどは、保護者として気になるところですよね。今回は高3以下のお子さまをお持ちの保護者に、ご家庭での工夫を伺いました。また、準備にかかる手間やお子さまの好み、親子で食べる機会の有無など、おやつ・間食についてさまざまな角度からお聞きしています。


おやつの9割が買い求めたものだが、中には手作り派も!

最初に、お子さまのおやつ・間食をどのように準備しているか、また、ご家庭で準備する場合どんなものをおやつ・間食としているかを伺いました。

【図1 お子さまのおやつ・間食はどのように準備していますか?】
図1 お子さまのおやつ・間食はどのように準備していますか?
【図2 図1で「全員分あるいは一部のおやつ・間食を家で準備する」と回答されたかたに伺います。おやつ・間食を家で準備する際は、どんなものを準備していますか? いちばん多いものを2つまでお選びください】
図1で「全部あるいは一部のおやつ・間食を家で準備する」と回答されたかたに伺います。おやつ・間食を家で準備する際は、どんなものを準備していますか? いちばん多いものを2つまでお選びください

おやつ・間食をどのように準備しているかでは、「子ども全員分を家で準備している」がダントツで、全体の約8割を占めていました。
また、家で準備する場合、9割以上のご家庭で「購入したもの」をおやつ・間食として出していました(図2参照)。手頃なお菓子などを買っておくようです。もっとも、「手作りしている」という回答も3割を超えていました。

「おやつの準備は大変ではない」との声が圧倒的!

続いて、保護者はお子さまのおやつ・間食の準備を、どの程度大変だと感じているかを伺いました。

【図3 おやつ・間食の準備や用意はあなたにとって、どのくらい大変でしょうか?】
図3 おやつ・間食の準備や用意はあなたにとって、どのくらい大変でしょうか?

最も多かったのは、「おやつ・間食の準備はそんなに大変ではない」という保護者。「まったく大変ではない」と合わせると、全体の8割以上に達します。準備を負担だとは思わない保護者が圧倒的に多いことがわかりました。理由として、以下のような声が寄せられています。

☆おやつ・間食の準備は大変ではない理由
●お菓子作りは、わたしのストレス発散の機会なので
●わたし自身、おやつが好きなので。子どものためというより、むしろ自分のために準備しているかも……
●子どもが小さかったころに比べて、高校生の今は家でおやつを準備する機会は減りました。だからこそ、準備した時は子どもも喜んでくれますし、わたしも作りがいを感じます
●おやつがない時は「ない」と言えば、子どもは納得してくれます。だから、「切らさないようにしなくちゃいけない」と気負うこともありません

ほかに、「お菓子などを買い置きしておけば、適当に食べてくれるため」といった声も少なくありません。図2で見たようにおやつ・間食に「購入品」を充てるケースが多いことも、「大変ではない」割合が高い理由の一つのようです。
一方、「おやつ・間食の準備は大変である」と感じている保護者から理由として寄せられたのは、次のような声でした。

☆おやつ・間食の準備が大変である理由
●栄養バランスとボリュームを考えて準備しているため、楽ではないですね
●子ども2人のうち1人にアレルギーがあるため、2人が一緒に食べられるものを準備するのに手間がかかります
●うちの子どもは食べ盛り。お菓子を買い置きしていても、あっという間になくなります。おやつ代が意外とかかるので、大変です
●うちには子どもが3人います。わたしはフルタイムの仕事をしているので、全員分のおやつを用意するのは、正直なところ、けっこう大変です



お子さまが喜ぶおやつ・間食はこれ!

では、お子さまが喜んで口にするおやつ・間食とはどんなものでしょうか。保護者に伺いました。

☆おやつ・間食について、お子さまが特に喜ぶものは何でしょうか?
●チョコレートに目がありません。放っておくと一日で全部食べてしまうので、「一日3個までね」と制限しています
●和菓子好きの子どものために、冷凍の今川焼きを常備。「食べてから塾に行くと集中力が上がるような気がする」と言っています
●子どもは朝、登校する前にその日のおやつをリクエスト。「お母さんの作ったドーナツが食べたい」とか「パンを焼いておいてね」とか、好き勝手を言います。準備が面倒な時もありますが、帰ってきて要望通りのものがあると跳び上がって喜ぶので、わたしも作りがいがあります
●子どもはクッキーが好きなので、わたしもよく手作りします。「お母さんの焼いたクッキーが一番おいしいね」なんて、うれしいことを言ってくれます
●学校から帰ってから、姉妹でよくお菓子を作っています。最近は、春巻きの皮やホットケーキミックスを使ったお菓子がお気に入りのようです
●うちの子は、お菓子なら何でも喜びます。でも一番好きなのは、夕ご飯の味見。コロッケのタネは特にお気に入りで、何度もおかわりをします。夕ご飯に出すコロッケの数が減ってしまうほどです
●育ち盛りのため、学校で給食を食べても帰宅するころにはお腹が減っているようで、食べごたえのあるものが喜ばれます。「あっ、これ好きなんだ。ありがとう」とうれしそうに頬張るのを見ると、親としても準備のしがいがあります

「お子さまの喜ぶものを用意してあげたい」という保護者の気持ちが伝わってきますね。
多くの保護者が挙げているのは、「チョコレート」「ケーキ」「アイス」「ドーナツ」など。洋菓子優勢のようですが、「和菓子」という声も少なくありません。「インスタントラーメンが喜ばれる」という声もありました。
また、保護者自身の好みもお聞きしたところ、ほとんどがお子さまの好みと一致していました。


高校生の保護者の7割が週に1日は親子で一緒におやつを食べている!

次に、お子さまと一緒におやつを食べたり間食をしたりする機会が、1週間に何日くらいあるかを伺いました。

【図4 あなたはお子さまと一緒におやつや間食をすることは一週間のうちどのくらいありますか?(全体)】
図4 あなたはお子さまと一緒におやつや間食をすることは一週間のうちどのくらいありますか?(全体)

【図5 あなたはお子さまと一緒におやつや間食をすることは一週間のうちどのくらいありますか?(学年別)】
図5 あなたはお子さまと一緒におやつや間食をすることは一週間のうちどのくらいありますか?(学年別)

「子どもと一緒におやつを食べたり間食をしたりする機会は、ほぼない」という保護者は、全体の約2割。つまり、約8割は「親子でのおやつ・間食の機会がある」ということになります。「親のわたしも一緒に食べながら、学校での出来事を聞いています」「仕事があるので平日はなかなか一緒に食べられませんが、休日は親子でおやつを食べる時間を設けています。子どもが楽しみにしてくれているので、わたしも腕によりをかけ、カップケーキやドーナツなどをつくります」など、おやつ・間食の時間を親子のコミュニケーションの機会としているという声がたくさん寄せられています。「たとえばケーキなど、いくつもの種類を一つずつ買い、親子で分け合っていろいろな味を楽しんでいます。『あっ、これおいしいよ。食べてごらん』『本当だ。でもわたしのも悪くないよ』と、会話も弾みます」といった声も聞かれました。
親子でおやつ・間食をする頻度としては、「週に2、3日」がトップ。次いで「ほぼ毎日」でした。学年別に見ると、頻度は学年が上がるにつれて減少していることがわかります。中学生以降、勉強や部活などで忙しくなるお子さまが多いからかもしれません。もっとも、「子どもと一緒に食べる機会はほぼない」というご家庭の割合はさほど増えず、高校生の保護者でも約7割が、週に1回はお子さまと一緒におやつを食べていました。「子どももわたしも家にいる時に、子どもの小さいころの話をしながらお菓子を食べるのは、とても楽しい時間です」といった声が少なくありません。


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