成績の良い子は夕方や早朝の時間を使うのが上手!

いよいよ秋本番です。過ごしやすい時期ですから、生活の立て直しにぜひ取り組みたいもの。今回は2008(平成20)年11月に小・中・高校生を対象に行われた「放課後の生活時間調査」の中から、≪学習する時間帯≫に関する調査結果を取り上げます。成績上位層と下位層の時間の使い方には違いが見てとれます。放課後の上手な使い方や時間のマネジメント方法について考えていただくキッカケにしていただければと思います。





放課後は4~6時間。そのうち勉強とメディアで半分以上

まずは放課後の時間の長さと、その使い方を聞きました。

【図1 放課後の時間の使い方(平均時間) 単位:分】
図1 放課後の時間の使い方(平均時間) 単位:分


●小学生は勉強とメディア時間がともに80分以上。中1~2は90分以上
放課後の時間の長さは、小学生~中2まで平均5時間弱。中3は部活動がなくなり、受験勉強のため勉強時間が3時間以上になることから平均6時間強となります。そのなかでどの学年でも勉強とメディアの時間はともに1時間を超えています。放課後の半分以上の時間が「勉強」と「メディア」に費やされているのが現状です。


勉強時間のピークは小学生は夕食前、中学生は夕食後

子どもたちが勉強している時間帯を見ていきます。

【図2 勉強の時刻別行為者率】
図2 勉強の時刻別行為者率 小学生
図2 勉強の時刻別行為者率 中学生(中1・2生)
図2 勉強の時刻別行為者率 中学生(中3生)


●勉強時間のピーク…小学生は17時30分、中学生は20時45分

学校段階によらず、夕食のピークは19時ごろという結果ですが、小学生は夕食までの17時~19時に勉強することが多く、ピークは17時30分で3割以上が取り組んでいます。中学生は19時以降に勉強にとりかかる傾向があり、特に中3生のピークの時間帯20時~21時15分には5割以上が取り組んでいます。

余談になりますが、小学生の勉強タイムのピークである17時30分は、テレビゲームで遊ぶ時間のピーク(6.5%)と重なります。遊び時間のピーク16時45分を境に、外遊びや室内遊びの時間は急激に減るのですが、ゲームで遊ぶ時間だけは減らないのです。外遊びから帰ってきた子どもが、今度は家でゲームをして遊んでいるのか、ゲームで遊んでいた子はどうしてもゲームをやめられず続行しているのか……。ともかく、夕食前の過ごし方は気になるところです。


勉強時間帯のピークが成績上位層には2回、下位層には1回

次に、成績上位層と下位層の勉強時間帯を比べてみます。

【図3 中学1年生の勉強の時刻別行為者率(成績別)】
図3 中学1年生の勉強の時刻別行為者率(成績別)

※注1 「成績上位層」はクラスでの成績に対する質問に「上のほう」と回答した者、「成績下位層」は「やや下のほう」「下のほう」と回答した者。「やや上のほう」「真ん中くらい」と回答した者と無回答・不明は省略した。
※注2 時刻ごとに、「勉強」(学校の宿題、宿題以外の勉強、学習塾)を行った子どもが全体に占める比率(%)を示している。



●成績上位層には、≪夕方≫にも勉強時間のピークが
小学生では成績上位層と下位層に大きな違いは見られませんでしたが、中1になると変化が表れます。それは成績上位層に勉強時間帯のピークが2回あるということ。前述の夕食後のピークのほかに、夕食前の18時前後にもピークがあり、3割弱の中1生が主に宿題や家庭学習に取り組んでいます。このピークは成績下位層には見られません。
また、わずかですが早朝に勉強している比率が成績上位層のほうが高くなっている点にも注目です。


夕方や早朝を使っている子には、時間を有意義に使えている感覚がある

最後に、「時間をむだに使っていると感じるか」を、成績別に聞いてみました。

【図4 時間をむだに使っていると感じる(中学生・成績別)】
図4 時間をむだに使っていると感じる(中学生・成績別)

注1 「成績上位層」はクラスでの成績に対する質問に「上のほう」と回答した者、「成績下位層」は「やや下のほう」「下のほう」と回答した者。「やや上のほう」「真ん中くらい」と回答した者と無回答・不明は省略した。
注2 中学生全体の数値である。



●成績上位層のほうが、「時間をむだに使っていない」
「時間をむだに使っていると感じるか」との問いに、「あまりあてはならない+まったくあてはならない」と答えたのは、成績上位層41.2%、成績下位層33.2%と8ポイントの差となりました。成績上位層は夕方や早朝などのちょっとした時間を上手に使う傾向があるだけに、時間を有効活用できているという自覚を持ちやすいのかもしれません。


放課後の限られた時間を有意義に過ごすポイントは2つ。
ひとつは夕方や早朝の有効活用、もうひとつは……?

子どもたちの放課後は、遊び、習い事をし、食事をして風呂に入り、宿題をして塾にも行き、テレビも見るわけですから本当に忙しい! でも、条件は皆同じ。そのなかで成績上位の中学生たちが示してくれた、夕食前や早朝に勉強時間を見つけて活用することは、放課後を有意義に過ごすポイントのひとつと言えそうです。

そして次回、勉強とともに放課後の時間を大きく占めている≪メディア≫を取り上げます。学習時間とメディア時間の関係、成績とメディアの関係などの調査結果から、メディアとの上手な付き合い方をさぐっていきます。放課後を有意義に過ごすためのもうひとつの重要なポイントは、ここにありそうです。お楽しみに!


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