心と体の発育 (3)初めてのブラジャー、どう選ぶ?

小学校高学年~中学生にかけて、大人の体へと変化しはじめる子どもたち。発育に応じて女子はブラジャーを身に着けはじめます。着けはじめのタイミングと親の関わり方について、長年、小学校の養護教諭をされていた宍戸洲美先生にアドバイスをいただきました。



心と体の発育  (3)初めてのブラジャー、どう選ぶ?


乳頭が目立ち始めたら必要な時期

(左)ハーフトップブラジャー (右)タンクトップブラジャー
ハーフトップ  タンクトップ
体の発育速度は個人差が大きいので、ブラジャーが必要になる時期もまちまちです。体操着の上からでも乳首がわかるようになったら、ジュニア用ブラジャーが必要な時期。最初はハーフトップやタンクトップタイプでもよいでしょう。スポーツタイプのブラジャーも抵抗なく着やすいでしょう。

子ども同士の情報も参考にして購入を

学校でも女子や保護者に対して「スポーツブラなどがあるので、必要な時期がきたら身に着けましょう」と指導することがあります。また子ども同士で情報交換しているケースも多いようです。「うちの子にも、そろそろ必要かな?」と感じたら、お子さんに「お友達はどうしてる?」と聞いてみるのもよいでしょう。どんなタイプの下着をどこで購入しているのか、参考になります。



犯罪被害を防ぐためにも下着選びは重要です

性犯罪から身を守るためにも、下着選びは重要です。水着を着ける部分を「プライベートゾーン」と呼びますが、当然、下着もプライベートゾーンをしっかりカバーできるものが必要です。胸をきちんと包むブラジャーだけでなく、ショーツにも気を配りましょう。ビキニショーツなどは避けたいものです。また、ミニスカートをはくときはスパッツやレギンスをはくのがおすすめです。



プライベートゾーンは見せない・触らせない
子どもには小さいときから「プライベートゾーンはとても大切な部分。人に見せたり、触らせたりしてはいけない」ということをしっかり伝えましょう。「あなたのプライベートゾーンを見たがったり、触りたがったりする人がいたら、逃げたり、大きな声で助けを求めたりして」と教えることが、性犯罪の被害を防ぐことにつながります。

プロフィール


宍戸洲美

帝京短期大学 生活科学科 学科長・教授。看護師、保健師を経て、3つの小学校で27年間にわたって養護教諭として勤務した経験をもつ。現在は大学で養護教諭をめざす学生たちの指導にあたると共に、NPO法人子育てアドバイザー協会の講師なども務めている。

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