【理科】磁石の力のはたらき方と電気の通り方の違いは?

小学生の学習Q&A
お子さまや保護者のかたが疑問に思われる頻度を★★★で示しています。
(頻度が高いほどが多くなります。)

Q鉄は磁石につくし、電気も通すけれど、例えばはさみで、持ち手の部分の鉄をプラスチックで覆っているところは、磁石にはつくけれど、電気は通しません。どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか。


A磁石がつくる磁界は、磁石に接していないものにもはたらくからです。


磁石のまわりには磁界という、磁石の力(磁力)がはたらく空間ができます。鉄が磁石にくっつくのも、この磁力のはたらきによるものです。磁力は、空気はもちろん、木やガラス、プラスチックも突き抜けてはたらきます。だから、はさみの鉄の部分がプラスチックで覆われていても、磁石にくっつくのです。

これに対して電気は、自由電子という粒が動くことで流れます。そして、物質の中にはプラスチックなど、自由電子が動きにくいものがあり、こうした物質にさえぎられると、それを通り抜けて電気が流れることはありません。だから、むき出しなら電気を通すはさみの鉄の部分も、プラスチックで覆われると、電気を通さなくなるのです。

逆に、もしも電気が磁力のようにさまざまなものを突き抜けて流れるとしたら、例えば電気のコードに触っただけで感電してしまうでしょう。わたしたちは、そうした磁石や電気の性質をうまく利用して、生活しています。
磁石のはたらき方電気の通り方



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「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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