なくさない、探さない、期限を忘れない 子どものプリント整理術
- 育児・子育て
お子さまの学校や塾や習い事のおたより、うまく整理できていますか?
・お子さまのランドセルやカバンに入りっぱなしのものを発見することが多い。
・たくさんありすぎて読みたいおたよりを探すのに時間がかかる。
・提出締め切り日をうっかり逃してしまったことがある。
一つでも当てはまったかたは、ぜひこの先をお読みください。
なくさない、探しやすい、期日を忘れない、プリント整理の仕組みづくりを整理収納アドバイザーが紹介します。
(お急ぎのかたは、目次から必要なところを選んでお読みください)
1 プリントを確実にお子さまから受け取る仕組みづくり
お子さまから確実に「おたより」を受け取るには、お子さまに何度も言うより、一度しっかり仕組みをつくってしまうほうがずっと簡単です。
<仕組みのつくり方>
1 お子さまに、保護者向けおたより専用のクリアファイル(クリアホルダー)を渡します。
保護者向けのおたよりを、お子さまの学習プリントと交ざらないように、分けて持ち帰ってもらうのがコツです。
2 次にお子さまが帰ったらすぐおたよりを置く場所をリビングなどにつくります。
置く場所は、A4のプリントが入る空き箱や100円ショップなどで売っている書類トレー、かごなど、なんでもかまいません。
お子さまとは「帰ったらすぐ、学校や塾のおたよりをここに出してね」など、ルールを共有しましょう。
2 必要なプリントを必要な時ぱっと取り出す仕組みづくり
次はお子さまから受け取ったおたよりをがさごそ探さず、探しやすくする方法です。
おたより専用の定位置をつくって分類して保管
まずは上の写真のような「ファイルBOX」などを用意して、保護者向けおたより専用の定位置にします。
プリントは、ある程度まとまったグループに分けて、「個別フォルダー」などで仕切って保管すると探しやすくなります。
グループの分類方法は、たとえば「学校」「塾」「習い事」「年間行事」「PTA」「その他」などです。
分類は細かくすると欲しいものを探しやすい半面、仕分けして入れる時、だんだん面倒になりがちなので、あまり細かすぎないほうがよいでしょう。
最初は2~3種類などざっくりのほうがおすすめです。
グループごとに分けた「個別フォルダー」には、分類の見出し(ラベル)をつけて、ファイルBOXに入れます。
お子さまが2人以上いる場合の分類法
お子さまが2人以上いる場合は、お子さまごとにプリントを分類してから、それぞれ学校、塾、習いごと、などと必要に応じて分類するとわかりやすいでしょう。
お子さまごとに「個別フォルダー」の色を分けるとわかりやすいです。
仕組みをつくるグッズ
ここでおたよりの仕分けに便利な3点セットを紹介します。ただし整理グッズは、わざわざ新しく買わなくても、ご家庭に今あるものをうまく利用しても十分です。
1 「ファイルBOX」(A4サイズの書類が入るもの)
写真は横長の「ファイルBOX」ですが、縦長タイプでもまったくかまいません。置くスペースに合わせてお好みで選んでください。
2 「個別フォルダー」
「個別フォルダー」は紙製、プラスチック製どちらでもかまいません。(ネットではいろいろなタイプが入手できます。カラーの違うものは色分けで分類できるので便利)
「個別フォルダー」はただ挟むだけでプリントが整理できますし、「見出し」がついているので、快適さではイチオシです。
またどこでも入手しやすい点でいうと、透明なクリアファイルもおススメです。見出し用にインデックスシールと組み合わせると便利です。
ちなみにファイルは二穴タイプや、袋状のポケットになっているものもありますが、プリントを入れるのにも破棄するのにも、ひと手間かかるので、おたよりの整理にはおすすめできません。
さっと挟むだけでいいファイルのほうが、楽に仕組みを続けられます。
3 「マスキングテープ」またはラベル用シール(貼ってはがせるタイプ)
マスキングテープは、分類名を書いて「個別フォルダー」の見出しに貼って使います。
マスキングテープや貼ってはがせるラベルシールは100円ショップでも入手しやすいです。
プリントの量によっては、分類名をあとで変更する可能性もあるので、貼ってはがせるタイプを今回おすすめしています。
おたよりの仕分けタイミングは?
これで、必要なおたよりをさっと取り出せる仕組みができました。
おたよりを仕分けるタイミングは、「おたよりを受け取ったらすぐ」を習慣にするのがベストです。
でも「毎日そんな時間はないわ」というかたは、その場でさっとおたよりに目を通して、緊急なものだけ対応し、そのほかのおたよりは週に1度仕分けておきましょう。
仕分けをする時は、同時に期日の過ぎたプリントがないかもチェックして、済んだおたよりをどんどん捨てていくことも忘れずに。
古いおたよりをいつまでも取っておくと、ファイルBOXがいっぱいになり、新しいおたよりが入れにくく、かつ、見つけにくくなってしまいます。
おたよりを捨てる判断基準とは?
保護者向けのおたよりを捨てるか取っておくかの基準は、「今後読む可能性があるかないか」だけです。
「それだけ??」と思われたかたもいるかと思いますが、それだけです。
通常、保護者向けのおたよりは連絡事項が書いてあります。
洋服や書籍、その他の思い出グッズなどと違って、特別な思い入れがあったり、高価なものとは違って、捨てる判断が難しくないのです。
期日が過ぎたお知らせなど、ご自身がもう読むことのないものは、サクサク処分しましょう。
「もしかしたらまた見るかも?」と少し迷うおたよりは捨てずに保存しておくか、スマホで写真に撮ってから処分しましょう。
お子さまの写真や作文が載ったおたよりなど、思い出に取っておきたい時も同じです。
3 期日を忘れない仕組みづくり
提出期限のあるプリントは、期限を忘れない仕組みが必要です。
コツは「いつも目につくところに置く」ということです。
以下の方法の中で、できそうなものを試してみませんか?
<期日を忘れない仕組みのアイデア>
その1 いつも見るリビングのカレンダーや、スケジュール帳などに、プリントをもらったらすぐに提出締め切り日を書くことを習慣にする。
その2 プリントを、いつも目にする冷蔵庫や壁やドアに、マスキングテープやマグネットで貼っておく。
(インテリア的な美しさを気にするかたはちょっと嫌かもしれません)
その3 バインダーのついたボードに挟み込んでリビングの目につく所に置く。
その4 磁石がつくホワイトボードや、画びょうでとめておけるコルクボードをいつも目につく場所に置いておき、そこに提出用のプリントだけをとめておく。
その5 提出期限のあるプリントだけの目立つ色の個別フォルダーをつくり、ファイルBOXに入れておく。
4 おたよりの管理がラクすぎて手放せない! 「まなびの手帳」のプリント管理機能はご存じですか?
「壁に貼るのはイヤ」「モノを増やしたくない」そんなかたにおすすめ。「おたより」をスマホで撮影するだけでアプリに保存でき、学校、塾、習い事などのおたよりをスマホで一括管理できます。
タグを選ぶだけで、面倒なファイリングの仕分け作業も不要ですし、提出忘れなどを防ぐリマインダー機能もあります。
まとめ & 実践 TIPS
1 「おたより」は、専用のクリアファイルをお子さまに渡し、家に帰ったらすぐおたよりを出しておく置き場所をつくりましょう。
2 お子さまから受け取ったおたよりは、専用の「ファイルBOX」を定位置に。
検索しやすいように「個別フォルダー」などで仕分けておけば、欲しいときサッと取り出せます。
3 提出期限のあるものは「いつも目につく場所」に置くなど対策をしましょう。
この記事を書いた人
整理収納アドバイザー・ライター 長谷川ヨスコ
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