提出物をよく出し忘れてしまう子どもに効果的な解決策とは?

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プリントが増え始めると、提出物を自分で管理できずに出し忘れてしまう子どもは多いものです。出し忘れを防ぐには、どうすればよいのでしょうか。提出物をよく出し忘れてしまう子どもに、効果的な対策などを見ていきましょう。

この記事のポイント

提出物を出し忘れてしまうのはどうして?

幼稚園や保育園のころとは違い、小学校はもらってくる手紙の量が増えます。
学校から渡される手紙や宿題、連絡帳などは、子どもが全部自分でランドセルにしまわなくてはいけないので、入学してすぐの子どもには、慣れるまで少し苦労するかもしれません。

学校からの手紙の内容も、子どもは帰りの時間に一気に配布されてしまうことも多いので、全部は把握できていないように思います。
配布された時点で、大事な手紙などの分類をするのは、子どもには難しいでしょう。
小学生になると、提出物だけではなく持ち物も増えるので、忘れ物をすると授業に差し支えることもあるかもしれません。

(子どもが忘れやすい提出物)
<学校から自宅へ>
・宿題
・提出期限が決まっている手紙
・先生が記入した連絡帳
・授業で必要な持ち物

<自宅から学校へ>
・宿題
・保護者が記入した連絡帳
・保護者が記入した、学校からの手紙の返事

記入されている連絡帳や、学校からの手紙の返事などは、提出が遅れてしまうと学校にも迷惑になってしまいます。子どもも大事な手紙だということは理解していると思いますが、うっかり忘れてしまうのはよくあることでしょう。
大切なのは、忘れ物を繰り返さずに、少しずつ改善していくことです。

提出物を忘れないようにする解決策とは?

子どもが忘れやすい提出物から、どうすれば忘れないように提出することができるようになるのかを考えてみましょう。
ここからは、状況を「▲/○/◎/◆」の4つの分類にわけて、それぞれについて対応策を考えていきます。

▲ → 提出専用と配布専用でそれぞれ分けられるように、チャック付きの袋か、クリアファイルなどを、用意してあげましょう。
袋やクリアファイルの表に、【先生に出すもの】 【家にもっていくもの】 などわかりやすいように書いておけば、子どもはランドセルや机の中などを探さずに、それに入っているものだけを先生や保護者に提出するだけでよいので、子どもの負担は少し減るでしょう。

○ → 声かけが必要です。「毎日宿題を出す」と学校から先に言われている場合は、帰宅後、子どもに「宿題あるの?」と確認をとってもよいでしょう。

◎ → 連絡帳は保護者から記入があるときのみ先生へ提出することになっている場合、子どもに一言「連絡帳に書いたから先生に渡してね」と伝えておくことが重要です。さらに、付箋などを貼ってわかりやすいようにしておくと渡し忘れを防げるかもしれません。

◆ → 授業の持ち物忘れをしてしまうと、子どもはすごく困ると思います。もしも、繰り返しているようなら、保護者がなるべく一緒に前日に、予定表を確認して持ち物のチェックをしてあげてもよいでしょう。
追加で、必要な持ち物がある場合は子どもに少し頑張ってもらい、連絡帳にメモをするなど、忘れ物をしないようにする対策を一緒に考えてみましょう。

<宿題>
▲ ・お道具箱の中などに入れてしまい学校に忘れる
▲ ・自宅でやって、ランドセルにしまい忘れて、学校に持っていくのを忘れる
○ ・宿題をやるのを忘れる

<提出期限が決まっている手紙・保護者が記入した学校からの手紙の返事>
▲ ・配布されていることを忘れてしまい、ランドセルなどに入れっぱなしになっている
▲ ・保護者に渡されたことを忘れてしまい、先生に提出するのを忘れてしまう

<先生が記入した連絡帳・保護者が記入した連絡帳>
◎ ・提出回数が少ないので、記入されていることをつい忘れてしまう

<授業で必要な持ち物>
◆ ・予定表の持ち物のところを、確認忘れしてしまう
◆ ・前日に追加で、授業に必要な持ち物が伝えられる、言われたことを忘れてしまう

子どもの出し忘れは保護者がフォロー

子どもの、提出物の出し忘れや忘れ物に関して、あまりにも繰り返していると、保護者も、イライラしてしまい、つい怒ってしまいたくなるかもしれません。

子どもが、提出物の出し忘れや、忘れ物が多いのには、色々な理由が考えられます。

・教科書が多くて、ランドセルの中が狭い
・持ち物が多い
・学校に行くと、やることがいっぱいで大変
・家に帰ると、疲れてしまい、つい忘れてしまう
・習い事をしていて、忙しい(後回しになってしまう)

子どもの環境は、大人が思うよりもずっと大変だということを、改めて思い出してあげましょう。

提出物の出し忘れや、忘れ物が多くなるのは、もしかしたら、子どもからの無言のサインかもしれません。
自分では「もう無理」と声に出して言えないこともあるので、心と体に余裕がなくなってしまっている子どももいるかもしれません。
この状態のときに、子どもを責めてしまうとさらに余裕がなくなってしまうので、子どもが負担に感じていることがわかったときは、保護者が手助けをしてあげましょう。

できるところはもちろん子どもにやってもらい、提出物の出し忘れや忘れ物が落ち着くまでは、バックでさりげなくフォローをして、見守ることも大切かもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

提出物の出し忘れや忘れ物が多くなると、子ども自身、学校へ行くことに不安を感じていないか、保護者はとても気になると思います。
悩んだときは現状を素直に担任の先生に相談して、子どもが一番安心できる方法で改善してあげられるとよいですね。

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