新しい環境で緊張するわが子…家庭ではどのようにサポートすればいい?【小学校低学年】

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4月は、入学・進級で、担任の先生が変わったり、クラス替えで仲のよかった友達と離れたりするなど環境ががらりと変わるため、お子さまも緊張して、不安も多い時期です。
そんなお子さまに、家庭でどのような声かけやサポートをすればよいのでしょうか。  

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

① リラックスできる環境をつくる

新学期は、新しいクラスになじめるか、担任の先生との相性、勉強への不安など、お子さまにとっては、心配事も多く、疲れがたまりやすい時期です。

学校で緊張している分、家では気も緩むので、ボーッとしていたり、ダラダラしていることが多いかもしれません。そんなお子さまを見ていると、「早く○○しなさい!」などと言いたくなるかもしれませんが、大目にみて、家ではリラックスできるようにしてあげてください。

また、おうちのかたも忙しいと、つい、お子さまの話をちゃんと聞けなかったり、後回しにしてしまいがちですが、できるだけ、お子さまが話したいときに、きちんと耳を傾けるようにしてあげたいですね。お子さまが学校のことを話し始めたら、おうちのかたは、ゆったりと構えて、話を聞いてあげましょう。

② アドバイスよりまずは受け止めることが大切

緊張や不安でいっぱいのお子さまを励まそうとして、「すぐに慣れるよ」「不安なのはみんな同じだよ」などと、言ってしまいがちですが、いきなりそんなふうに言われてしまうと、お子さまは、自分の気持ちを否定されたように思ってしまい、それ以上話せなくなってしまう場合があります。相槌を打つ程度にして、まずは、話を最後まで聞くことに集中してください。

お子さまが話し終えたら、「そうだね」「わかるよ」などと共感して、その気持ちを受け止めてあげましょう。お子さまは、アドバイスをされるよりも、自分の気持ちをわかってもらえることを望んでいるはずです。
そして、「焦らないでゆっくりでいいんだよ」と寄り添ってあげると、お子さまは安心でき、心が軽くなることでしょう。

③ 良いイメージをもてるようにする

先述しましたように、お子さまの気持ちを受け止めることは大事ですが、その一方で、お子さまがポジティブな気持ちになれることも大切です。

お子さまが緊張したり、不安になったりするのは、「こうなったらどうしよう」「こんなのは嫌だな」というようなマイナスの感情のほうが強いからではないでしょうか。

お子さまが学校の話をしたときは、「それ、おもしろそうだね!」などと、おうちのかたが反応すると、お子さまも、そういう視点で物事をとらえることができます。「そうか、まんざら悪くないな」「ちょっと楽しそうだな」などと思考の転換をするきっかけになるかもしれません。お子さま自身が、良いイメージを思い浮かべることを繰り返すことで、思考は徐々に変化していくはずです。

自分にとって、好ましくない状況に置かれたとしても、良いことも考えられるようにする、良い面にも目を向けられるようにするなどの、気持ちのコントロールができるようになることは、お子さまにとって、これから生きていくうえで、必要なことでもあります。今は、ゆっくりその練習をしているときだと、大らかにとらえてみてはいかがでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

新学期は、お子さまだけではなく、おうちのかたも心配なことが多いと思いますが、「どんなことでも、時間と共に何とかなってくる! 大丈夫!」と考えているほうが、気持ちも楽です。
家族で、楽しくおしゃべりをしたり、たくさん笑ったりしていると、お子さまも、緊張や不安から解放されて、明日へのエネルギーをチャージすることができるのではないでしょうか。
「おうちのかた」という心のよりどころがあれば、お子さまは、きっと新学期を前向きに過ごすことができるでしょう。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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