【新一年生】なかなか新しい環境に慣れない子どもをどのようにサポートする?
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小学校への入学は、子どもたちにとって、学び舎が変わるというだけではなく、さまざまな変化を伴います。中には、思い通りにいかないことも。保護者としては「どんなことがありうるか」ということを事前に考え、いざそうなったときにも冷静に対応できるよう心構えをしておくことも重要です。
入学してすぐにありうるこんなこと
入学したばかりの4月、5月。慣れない環境で、子どもだって肉体的、精神的に疲れが出ることも。この時期、考えられる子どもの不調とは? また、家で保護者はどのように接したらよいのでしょうか。
・朝ひとりで学校に行けなくなってしまう
朝、学校に行きたくない、と泣き出したり、沈み込んだりしてしまうことがあるかもしれません。そんなときに「ひとりで行けないと困るよ!」など、叱咤するのは不安をあおるだけ。子ども自身もよくわかっていることを、保護者が責めてもしかたがありません。「じゃあ、今日はここまで一緒に行こうね。そこからは行けるかな?」と、段階的にがんばれるようにしてみましょう。お友だちに迎えに来てもらうなど、協力してもらうのもおすすめです。
・学校から帰ってきたら泣き始めてしまう
入学してしばらくは精神的にも身体的にも疲れていて、今までは平気だったことにも涙がこぼれてしまう時期。何がいやだったの?と聞いても、しっかり答えられないことも多いものです。泣いている理由が自分でもわからないことがあるかもしれません。少し落ち着いてからでいいので、「今日はどんなことがあったの?」と一日のことを聞きながら、泣いている原因を少しずつ探ってみましょう。「いやだったんだね」と同感することでも子どもが落ち着くこともあります。
・体調を崩してしまう
あまり自分を表現しない子どもに多い、身体からのSOS。まだ一年生、勉強が大きく遅れることはないので、無理せず休ませるようにしましょう。朝以外は体調がいい、ということであれば、少し遅刻させることも検討し、学校から完全に離れてしまうよりは、少しでも学校に触れていたほうが学校に行きやすいことが多いので、無理のない範囲で通学するようにしましょう。腹痛や強い眠気は「さぼり心」から来るものではありません。
入学は同じタイミングでも環境に慣れるペースは子どもによって違う
小学校にあがると、今までよりも「他に合わせなくては」という気持ちが大きくなるかもしれません。それでも、保護者が重視すべきは、わが子を他の誰かに追いつかせることではないのです。「子どものペースは個々で異なる」ということを、忘れないことが大事。誰もが同じスピードで成長するわけではないのですから。学校が絶対という古い考え方もこの際忘れるべきかと思います。担任の先生と密にコミュニケーションをとりつつ、子どもの変化をじっくり見守っていきたいですね。
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