子どもが手を離れたあとに、後悔したと思うこととは?残りの小学校生活から考えたい親子の過ごし方

  • 育児・子育て

夏休みが終わると、6年生にとっては小学校生活も残り約半年になりますね。最高学年としての学校生活にも慣れてきて、中学生になることも気になり始める頃ではないでしょうか。
6年生の後半に向けて、残りの小学校生活をどのように過ごせばよいか、親としてできることは何かについて考えてみたいと思います。

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

残りの小学校生活でやりたいことを親子で考えよう!

子どもは成長と共に家族で過ごす時間より、自分一人の時間や、友達との時間を優先するようになってきます。ですので、今のうちにできるだけ一家団欒を大切にして、コミュニケーションを図りたいですね。
そんなリラックスしたひとときを利用して、残りの小学校生活でなにをしてみたいか、さりげなく話題をふってみてはいかがでしょう。
何も思い浮かばないと言うお子さまには、お子さまの「好きなこと」に関連づけた提案をしたり、おうちのかたの体験談を話したりするのもよいと思います。

わが家の子どもが6年生のとき、クラスの「お楽しみ会」に親も参加して、当時流行っていたダンスを披露したことがありました。
今でも印象に残っていることは、そのときの子ども達の反応です。みんな少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに目を輝かせて、親達の懸命なダンスに見入っていました。
親が「参観」ではなく「参加」して、「一緒に楽しむ」「時間を共有する」ことの大切さをこのとき改めて知った気がしました。
家庭でも「今」という貴重な時間を、親子で一緒に何か一つのことに取り組めたら素敵だなと思います。

将来やりたいことを見つけるきっかけ作りを!

中学への意識が高まってくると同時に、頭の中をよぎるのが、高校などの進路選択ではないでしょうか。まだまだ先のことと思いがちですが、自由に楽しく考えられるこの時期に、将来の夢や目標につながる話を親子で是非しておきたいですね。

すでに、明確にやりたいことがあるお子さまもいらっしゃると思いますが、こればかりは個人差があり、まだ遠い先のことで、漠然としていて考えられないお子さまも多いのではないかと思います。
行動は、「○○になりたい」「○○をやりたい」などと、まず、「思う」ことから始まります。勿論、「思う」だけではだめですが、まずは、思わなければ何も始まりません。
この「思う」ことへの上手なアシストも、おうちのかたの重要な役割ではないかと思います。

お子さまが何かをやりたいと言ったとき、それが「定かでない」ことや、「夢のまた夢」のようなことだった場合、子どもの将来を案じる親としては、ついマイナス面に目を向けてしまい「それは無理だ」とか「やめたほうがいい」などと言ってしまいがちです。
そうすると、子どもは、せっかくの「思い」を否定された気持ちになってしまいます。
価値観が多様化し、目まぐるしく変化している今の世の中、この先どうなるか、確かなことは誰にもわかりません。親の価値観だけで「無理」と決めつけないで、柔軟に対応したいですね。

まずは、子どもの話に耳を傾けて気持ちを尊重し、「何を成し遂げたいか」、そのためには「何をすべきか」などを一緒に考えていくことが、子どもの可能性を広げ、チャレンジ精神を育てることになるのではないでしょうか。

将来につながることはすぐそこに!

わが家の子どもたちの小学校時代を振り返ってみますと、学校の勉強にはなかなかスムーズに取り組めませんでしたが、今思えば、言われなくても積極的に、ほかの何よりも注力していることがありました。親としては「よくやっているな」くらいにしか思わず、さほど気に留めていませんでしたが、結局それが将来の夢につながっていました。あの時、もっと認めたり、応援してあげたり、子どものことをよく見てあげればよかったなと、今では後悔しています。

何か特別なことでなくても、子どもがいつも何気なくやっていることが、意外と将来につながることが潜んでいるものです。そういった子どもの「可能性の芽」も大切に育んでいきたいですね。

中学受験を迎える子に対して親ができること

中学受験をするお子さまにとっては、この2学期が勝負どころではないでしょうか。おうちのかたにとっては、何よりお子さまの体調管理と心のケアが大事になってくると思います。

おうちのかたは、つい口出しをしたくなることもあると思いますが、子どもも、日々自分の気持ちと闘っています。叱責より温かい励ましのほうが、お子さまの心に届くはずです。おうちのかたは、あくまで相談役というスタンスをとり、親子げんかは避け、良好な関係を保ちたいですね。
とはいえ、おうちのかたもお子さまに気を遣う場面や、不安なことも多々あるはずです。自分一人で抱え込まず、経験のある先輩ママさんや塾の先生に相談したりするなどして、ストレスをため込まないようにしましょう。
そして、9月は夏の疲れも出やすい時期です。焦らず、お子さまが安心できるような環境作りをしてあげましょう。効率よく勉強ができているかを時々確認してあげるのもよいと思います。

まとめ & 実践 TIPS

ついこないだ入学したばかりなのに気づけば6年生。小学校生活はあっという間です。これからの日々、お子さまとできるだけたくさん触れ合い、親子で楽しく過ごす時間をもてることを願います。後々、それがお子さまの礎となることでしょう。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

  • 育児・子育て

子育て・教育Q&A