テレビの見方で子どもが伸びる? 自己管理力のある小学生にするために保護者ができること

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目標に向けて頑張るために必須となる自己管理力。大切なのはわかるけど、一体どうやって身に付けさせればいいのか分からないと困っていませんか? 実は、テレビの視聴ルールを通して、自己管理のトレーニングをしていくことができるのです。具体的な方法を知って、子どもと実践していきましょう。

この記事のポイント

自己管理力とは

目標を立て、達成のためのスケジュールを立て、それに従って行動する。自己管理力は、目標達成に欠かせないスキルとなっています。

加えて、自己管理力は最近注目されている「非認知能力」の1つ。非認知能力とは、目標や学びに向かったり、感情をコントロールしたり、人との円滑な関わりを実現する姿勢で、IQテストなどでは測定できない内面の力です。非認知能力が高いと安定や成功、人生の幸せにも繋がると言われており、その育成のためには幼児期や小学校低学年の時期の過ごし方が重要であるとの指摘がされています。

テレビの視聴ルール作りは自己管理力のトレーニングとなる

自己管理力を身につけるためには、テレビとの付き合い方を考え、実践することが有効です。このとき、大切なのは保護者が視聴ルールを決めて子どもに守らせるのではなく、子ども自身がルールを作成するということ。

なぜなら、子どもが自分自身でルールを決めるということは「目標設定」のトレーニングとなりますし、自分で決めたのだからしっかり守ろうという「当事者意識」が高まるためです。

保護者が決めたルールを強制されて渋々従うのと、自分で決めたルールを守れるよう自分をコントロールしていくのとでは、ルールを守るモチベーションが随分と異なってきますよね。

自分の決めたルールをモチベーション高く掲げ、自分を律した行動を繰り返していくことで、子どもの自己管理力は段々と高まっていくのです。

自己管理力を高めるテレビの視聴ルール作りの方法とは

子ども自身にテレビの視聴ルールを決めさせることが大切といっても、子どもだけでゼロから考え出すのは至難の技。保護者の適切なサポートが必要となってきます。具体的な視聴ルール作りの方法を見ていきましょう。

・保護者から子どもにテレビのメリット・デメリットを伝える

子どもは、テレビのどんな点が良くて、どんな点が悪いのかをしっかり理解しているわけではありません。そのため、ルール作りの材料としてテレビのメリット・デメリットを保護者からしっかり伝えましょう。

「テレビのいい点は、これまで知らなかった新しい知識を知ることができるし、内容について話すことでお友達や家族とのコミュニケーションにもなるね。」「でも、テレビは怖い内容など子どもにはふさわしくない内容の番組もあるのが心配。テレビばかり見て、勉強や読書、運動がおろそかになるのもよくないね」など、しっかりと伝えていくとよいでしょう。

・テレビを見る時間帯、合計時間、見る番組の3点を子どもに考えさせる

寝る前1時間は見ない、1週間の合計時間は●時間といった時間に関するルール、具体的な番組名や番組ジャンルといった内容に関するルールを子どもに考えさせましょう。
基本的には子どもの決めたルールを尊重しますが、もし「ルールがゆるすぎかも」「不適切かも」と感じた際は、どんな点が気になるかの理由と共に伝えましょう。そのうえで、再度考えさせるのが良いです。

・作成したルールを意識づける声かけを行う

ルールは形骸化してしまっては意味がありません。「今週のテレビ時間はあと何時間残ってる?」「そろそろ●時だけど、どうすればいいんだっけ?」など、ルールに関連した声かけを行うことで、ルールを意識づけることができるようにしましょう。

まとめ & 実践 TIPS

テレビやメディアは、子どもにとっての悪影響がクローズアップされがちなものですが、付き合い方次第で子どもの能力を伸ばすことができるもの。テレビ視聴ルールを通して、非認知能力の1つである「自己管理力」のトレーニングができれば、勉強でも運動でも自律的に頑張り続ける姿勢を身につけることができます。
もちろん、子どもだけでなく、保護者も同様にテレビとの正しい付き合い方をしていけるようにしたいですね。

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