子どもの習い事を辞めさせるタイミングと、辞める習い事の判断基準って?
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- 習い事
習い事には「いろいろなことができるようになってほしい」「子どもの可能性を広げたい」というおうちのかたのお子さまへの期待や愛情が込められています。
でも、気がつけば、子どもも疲れ気味、宿題も多くなり時間的に余裕がなくなってしまった、このまま、習い事を続けていくべきか否か‥迷いも生じますよね。何を基準に、どのように習い事を選択していけばよいのでしょうか?
(赤ペン先生 吉田)
最近の習い事は多種多様。詰め込みすぎていることも
「赤ペン先生の問題」のおたよりからも多くのお子さまが、いろいろな習い事をしていることがわかります。ピアノ、スイミングをはじめ、英語、そろばん、最近では、ロボット教室などもあり、習い事は多種多様です。なかには、毎日のように習い事をしているお子さま(すごいです!)や、(好きな遊び)サッカー、(得意なこと)サッカー、(がんばったこと)サッカー、(将来の夢)サッカー選手‥‥と1年を通して全てサッカーのお子さまもいらっしゃいます(「サッカー大好き!」という気持ちを心から応援したくなります。)。
でも、あまり予定を詰め込みすぎると、子どもも疲れてしまい、時間的に余裕がなくなってしまいがち。このまま、習い事を続けていくべきか否か、迷ったときにが、どのように習い事を選択していけばよいのでしょうか?
何を「辞める」かではなく何を「続けたい」かが判断基準
「やめる」ということは、どこか、マイナスのイメージをもってしまう場合もありますので、子どもの成長に合わせて、次に進むための選択と考えるとよいと思います。
そのうえで、「何を続けていきたいか」という視点で、お子さまとじっくり相談するのがよいと思います。「楽しそうか」「意欲的か」などを一つの判断基準としてみてはいかがでしょう。その際、お子さまの「好き・続けたい」という気持ちは、できるだけ尊重してあげたいですね。
向き・不向きで決めるのは正解ではない
私が学生のとき、バイオリンを初心者で習い始めた友達がいました。まわりの人はどんどん上達していくのに、彼女はなかなか上達せず、普通なら嫌になってやめてしまってもおかしくない状況でした。ですが、彼女は、やめる素振りなど全くなく、ひたすら練習していました。そして、2年後の発表会で、「G線上のアリア」をビブラートをかけてみごとに弾いたのです。上手・下手を越えた演奏でした。そのとき、私は本当に感動しました。「継続は力なり」「努力に勝る天才はなし」と心から思いました。
向き・不向きで言うと、彼女はバイオリンには不向きだったかもしれません。でも、それにも勝る「好き」という気持ちがあったのです。「上手になりたい!」という強い気持ちもあったのでしょう。途中であきらめず、がんばり続けたことで、彼女の人生はとても豊かになったと思います。自信もついたにちがいありません。
プロをめざすのでなければ、一概に、向き・不向きでやめるかどうかを決めるのは、正解ではない気がします。
辞めるタイミングはどう決めるか
娘が小学1年生になったとき、ガールスカウトに入りました。本人がやりたがったというよりも、どちらかというと、私が経験させたくてやっていました。でも、さすがに「もうやめたい」となったとき、4年生になると富士登山があるので、「4年生が終わるまではがんばる」と決めました。
後日談ですが、娘は、期間を決めたことで、気持ちがとても楽になり、決めたところまでがんばれたから、リタイアしたような感覚はなく、すっきりやめられたと言っていました。「やめたくなったらすぐやめる」では、「途中でやめてしまった」という後味の悪いものになったり、何でも簡単にやめてしまうような癖がつくことも懸念されるので、「いつまではがんばる」と目標を決めるのがよいと思います。やめるにしても、「やりきった」という気持ちをもってやめると、前向きな選択になるのではないでしょうか。
まとめ & 実践 TIPS
習い事は、まず、楽しんでやることがいちばんだと思います。「楽しい」→「好き」→「上達」です。嫌々やっても、上達しないし、負担になります。かといって、嫌になったら、すぐやめてよいというわけではありません。「あんなにがんばったのに結果が出なかった」「あんなにがんばったのにうまくいかなかった」など、思うようにいかなかったり、つらい経験をしたとき、「いかにして気持ちを立て直すか」という心の訓錬は、子供のときにこそすべきだと思います。それは、大人になったとき、生きていく力の源に、きっとなるはずです。
「習い事をやめるとき」は、「卒業」であり、次のステージへのスタートでもあると考えてみてはいかがでしょう。そうすると、自ずと「何を続けたいか」「何を続けるべきか」が見えてくるかもしれません。
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