鬼は必要?なぜ豆まくの? 子どもに正しく伝えたい節分のこと

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いろいろなやり方がある節分。近年は、鬼が登場しないという園や家庭も増えてきました。でも、子どもを怖がらせるという昔ながらのやり方もまだまだ多いです。ただ、そのやり方にはちょっと注意が必要。「子どもを泣かせる」だけで終わりにしては、節分の意味がありませんよ。

この記事のポイント

豆まきは始まる前と後が大事!

節分で大事なのは、行事の由来や意味をきちんと説明してあげること。なぜ鬼が出てきて、なぜやっつけなければならないのか……わかりやすく子どもに教えてあげましょう。

「怖がらせること」が目的になるから、「子どもがかわいそう」「脅している」と言われてしまいます。大人が子どもを泣かせて楽しんでいるだけなら、たしかにそうですよね。でも、伝統的な行事としてきちんと意味を持ってやっているのであれば、泣いてしまったとしてもOKなのではないでしょうか。

そのためには、子どもが意味を理解していることが大事。豆まきの前と後にきちんと話をすることで、節分を正しく行いましょう。

鬼は「悪いもの」の擬人化!豆まきの前に伝えたいこと

まずは、豆まきの前に節分の話をしてあげましょう。子どもの年齢に合わせて、わかりやすく伝えればOK。小さいお子さまなら、「悪い病気を持ってくる鬼をやっつけよう」といった簡単な説明で大丈夫です。過度に怖がらせるのではなく、これから起こりうることを事前に教えてあげる感じ。突然鬼が出てくるよりも、心構えができていた方がよいですよね。

大きいお子さまなら、節分の由来をきちんと説明してあげましょう。どうして鬼が来るのか、どうして豆を投げると逃げていくのかなど、詳しく話してあげるとよいですね。絵本を使うのもおすすめです。

現代の節分に出てくる鬼は、「病気や心の中の悪いものが擬人化した」と考えるとよいですね。家族みんなの悪いものが合体しているから怖い。でも、がんばってやっつければ一年間幸せに暮らせる。そんなふうに、「怖いけど乗り越えられるんだ」ということを教えてあげましょう。

最後は「もう大丈夫」で締める!豆まきの後に注意したいこと

豆まきは、終わった後も大切。最後は必ずやっつけること、そして安心させてあげることを忘れないようにしましょう。

豆まきは、最後に必ず鬼を「やっつけて」ください。ただ、怖がりなお子さまだと泣いたり逃げ回ったりして冷静ではないでしょう。その場合は、鬼がいなくなって落ち着いてからでもOK。「鬼は外!」と豆を投げて、自分の力でやっつけたという経験をさせてあげましょう。

そしてもう一つ大事なのは、「これで大丈夫」「もう鬼は来ないよ」と安心させてあげること。ここまでがセットです。怖がらせるだけで終わりにせず、必ず最後まで行事をやり切ってください。体の中から新しい鬼が生まれないように、豆を食べるというのもよいですね。

また、この時期にやりがちな「言うことを聞かないと鬼が来るよ」はNG。注意したり叱ったりする時に効果はありますが、これは脅しです。やっつけた鬼がまた出てくるのはおかしいですからね。行事と日常生活は切り離して考えてください。

まとめ & 実践 TIPS

家庭では鬼が出てこなくても、保育園・幼稚園では昔ながらのやり方をすることも多いです。子どもが怖がっていたら、家に帰ってからでもよいのでしっかりと節分の話をして安心させてあげましょう。正しく伝えて安心までセットにすることで、鬼の存在は子どもにとってプラスなものになるはずです。

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