小学生のお手伝いは自立心や判断力、自己肯定感を養う絶好のチャンス!
- 育児・子育て
「お手伝いさせたいけど、自分でやったほうが早いから……」そんなふうに子どものお手伝いの機会を奪っていませんか? もしそうなら要注意!
お手伝いは、子どもが自分で人生を切り開いていくための大切な力を養う機会になっています。どのように取り入れていけばよいか考えていきましょう。
お手伝いは子どもの心を強くする!
お手伝いは、保護者の負担を減らすためだけのものではありません。実は、次のような効果により、子どもの心を強くすることができるものです。
・判断力、段取り力がつく
たとえば、食器の上げ下げのお手伝いについて考えてみましょう。なるべく運ぶ回数を少なく、油汚れが他の汚れが少ない食器につかないようにするためにはどうすればよいか? そのようなことを考えながら、上げ下げを試行錯誤することで、段取り力や判断力が養成されます。
・家族の一員としての責任感がつく
お手伝いは、家族の一員として家庭を運営するために必要な役割を果たすことになります。お世話されるばかりであった子どもが、家族のお世話をする役割を担うことで、責任感を覚えていきます。
また、これまで自分の代わりに家族がしてくれていたことの大変さに気づくことで、助け合いや協働の心も芽生えることでしょう。
・役割を果たすことで自己肯定感が得られる
お手伝いで自分に与えられた役割を実行すること、それにより家族から感謝されることで、子どもは達成感を大きくすることができます。「家族の役に立つことができた」との思いは、自己肯定感を強くすることにもつながることでしょう。
・自立心が生まれる
お手伝いを通して、これまでお世話してもらっていたことを自分でできるようになったり、他の家族のためのアクションが取れるようになったりすることで、「もっといろいろなことを自分でやろう」との自立心が芽生えます。
お手伝いにより生まれる効果は、どれも子どもが自分自身で様々なことにチャレンジをしていく際に必要となる力です。「私がやったほうが早いから」とお手伝いを頼むことに二の足を踏むことなく、年齢にあったお手伝いで子どもの心の成長をサポートしていきましょう。
学年別! 小学生にオススメのお手伝い
小学校低学年の場合は、家族全員の目につきやすいお手伝いがオススメです。家族から感謝の言葉を受ける機会も多く、感謝される喜びを知ることができるためです。たとえば、食事の前後にテーブルを拭くといったことをお願いしてみましょう。
中学年になったら、家族内のことだけでなく、社会にも目を向けられるお手伝いで視野を広げてみましょう。たとえば、ゴミ捨てなどがオススメ。ゴミを分別することや、リサイクルに気を配ることで、「ゴミを減らすにはどうしたらいいだろう?」というような視座を高めることにもつながります。
高学年では、より段取りや判断力を求められるお手伝いを頼むのがオススメです。ゴミ捨てと洗濯物干しというように複数のお手伝いを自分でコントロールしてやり遂げるようにしてもらうとよいでしょう。計画力や臨機応変な対応など、マルチタスクをこなすための感覚が養われます。それは、複数科目の勉強をどう段取るかといったスキルの養成にも役立つでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
お手伝いは、家事を手伝ってもらうことで保護者の負担を減らすだけでなく、子どもの心の成長にも大きな役割を果たします。判断力や段取り力、自己肯定感の養成から自立心の醸成まで、お手伝いのメリットは多種多様。年齢に応じたお手伝いで、子どものチャレンジングに生き抜いていく力を強くしていきましょう。
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