「あなたのため」は余計なお世話? 本当に子どものためになる「Iメッセージ」とは

子どもを叱ったり注意したりする時に、「あなたのために言ってるの」と言うことはありませんか? 言わなくても、どこかで「あなたのためにやってあげてるのに」と思うことがあるかもしれません。でも、それは本当に子どものためでしょうか?

この記事のポイント

「あなたのため」のほとんどは「自分のため」

子どもに向けて「あなたのため」と言っていることの中には、「自分のため」であることも多いはず。冷静に、自分の心の中を探ってみてください。

たとえば、勉強。「いい大学に行った方があなたのためよ」と言うこと、ありますよね。この言葉の中に、保護者のかたの希望や不安は混ざっていないでしょうか? 「子どもの学歴が良いと自慢できる」「ちゃんと勉強しないと先生にダメな親と思われるかも……」といった思いが、少しはあるかもしれません。

また、「静かにしていないと怒られるよ」「言うこと聞かないと先生に怒られるよ」も、本当に子どもが怒られることを心配していますか? 頭のどこかで、自分が白い目で見られることを恐れている可能性もあります。

「あなたのため」と言ってしまうのは、子どもが思うように動いてくれない時に、「しつけをしていないと思われたら……」といった不安から、ついそういった言葉が出てしまったのかもしれません。。もちろん、本当に子どものことを心配している時もあるでしょう。ただ、どちらの場合も「あなたのため」と口に出す必要はありません。本当に相手を思っているのであれば、使わなくてもよいはずです。

「あなたのため」ではなくIメッセージで伝えよう

とはいえ、「あなたのため」と本心で思う気持ちもあるでしょう。「こうしてほしい」と思う場面も出てきます。そんな時は、伝え方を変えてみてください。

たとえば、静かにしてほしい時。「怒られるよ」ではなく、「静かにしてくれるとママはうれしい」「パパのためにちょっとだけ静かにして」と言い換えてみてください。こうすれば、「あなたのため」ではなく「自分のため」になります。この、自分視点で伝えるやり方を「Iメッセージ」といいます。

これは、勉強をしてほしい時も同じ。「パパは小さい頃勉強をさぼって苦労したんだ。だから今はちょっとがんばって勉強するといいよ」など、自分の経験や思いを伝えるようにしましょう。そのうえで勉強を促すのであればOK。具体的に伝えると、子どももイメージが湧きやすいです。

ただ、その先を決めるのは子ども自身です。どんなに言ってもやらないのであれば、それは子どもが必要だと思っていないから。そんな時に「あなたのため」を使ったら、「そんなこと頼んでない」と言われて当然です。どうしても困る場面でお子さまが言うことを聞かないのであれば、「あなたのため」以外の言葉がけを考えましょう。

アドバイスは「困っている時」に使うもの

「あなたのため」と言う時は、先回りをしていることも多いです。でも、アドバイスは相手から頼まれた時にするのが基本。危険がないのであれば、困ったり失敗したりするまで待ってみてください。

まだやっていない段階で「ここはこうした方がいいよ」というのは余計なお世話かもしれません。子どもの「自分で考えたい」「これからやろうと思っていた」という気持ちをつぶしてしまいます。ですから、「ここがわからない」「教えて」と言われた時に、初めて答えてあげるようにしましょう。そうすれば、それは本当の意味でのアドバイスになります。

ただ、中には自分から困ったことを伝えられない子どももいます。そういうタイプの場合は「何か困っていることはある?」と聞いてあげてください。もし「ない」と答えたのであれば、あとは見守るようにしましょう。「何か困ったらいつでも言ってね」と伝えておくとなおよいですね。

まとめ & 実践 TIPS

「あなたのため」と思うことがあったとしても、その言葉を使う必要はありません。本当に相手のことを思っていれば、そんな言葉は使わなくても助けてあげられるはず。困った時は、Iメッセージを意識してみてください。

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