子どもがマスクをする際の注意点は?マスクを嫌がる場合の対処法は

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新型コロナウイルスへの対策としてのマスクの着用について、政府は2023年2月現在、2歳児以下はマスクの着用は非推奨、2歳以上の場合も、未就学児については一律に着用を求めないという発信をしています。就学児についても、屋外ではマスクは原則不要、屋内でも会話をほとんど行わない場面ではマスク着用の必要はないとしています。ですが、医療機関を受診する際や混雑した場所にいる場合はマスク着用が推奨されている状況です。※1
小さなお子さまがマスクをする際には、いくつか注意点があります。マスク着用の注意点と、マスクを着けてほしい場面でお子さまがマスクを嫌がってしまう時の対処法をご紹介します。

この記事のポイント

子どもがマスクを着ける際の注意点は?

2歳未満の場合や障害のある場合
乳幼児は、自分から息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外せない、正しくマスクを着用できないため、マスクをすることで窒息等の危険があります。また、熱がこもって熱中症リスクが高まること、顔を観察しにくく、異変に気付きにくいことなどから2歳未満の場合は原則マスクは非推奨です。※2

2歳以上の場合
2歳以上のお子さまについても、マスクを着けている際のお子さまの体調に気を配るようにしましょう。特に夏場は、マスク着用で熱がこもりやすくなることによる熱中症リスクに注意が必要です。マスク内は湿度が高いため、喉のかわきを感じづらくなることも。

お子さまの年齢に合わせて、体調に留意しながら安全にマスクを活用しましょう。

マスクを嫌がるお子さまへの対処法

マスクをしてほしい場面で、お子さまにマスクをしてもらうための対処法をご紹介します。お子さまがマスクを心地よくないものとして嫌がるのであれば、マスクをできるだけ心地よいものにする工夫をしてみましょう。マスクを着けていてもあまり不快にならないよう、耳が痛くなりにくいゴムのマスクを選ぶだけでも嫌がらずに着けてくれる場合があります。

またお子さまがマスクに興味を持つように、好きなキャラクターの絵柄が付いているものを選んだり、布マスクにワッペンなどでワンポイント付けたりすることも効果的です。使い捨てマスクにママの手描きのイラストというのもよいですね。

どんなに工夫しても、どうしても嫌がるような時があるかもしれません。そのような時には人混みは避け、できるだけ早く帰宅してしっかり手洗いすることを心がけましょう。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまにマスクを着けてほしいと思っても、嫌がってなかなか着けてくれないこともあるでしょう。そのような時には何が嫌なのかを確かめ、できるだけ不快感を取り除いてあげることで、マスクを着けていられる時間が長くなるかもしれません。小さなお子さまの場合は安全性にも考慮しながら、無理なくマスクを活用していきましょう。

※1マスクの着用について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html
※2 乳幼児のマスク着用の考え方(日本小児科学会)
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=117

プロフィール



子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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