【授乳の不安解消ガイド】知っておくと安心! 授乳の基本

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赤ちゃんへの授乳タイムは、母親にとって赤ちゃんとの幸せの時間。その一方で、量は足りているか?授乳間隔はどれぐらいあけるべきなのか?など悩むポイントも多くあるものです。赤ちゃんの個体差もあるからこそ知っておきたい、授乳についての基本的なポイントを紹介します。

この記事のポイント

いよいよ授乳スタート! 頻度や一回量などの目安は?

授乳の適正量や適正回数は、赤ちゃんの月齢だけではなく赤ちゃん個々人によって異なります。

・授乳回数:8~12回以上
・授乳間隔:数分~5時間程度
・1回の授乳で飲む量:20~150g
・授乳1回あたりの所要時間:数分~30分程度

特に産まれてすぐの赤ちゃんは、母乳やミルクを吸い続ける体力もなく、一度にたくさんの量を飲むことができません。また、胃も小さいため吐き戻してしまうこともあり、授乳してもうまく満腹になれないことも多くあります。

母乳とミルクの混合や、ミルクのみでの授乳の場合は適正量が分かりづらいこともありますが、月齢に応じて推奨されている量を目安に、1日に飲んでいるミルクの総量で適正量をはかるようにするとよいでしょう。

泣くだけじゃない! 赤ちゃんの空腹サイン

赤ちゃんは、泣くことで意思表示をしますが、赤ちゃんが授乳を求めるサインは泣くことだけではありません。例えば、赤ちゃんの次のような行動は、授乳のタイミングを教えてくれているサインであることがあります。

・手を口元に運ぶ
・手足をぎゅっと握りしめる
・舌を出す
・おっぱいを吸うような口の動きをする
・口をパクパクさせおっぱいを探すような動きをする
・「クー」「ハー」などの柔らかい声を出す

赤ちゃんは、泣き始めてしまってからではうまく吸えなくなってしまったり、せっかく授乳し始めたのに十分な量を飲まないうちに力尽きて寝てしまったりすることもあります。特に第二子以降は、上の子のお世話にも時間をとられがち。赤ちゃんの微妙なサインを見落として、泣くまで授乳タイミングに気づけない……ということもあるかもしれません。泣く以外の赤ちゃんのサインを知ることで、赤ちゃんの些細な変化にも気づいてあげられるとよいでしょう。

授乳スタイルはいろいろ! 周りと比べず我が子のペースをつかもう

赤ちゃん自身が意思表示できる手段が少ないからこそ、赤ちゃんにとって十分な授乳が出来ているか不安になるもの。授乳が足りているかは、次のことを目安にするとよいでしょう。

・1日につき5~6回程度、薄い色の尿が出ている
・はりのある肌をしており、赤ちゃん自身が元気そうに過ごしている
・赤ちゃんが飲みたいと求めるタイミングで授乳している

必要な授乳回数や授乳間隔などは、赤ちゃんによって異なります。赤ちゃんが順調に育っているかどうかは、「他の子」と比べるのではなく、過去の我が子と比べるとよいでしょう。成長曲線のグラフを使って、成長の推移を記録するのもおすすめです。

また、「授乳」は母親だけの仕事というわけではありません。父親も、哺乳瓶でミルクや搾乳した母乳をあげることで授乳をすることができます。夫婦で授乳についての悩みや子どもの成長の様子を共有しながら、育児を楽しめるとよいですね。

まとめ & 実践 TIPS

授乳については、産まれる前にさまざまなイメージや希望を持っていても、いざ産まれてみたら思うようにいかなかった…いうことも珍しくありません。授乳は、赤ちゃんとの共同作業。赤ちゃん自身の気持ちや個性と向き合いながら、限られた授乳期間を楽しみましょう。


出典:間隔は? 時間は? 1歳までの授乳ペースまとめ
https://benesse.jp/kosodate/201607/20160714-3.html

出典:授乳や離乳について 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/ninpu-02_00001.html

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