満1歳は特別! 初誕生祝いとは? 基礎知識とポイント
- 育児・子育て
満1歳を祝う「初誕生祝い」は、近年では行う家庭が少なくなってきました。「どんなことをするの?」「どんな意味があるの?」と気になっていませんか?今回は初誕生祝いの意味やお祝い方法についてお伝えします。
この記事のポイント
初誕生の祝いの意味と由来
初誕生は生後1年目を祝う行事です。外国から誕生日を毎年祝う習慣が入ってくるまでは、1年ごとに誕生日を祝うことがなかったのです。
しかし1歳の誕生日のみ「初誕生祝い」としてお祝いをしていました。昔は医療や予防接種が未発達だったため、1歳を迎える前に亡くなる赤ちゃんが多かったのです。そのため誕生から1年間、無事に育ってくれたお祝いとして初誕生祝いをしていました。
初誕生祝いでは、一升餅を背負ったり選び取りをしたりする風習があります。地域によって多少の違いはありますが、どのように進めてどのような意味があるのかをみていきましょう。
- 生後1年を祝う行事
- 1歳まで育ったことを祝う
- 一升餅や選び取りをする
一升餅を背負う
一升餅はその名のとおり、一升(10合)分のもち米を使った餅のことをいいます。餅は縁起がよく、お正月や餅まきなどでも使われています。鏡餅にも一升分のお餅が使われていて、とてもメジャーな縁起物なんですよ。
初誕生祝いで使われる一升餅には、「一升」と「一生」をかけた願いが込められています。一生食べ物に困らない」「一生健康で過ごせる」「一生幸せに過ごせる」などの願いを込めてお祝いをしましょう。
お祝い方法はお子さまに一升餅を背負わせて、歩いてもらいます。1歳なので泣き出したり転んだりすることもありますが、それでも十分です。ただし一升餅は重いので、近くで保護者がサポートしてください。まだ歩かない場合はハイハイでもOK。地域ごとに方法が異なるため、祖父母に確認して地域の風習に沿っておこないましょう。
- 縁起物である一升餅を使う
- 一升と一生をかけて願いをかける
- 地域に合った方法でおこなう
選び取りをする
初誕生祝いでは、「選び取り」というお祝いも行います。選び取りはお子さまにいくつかの物の中から1つを選んでもらい、お子さまの将来を予測して喜ぶお祝いです。
鉛筆を取ったら文豪に、ボールを取ったらサッカー選手、スマートフォンを取ったらIT関係など、家庭ごとに決めて準備をしましょう。実際に手に取るのが危ないハサミなどを準備したい場合は、物の名前を書いた紙でもOKです。
選び取りの物は何でも良いですが、縁起の良さを予測できるものにしましょう。お金持ちになって欲しいなら現金を、食べ物に困らない願いがあるならスプーンなどがおすすめです。いくつかの願いをもとに準備をしておけば、選び取った物によって話題も広がりますよ。
- お子さまの選んだもので将来を予測
- 家族の願いを込めた物を準備する
- 選んだもので話に花を咲かせましょう
まとめ & 実践 TIPS
無事に満1歳を迎えられたことを祝う「初誕生祝い」。昔の人のお子さまを思う気持ちが伝わる行事です。縁起の良い行事なので、これから1歳をむかえるお子さまはぜひお祝いしてみてくださいね。
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