-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
年長さんに意地悪をされたことがきっかけで、園での特にいやな話を家で話さなくなってしまいました。心にかかってしまったカギをどのように開けたらよいのでしょうか。
4月に入園しました。年長さんに意地悪をされたことがきっかけで6月には園に行きたがらなくなり、それでも先生の言う通り、泣き叫ぶわが子を園に預けました。1週間ぐらいで朝送ったときに泣かなくなりました。
しかし、心には大きな傷が残ったままのようで、家に帰ってから園での話を、特にいやな出来事は話さなくなってしまいました(しつこく聞くと少しは答えますが)。意地悪されても、かみつかれても、ママに言うなとその子に口止めされて話さなかったということもわかりました。
わが子の心にかかってしまったカギをどのように開けたらよいのでしょうか。
遊びの中でお子さんの気持ちを解きほぐしてあげましょう。お子さんが話しやすい雰囲気をつくってあげることが大切です。
入園して楽しいはずの幼稚園生活がいじめられることで楽しい場ではなくなってしまい、登園を拒否することがあったのでしょう。
先生やお友だちにもまだ十分に慣れていない状況でいやな経験をすると、集団の中で自分がどうしたらよいのかわからなくなり、意地悪してくるお子さんの言うままになってしまうことがあります。
拒否や不安が強く出ることがありますが5歳のお子さんではまだ言葉で自分の気持ちを伝えることはできません。
まずはお子さんをリラックスさせてあげることが大切です。好きな遊びをたくさんすることでお子さんは自分の気持ちを解消していきます。
おうちのかたが神経質に構えてしまうとお子さんは萎縮(いしゅく)してしまいます。「今日は何事もなかっただろうか?」と心配するあまりお子さんにしつこく聞いてしまうおうちのかたの気持ちはよくわかりますが、お子さんから見ると問い詰められているように感じ、かえって何も言わなくなってしまいます。
じっくり時間をかけてお子さんの気持ちを解きほぐしてあげるしかありません。
好きな遊びに集中していたり、おうちのかたとのスキンシップでホッとできる瞬間にお子さんの方から話をしてくれることもあります。お子さんが話しやすい雰囲気をつくってあげましょう。
幼稚園が楽しい場であることも教えてあげなければなりません。
安心して幼稚園生活を送れるように幼稚園の先生の協力も必要です。
年長児からいじめられることが継続しないように幼稚園に相談なさるとよいでしょう。