泣き止まない赤ちゃんにイライラ……激しい揺さぶりに注意

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生後すぐの赤ちゃんはなかなか泣き止みません。「いいかげんに泣き止んで欲しい」「抱っこのしすぎで疲れた」とイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、赤ちゃんを激しく揺さぶるのは絶対に避けましょう。今回は泣き止まない赤ちゃんと揺さぶりについてお伝えします。

この記事のポイント

赤ちゃんが泣くのは当たり前

赤ちゃんが泣くのにはさまざまな原因や理由があります。おっぱいやオムツ、抱っこなどの原因が多いですが、原因が分からない泣きも多いのです。

言葉が話せない赤ちゃんは、不満や不安を泣いて伝えるしか方法がありません。原因は保護者が試行錯誤をして探すしかないのです。慣れてくると泣きの強さや表情が違うことに気付くようになりますが、原因不明の泣きに関しては有効な対処法がありません。

赤ちゃんが泣く回数のピークは、生後すぐから2か月までといわれています。生後3か月を過ぎたあたりから少しずつ減っていきますが、個人差が大きいため目安として考えましょう。

  • 赤ちゃんの泣きは原因不明のものがある
  • 赤ちゃんは泣くことで不快感を訴える
  • 泣きのピークは生後2か月くらいまで

激しい揺さぶりに要注意

何をしても赤ちゃんが泣き止まないと、しだいに焦りやイライラとした気持ちになることがあります。赤ちゃんは悪くないと分かっていても、疲労や焦りから気持ちに変化が表れるのです。しかしいくらイライラしても、赤ちゃんに当たらないように気持ちを落ち着かせてください。

一度赤ちゃんにイライラをぶつけてしまうと、いつの間にか同じことを繰り返すようになる恐れもあります。イライラしても体を激しく揺さぶる行為はとても危険なので、絶対にしてはいけません。赤ちゃんは大人に比べて頭の比率が大きく、体も未熟です。激しく揺さぶると脳内の神経や血管が損傷する恐れがあります。

赤ちゃんを激しく揺さぶることで起こる症状には、言語障害や学習困難・歩行困難などがあります。これは「乳幼児揺さぶられ症候群」という名前が付いていて、前例が多いのです。

抱っこしてゆらゆらするくらいなら問題ありませんが、首の座っていない赤ちゃんに激しく「たかいたかい」をするのもやめましょう。大人でも首を激しく揺すると、頭がクラクラしますよね。赤ちゃんはさらに未熟です。
あまりに神経質になる必要はありませんが、このような危険性があるということも知っておくとよいでしょう。

  • 赤ちゃんの頭を激しく揺するのは危険
  • 乳幼児揺さぶられ症候群
  • 言語障害や歩行困難などの危険がある

イライラしたら保護者も落ち着いて

赤ちゃんが泣き止まないと、どうしてもイライラすることがあります。しかし何をしても泣き止まないときは、一時的に諦めることも保護者のために必要です。イライラしたままあやしても、保護者のストレスが溜まる一方です。

顔色が悪い・便の色がおかしいなどの目立った異常がなければ、少しの間そっとしておきましょう。赤ちゃんはベビーベッドなどの安全な場所に寝かせてくださいね。少し離れて保護者が落ち着いたら、再度あやしてみましょう。

赤ちゃんによっては、何時間も泣き続けることがあります。無理に泣き止ませる必要はありません。しかしあまりに心配な場合は、小児科を受診するとよいでしょう。

  • 一時的に赤ちゃんから離れる
  • 落ち着いたら再度対応する
  • 不安なら小児科を受診

まとめ & 実践 TIPS

赤ちゃんが何をしても泣き止まないと、焦ってイライラします。しかし赤ちゃんが泣いて訴えるのは仕方のないことと割り切りましょう。イライラした勢いで頭を激しく揺さぶると、「乳幼児揺さぶられ症候群」の症状が出る可能性があります。保護者が精神的に疲れたときは一時的に赤ちゃんから離れるなどして、保護者の心を落ち着かせることも忘れないでくださいね。

出典:厚生労働省「赤ちゃんが泣き止まない 泣きへの理解と対処ために」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000030731.pdf

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