リトミックで集中力や表現力をアップ! お家でもできる簡単な方法も紹介

  • 育児・子育て

「リトミック」って知っていますか? 「音楽を使って何かをするもの」で、音楽教室や幼稚園などで行うというイメージが強いかもしれません。でも、簡単なものならお家でも楽しむことが可能。楽器なしでもできる、お家リトミックの方法を紹介します。

この記事のポイント

ダンスとは違う?! リトミックが子どもの発達によい理由

リトミックは音楽教育の一つです。音楽を聞いて音やリズムを感じ、考え、それを自分なりに表現します。

ダンスや体操と似ていますが、まったくの別物。これらは、決まった形があってそれを覚えて動くものです。でもリトミックは、人それぞれ表現の仕方が違います。感じたり考えたりして自分なりに表現していくというところが、他の「体を動かすもの」との違いなのかもしれません。

そんなリトミックは、発達にも◎。

  • 感じることで→聴力、集中力、注意力
  • 考えることで→思考力、想像力
  • 表現することで→積極性、自信

これだけ多くの力が育つと言われています。ちょっと試してみたくなりますよね。

「でも、難しいんじゃないの?」というかたも多いでしょう。実は、簡単なものならお家でもOK。小さなお子さまでもできますよ。

特別な道具は不要! お家でもできるリトミック

リトミックは、楽器がなくてもできます。用意するのは、音楽。CDやDVD、インターネットの動画などを使ってもよいでしょう。曲は、童謡やアニメソングなど子どもが楽しめるものならOK。あまり早すぎず、歩くくらいのテンポの曲がおすすめです。

まずは普通に曲を流します。リズムに合わせて歩いたり、体を揺すったり……。手を叩いてみてもよいでしょう。そして、突然曲を止めます。音をよく聞いて、ピタッと止まることができるでしょうか。

はじめは大人が一緒にやってみましょう。そうすれば、どんなふうに遊ぶのかイメージが湧きます。何度か繰り返すと、曲を聞いただけで体が自然と動くようになりますよ。

また、楽器があればさらに楽しめます。使うのはおもちゃのピアノでもOK。チューリップやきらきら星など、簡単な曲が演奏できればなお◎。難しければ、「ドレミレド」を繰り返すだけでも大丈夫です。

一つの曲を、テンポを変えながら演奏してみましょう。そして、そのテンポに合った動物に変身します。ゆっくりならゾウさん、早ければリスさん、普通ならウサギさんという感じです。

はじめは「これはゾウさんだね」「あ、リスさんの音だ」と声をかけてあげてもよいでしょう。慣れてくると音だけで判断できるようになります。音の高さや大きさを変えて、同じように遊んでみてもよいでしょう。

お家リトミックは楽しむことが大切

お家でのリトミックなので、楽器も指導も本物と同じというわけにはいきません。教室で行うリトミックほどの高い効果は得られないと思います。でも、子どもの集中力や想像力を鍛えたり、自信を付けてあげたりすることはできるでしょう。

だからこそ大切なのは、楽しむこと。表現に間違いはありません。子どもが感じて考えて表現したものなら、何だってOKです。

先ほどの動物に変身するリトミックでも、大人の思う表現と違うことがあります。たとえばウサギなら、大人は「耳を作ってジャンプする」動きをイメージするでしょう。でも子どもの場合、丸いしっぽや赤い目に着目することがあります。これだと、表現方法が違っていて当然ですよね。

どんな表現も、認めてあげるのが大事。そうすれば楽しくなり、続けていくことができます。楽しむことが、力を付ける一番の近道です。

まとめ & 実践 TIPS

手を叩いたり、体を揺すったりするだけなら、広いスペースがなくてもできます。座ったままでもできるので、小さなお子さまでもOKです。

子どもの表現には、大人にはない面白いものがたくさん。自分で考えて表現したものを認めてもらえたら、きっと嬉しくなるはずです。お勉強と思わずに、音楽を聞きながら楽しむ感じで。お家でもリトミックを取り入れてみてください。


出典:ベネッセ教育情報サイト「子どもに「リトミック」を習わせるメリットとは?」
https://benesse.jp/kosodate/201608/20160826-2.html

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

  • 育児・子育て

子育て・教育Q&A