わが家のルールで防災力がアップする!子どもと一緒に考える“家族の防災アクション”

9月1日の「防災の日」を前に、防災の話題が増えてきます。比較的時間のとりやすい夏休みに、子どもと一緒に防災について考えてみませんか?今回は、家族の防災のプロである国崎信江さんにお話をうかがいました。

この記事のポイント

家族の防災対策は子どもを巻き込んで!

いざというとき、災害から大切な家族を守るためには、知識と準備が大切です。でも、家族の一人がすべてを準備するよりも、家族全員で情報を共有し、対策や対応を共有した方が防災力は上がります。特に子どもには、そなえの大切さを繰り返し伝えることに努めてほしいと思います。子どもの成長とともに知識と理解がだんだんつながって、子ども自身の危機管理能力が育っていくからです。今は学校などでも防災に関する学びの機会が増えています。学校で学んだことを、子どもから家族に話してもらうのもいいですね。

●子どもと一緒に避難場所をチェック

一口に「防災」と言っても、暮らしている地域によって、リスクの高い災害は異なります。まず家族で確認してほしいのは、自分が生活する地域で、どんな災害が起こる可能性があるか。地震だけでなく、台風や大雨での水害、火災が起きた時のリスクなどは地域、環境によって大きく異なります。自治体が情報を出しているので、ハザードマップなどを机に広げて避難場所やルートも一緒にチェックを。学校やよく行くお店、公共施設など、子どもにも身近な建物を書き込むと理解しやすくなりますね。

●親と離れた場所で災害が起きたときのことを決める

今はさまざまな通信手段がありますが、子どものとれる連絡方法は限定的です。すぐに迎えに行けない場合の対応、連絡の取り方などを考えておきましょう。学校にいる場合は、学校ごとに災害時の対策や対応が異なるため、事前に確認して家族で共有しておくといいでしょう。大人が帰宅に時間がかかる場合は、近くの親戚や知人宅で待たせてもらうなどの相談をして、先方にもお願いしておくと安心です。また、子どもの外出時は必ず行き先と予定の確認を。交通機関を使う場所、子どもが不慣れな場所では、基本的に「必ず迎えに行く」と伝えてその場で待たせる方が安心です。
子どもがスマートフォンなどを利用できる場合は、災害用伝言ダイヤルや災害伝言板などの通信サービスから子どもでも使いやすいものを選んで。体験利用ができる場合は、利用して使い方を把握しておくといいですね。

家族でそろえたい持ち物と備蓄

災害で最も困るのが電気、ガス、水道が止まってしまったとき。こうした状況にはきちんと備えてください。持ち出し用の非常袋には、食品などと一緒に、子どものお気に入りのぬいぐるみやおもちゃなどを入れておくと、不安感の軽減につながります。同時に、ふだん大人が持ち歩くバッグにも最低限のグッズを入れておくと安心です。なるべくコンパクトなものを選ぶのがポイント。それを小さな袋に入れておけば鞄を変えても入れ替えが簡単です。一方、子どもには親と連絡がとれなくなったときや万が一ケガをしてしまったときなどのために親の連絡先などを書いたIDカードを用意して持ち物にも入れておきます。
また、備蓄とは別に防災アプリをダウンロードしておきましょう。リアルタイムの災害情報の入手や今いる場所に近い避難所を教えてくれるものなどもあるので、使いやすそうなものを選んでください。

ふだんの鞄に入れておくといいもの
●簡易トイレ
●携帯用充電器
●止血パッド
●ゼリー飲料
●ヘッドライト
●歯ブラシ
●笛
●生理用品 など

子どもにも持たせて
●IDカード…緊急時の連絡先や名前、年齢などを記入★持病や薬の情報も重要
●飲料水…日常的な水分補給にも持ち歩く習慣をつけて
●小さなおやつ…栄養補助食品やキャラメルなどハイカロリーで小腹が満たせるものを
●笛…困ったことがあったとき周りに知らせます。防犯対策にも

子どもの未来につなげる「こつこつ防災」

家庭内の安全性を見直すことも重要です。見直すべきポイントは大小さまざま。家の中の安全対策や家の耐震性などに関する情報は、自治体や消防署なども発信しています。ただ、するべきことが多いと「とても無理」と感じてやる気がしぼんでしまうかもしれません。そんなときは、まず、今日できそうなこと、今週できそうなことをひとつ探して実行してみてください。毎月の防災費を決めてしまうのもおすすめです。月数千円でも、ストッパーやガラス飛散防止シート、備蓄品など、用意できるものはいろいろあります。なにより防災費はかけた分だけ先の安全につながり無駄になりません。そのうえで、大がかりな対策については家族で話し合っていきましょう。

大切なのは、「防災の意識を途切れさせない」ということです。気にしていると、いろいろな防災情報やグッズが目に留まるようになり、その都度、防災意識や対策がアップデートされていきます。そして、新しい情報を得たら家族で共有し、ひとつずつ実践していきましょう。意識が持続していると、新しいものを買うときに安全性を意識して選ぶ、棚を整理するときに危ないものを上に置かないなどの習慣も身に付きます。いざというとき「家にいてくれれば安心」と思える環境を目指して、こつこつと積み重ねていってくださいね。

まとめ & 実践 TIPS

防災に関して理解できること、実践できることは、子どもの成長とともに増えていきます。でも、その情報が頭に入り、身についていなければ役立てることができません。だからこそ、大人が日ごろから防災の意識を持ち、積極的に伝えることが大切なのですね。
小さな防災用品の持ち歩きは、意識の継続にぴったり。まずは小さなことからでよいので、“家族の防災の知恵”を実践してみてください。

プロフィール

国崎信江

国崎信江

危機管理アドバイザー、危機管理教育研究所代表。阪神淡路大震災をきっかけに、自然災害から家庭を守るための対策を研究。国や自治体などの防災・防犯対策に携わるなど、家族の防災の必要性と実践の提唱を続けている。

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