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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 体の発達(寝返り〜歩くこと)
よく転んで帰ってきます。顔ばかりケガをするので、3ヵ月後にまだ続くようなら検査をした方がいいと言われました。どうしたらよいでしょうか。
保育園に通っていますが、よく転んで帰ってきます。顔ばかりケガをして、手足にはあまり擦り傷がなく、かかりつけ医に相談したら、3ヵ月後にまだ続くようなら検査した方がいいと言われました。どうしたらよいでしょうか?
ふだんの歩き方や転んで顔をケガをする様子を詳しく観察して、かかりつけの医師の指示に従ってください。
ふだんの歩き方はどうでしょうか。
不安定な歩き方をしていますか? 家にいるときでも転びやすいのでしょうか? それとも保育園だけで転ぶことが多いのでしょうか? ご相談の内容からはわかりませんが、ふだんの歩き方も不安定で転びやすいという場合は、歩き方が十分発達していなくて転びやすい、あるいは筋肉がやわらかくて歩き方が不安定ということがあります。
このような場合は経過とともに次第によくなってきますので経過を見てよいでしょう。
しかし、足の筋肉が極端に柔らかかったり、かたかったり、関節の曲げ伸ばしが十分でなかったり、かかとを浮かせて歩くような場合は、病的な歩行も考えられ、検査が必要になってくる可能性もあるので、かかりつけの医師にご相談ください。
転んで顔にケガをするということですが、子どもの場合は転んだときの両手での防御の仕方が上手でないために、ばったりと転ぶとどうしても顔をケガしてしまいます。
転んだときに両手を前に広げる動作は生まれつきの反射的な動作です。この反射的な動作が出なくて顔をケガするようであれば、何らかの障害があるかもしれませんのでやはり検査が必要になります。
保育園でしか転ばないということであれば、保育園にいるときの方が家にいるときよりも運動量が大きいか、複雑な運動が求められているためかもしれません。
保育園の先生にほかの子どもさんと比べて特に転びやすいのか、どのようにして顔を打つことが多いのかなどをお聞きになってみてください。家庭でのふだんの様子もよく観察してください。
かかりつけの医師が言われるように経過を見てさらに検査をするかどうかを決められるとよいでしょう。