学生服って家庭で洗っても大丈夫?お手入れってどうすればいいの?

制服の汚れ、気になるところ、目に付くところ

新陳代謝が活発な中高生ですから、毎日着る制服は清潔に保ちたいものです。
学生服のお手入れに関してご家庭でどのようなポイントを押さえればよいか、学生服メーカー(株)トンボで事業開発推進部に所属する佐藤 望さんに伺いました。

泥やシミが付いたらすぐに汚れを落とすのはもちろんですが、汗のにおいや皮脂汚れなどには、こまめに対応するのが制服を清潔に保つポイントです。特に汚れやすい袖口や首周りなどはあらかじめつまみ洗いをして汚れを落としておくと、きれいに洗い上がります。

また、毎日のお手入れも制服をキレイに保つ秘訣です。脱いだら必ずハンガーにかけ、シワや形崩れを防ぎましょう。ホコリを払うためのブラッシングはお子さまでも簡単にできるのでおすすめです。布地の目に沿うように上から下にブラッシングしてください。

制服の洗濯洗いってOK?

現在の制服は、ご家庭でも扱いやすいように性能や耐久性がアップしているため、クリーニングに出さずともご家庭で洗濯できるものが増えています。家庭で洗濯する際のポイントは以下の通りです。

●洗濯時の注意点
まずは制服の洗濯表示をチェックし、家庭で洗濯できる制服かどうかを確認します。一般的にウールが50%以上含まれている素材の場合はドライクリーニングに、ウールが50%以下のものや、綿、ポリエステル素材のものはご家庭で洗濯することができます。

●洗濯機の場合
洗濯機で洗濯する場合は、糸くずなどの付着を防ぐため制服単独で洗うのがおすすめです。洗濯表示を確認して、ネットに入れて洗濯しましょう。長く脱水するとシワの原因になるため、30~60秒ほどの短い時間で脱水します。

●手洗いの場合
手洗いの場合も、洗濯物同士が擦れて痛むのを防ぐために制服単独で洗います。基本は押し洗いで、痛みの原因となるもみ洗いや生地同士を擦り合わせる洗い方は避けましょう。脱水も押しながらゆっくり行います。生地を捻って絞ると痛みやシワの原因になるので注意が必要です。

●ピンポイント汚れ
押し洗いで落ちない汚れは、ほかの洗い方を組み合わせて落とします。皮脂汚れが付きやすい衿回りや袖口はつかみ洗いを、シャツやブラウスなどの丈夫な素材の場合は、もみ洗いしても大丈夫です。

●干すときの注意点
制服は、どのアイテムでもすべて自然乾燥が基本です。タンブラー乾燥は形崩れや生地の劣化、縮む原因になるので避けます。脱水後はすぐにシワを伸ばし、形を整えてから干しましょう。

●陰干し
詰め襟やブレザー、セーラー服はハンガーにかけて風通しのよい日陰に干します。
スカートとスラックスは吊り干しがおすすめです。ポケットの部分が乾きにくいので、裏返して干すといいでしょう。

洗濯の頻度と手法

季節の変わり目や長期休みの最中、夏の時期などは多くのご家庭で制服を洗濯する機会が増えると思います。制服を清潔に保つためにはなるべくこまめに洗濯したいところですが、1週間に1回など、頻繁に洗濯を繰り返すと制服が傷んでしまうのでは、と不安に思っているかたもいるかもしれません。佐藤 望さんにお伺いしたところ、「心配する必要はあまりありません」という答えが返ってきました。「洗濯に関しての耐久基準をクリアしている制服は、洗濯表示を守って洗えば、頻繁に洗濯しても傷みにくくなっています」(佐藤さん)。

また、制服のメンテナンスに消臭スプレーを使用しているご家庭も多いかと思います。制服のにおいが気になるものの、洗濯をしている時間がない場合などに重宝する消臭スプレーですが、消臭スプレーだけでは洗濯の代わりにはなりません。あくまで洗濯をしていることを前提で、応急処置として上手に使えるといいですね。

学生服のメンテナンスのコツは、ご家庭でその制服がどんな仕様なのかをよく知っておくということです。お子さまが清潔な学生服でさわやかな学校生活を送れるよう、洗濯表示をよく見ながらメンテナンスができるといいですね。

(取材協力:(株)トンボ
http://www.tombow.gr.jp/school/useful/index.html)

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

子育て・教育Q&A