お宮参りの基本知識 お食事編

「お宮参り」では、神社でのお参りを済ませた後、家族や親族を招いて祝い膳をいただくこともあります。母子の体力を奪わないよう、食事会だけを別の日に行うという方法もあります。お食い初めや初節句などと違い、「これを食べておくべき」という決まりはほとんどありません。可能であれば、縁起の良いものや色合いの華やかなものがいいですね。

 

 


自宅での食事会なら、仕出し料理やお弁当の利用がおすすめ

 もしうまく家族の協力を得られればいいのですが、基本的には「ママが自分で祝い膳を作る」ということをお勧めできません。

 

 なぜなら、赤ちゃんはまだ「たくさんの人に囲まれる」「外に出かける」ということに慣れていない段階だからです。普段と違う雰囲気に機嫌を悪くしたり、うまくおっぱいを飲めなくなるかもしれません。ママは、そんな赤ちゃんのお世話に集中できる環境であることが一番です。

 

 ご自宅で食事会をする場合には、仕出し料理やお弁当を利用しましょう。お祝い用のメニューを用意している業者もたくさんあります。「どうしても自分でやりたい」という気持ちがあるなら、前日から用意できる煮物などのおかずを用意したり、赤飯を炊く程度にしておきましょう。

 

 

赤ちゃん連れが過ごしやすい料理屋・レストランなどを手配

 料理屋やレストランを利用する場合には、ご自宅や神社に近い場所を手配し、移動で疲れないよう配慮します。店舗には次のようなことを確認しておきましょう。

 

・日程

・食事をする人数(赤ちゃん連れであること)

・メニューについて(祝い膳であること、予算など)

・キャンセルする場合について

 

 赤ちゃんがいることを伝えれば、個室や座敷、あるいはベビーベッドを用意してくれる店もあるので、上手に利用してください。授乳やオムツ替えのことも配慮しましょう。自動車での移動なら、授乳やオムツ替えは自動車の中で心置きなく行える、という利点もあります。

 

 

 大切なのは赤ちゃんの誕生をみんなで祝い、健康をお祈りすること。あまり「お宮参りだから」ということにこだわらず、楽しく食事をするようにしましょう。パパは「産後のママを労う」というスタンスで、ぜひ積極的に手配などを行ってください。

 

 ママが「ファミレスで簡単に済ませたい」と言うのなら、それでもまったく問題ありません。メインは「お宮参り」であり、食事は赤ちゃんを囲んで楽しくできれば十分なのです。

たとえ、それが「寝顔」であっても。

 

 

倉持 鎮子

自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

 

プロフィール



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