イヤイヤ期の2歳児を寝かしつけるにはどうしたらいい? 寝てくれない原因とは
子育ての悩みの上位にあがる「子供の寝かしつけ」。
特にイヤイヤ期に突入した2歳児の寝かしつけに、困り果てているお母さん、お父さんも多いのではないでしょうか。しかし、実はちょっとした習慣を見直すだけで、簡単に改善できることも多いのです!
寝てくれない原因は?
2歳という年齢になれば、夜は眠るものだときちんと理解しています。また、生理的にも夜は眠くなってくるでしょう。
それなのに、なかなか寝ようとしてくれない原因の一つは、イヤイヤ期という時期にあります。自我が強くなり、自分でしたいことが増えるイヤイヤ期には、さまざまなことに興味がわいて「自分でやりたい!」という気持ちが強くなるお子さまもいるでしょう。保護者に「もう寝る時間だよ」と声をかけられ、頭では理解していても「もっと遊びたい」「眠るのがもったいない」という気持ちから、声かけに素直に応じてくれないこともあるかもしれません。
また、お昼寝のしすぎや日中の運動が足りず眠くならない、お母さんにかまって欲しい、お腹が空いている、などの理由が考えられます。
保護者はお子さまが寝てくれないことでイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、その気持ちは表情や声に出てしまいお子さまに伝わってしまいます。「早く寝て!」と焦ってしまうばかりに、ますます寝かしつけが上手くいかなくなってしまうでしょう。
まずは、焦らずゆったりとした気持ちで寝かしつけをし、お子さまの気持ちを落ち着かせ、自然に眠りにつくようにしてあげることが大切です。
なかなか寝てくれない!親が子供にできること
では、どうすれば寝てくれるようになるのでしょうか。普段の生活の中で、どのようにお子さまと過ごしていくことがよいのか見ていきましょう。
◆朝起きる時間を早めることから始めよう
夜早く寝るためには、朝早く起きることが大切です。最初から起きる時間を1時間や2時間も早めるのは難しいでしょう。
それならば、10分、15分単位でもよいので、早く起きるようにしてみてはいかがでしょうか。そして、早く起きた分、夜寝る時間を早めるようにします。一日の起きている時間は同じですので、毎日少しずつ時間をずらすことで、お子さまは早く寝られるようになるでしょう。
◆体をたくさん動かし、昼寝の時間を調節する
保護者のかたは、午前中は用事がたくさんあって忙しいときもあるかと思います。しかし、天気がよいのであれば、1時間でもいいので、公園や散歩に出かけ、たっぷり体を動かすようにしましょう。
時間があるときはもう少し長い時間遊んでもいいかもしれません。体を動かすことはお子さまの成長にとってとても大切です。2歳のイヤイヤ期のお子さまにとってもよいことですので、なるべく「ダメ」を言わないようにし、思いきり遊ばせてあげることで、満足感が得られるようにしましょう。
午前中遊んだあとには、一緒に楽しくお昼ご飯を食べるようにします。その日の予定にもよりますが、お昼の時間はできれば、11時から12時くらいには開始できるとよいでしょう。
お昼ご飯が遅くなるとお昼寝もずれ込み、夜寝るのも遅くなってしまいます。また、食事時間は長すぎないように心がけるとよいでしょう。
そして、お昼ご飯を食べた後にお昼寝をする習慣をつけることも大切です。お子さまにより、お昼寝の長さはさまざま。普段3時間くらい眠るお子さまならば、まずは2時間くらいで起こすように、遅くても午後3時くらいまでには起きられるようにしましょう。
起きたときにぐずってしまうお子さまもいますが、慣れていないので仕方がないことです。リズムを作ることはお子さまや保護者にとって大切なことですので、怒ったりせず、あやしながら慣らしていきましょう。
また、思った以上に眠ってしまったり、早く起きたけれども体力が余っていたりと、その日によってお子さまの様子が違うこともあるかと思います。その日のお子さまの様子で、午後も体を動かして遊ぶことが必要な場合があるかもしれません。
保護者のかたはそうした変化を見極めて、関わっていくことも大切です。また、夕ご飯も夜寝る時間を考え、遅くならないうちに食べられるとよいでしょう。
◆寝る前の過ごし方に気をつける
お風呂からあがり、火照った体が冷めてきた頃が眠くなるタイミングと言われています。そのため、寝る直前にお風呂に入ることは避けましょう。また、寝る前にテレビやゲームで脳を刺激し、興奮させないようにします。
お布団に入ったら、電気を暗めにし、眠りやすい環境を整えてあげましょう。ゆったりとした音楽をかけたり本を読んであげるのもいいかもしれません。
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◆子守唄を歌う
お子さまと一緒に布団に入り、今日あったことを話すなど、お子さまの気持ちを満足させ、「そろそろねんねしようか」と言って、子守唄を歌ってあげましょう。お母さんが歌ってくれる子守唄がお子さまの心を落ち着かせることによって、自然と眠りにつきやすくなります。
◆眠る前に本の読み聞かせ
眠る前に絵本の読み聞かせを取り入れている保護者は、多いのではないでしょうか。一日の終わりに絵本を読む時間は、親子のコミュニケーションタイムであり、またお子さまの心をリラックスさせる大切な時間です。入眠時に合う落ち着いた本を選び、できるだけゆっくりと読んであげましょう。
◆背中を「トントン」としてあげる
ゆったりとした気持ちで、お子さまの背中を「トントン」とやさしくたたいてあげるというのもおすすめです。一定のリズムでトントンしてあげると、次第にその単調なリズムに心が落ち着き、眠くなっていきます。
お子さまによって、心地よいリズムは異なるため、速めたりゆるやかにしたりとさまざまなテンポで試し、お子さまが眠くなりやすいリズムを見つけてあげましょう。
焦らずリラックスした気持ちで
夜早く寝かせることは大切ですが、早く寝てほしいからといって、この時間にお昼ご飯を食べてほしい、今がお昼寝の時間だから寝てほしいなどと意識し過ぎることは、保護者自身にとっても、お子さまにとってもよいことではありません。「○時までには絶対寝かせたい!」と時間を気にし過ぎるあまり、寝ないお子さまに対してイライラしてしまうこともあるからです。そんな保護者の気持ちがお子さまに伝わることで、お子さまも落ち着かず、一日の生活自体がうまく回らなくなってしまうかもしれません。
生活リズムに慣れるまでは大変ですが、焦らずリラックスした気持ちで、最初はうまくいかなくても仕方ないと考え、少しずつ早く寝られるようにしていきましょう。