子どもが夜寝ない!早く寝付かせるコツは?
お子さまが夜、なかなか寝ようとしないのは、その日だけ寝てくれないのか、普段から寝つきが悪いのかによって原因が異なる場合があります。また、興奮しやすかったり、寂しがり屋であったりと、お子さまの性格なども原因のひとつです。
一日しっかり遊んだのになぜスムーズに寝てくれないのか、その原因や対策をご紹介していきます。
この記事のポイント
子どもが寝てくれない。原因は?
お子さまを寝かしつけようと一緒に布団の中に入っても、なかなか眠ってくれないことがあります。一日の過ごし方によっては遅い時間になっても目が冴えたり、興奮したりとなかなか眠くならないことがあります。そのなかでも、お子さまが寝てくれない原因で多いのが、次の4つです。
まだ遊びたい
そろそろ布団に入ろうかというタイミングで保護者が帰宅すると、遊びモードのスイッチが入ってしまうこと、よくありませんか? 日中は会えない保護者に会えた嬉しさや、保護者と遊びたいという気持ちから興奮してしまうのです。また、お気に入りの遊びがあるとつい夢中になり、「もっと遊びたい」という気持ちから寝るモードにスイッチを入れ替えられなくなることもあります。
日中の興奮の名残
大好きな場所に行ったり、普段なかなか会えない大好きなおじいちゃんやおばあちゃんなどに会ったりと、日中あまりに興奮して過ごすと、夜になっても興奮がさめないことがあります。
昼寝が長い
お子さまが自然と眠くなるには、お昼寝をする時間帯や長さも重要です。午前中しっかり遊んでお昼寝をすると、ぐっすりと眠って長時間になることもあります。お昼寝のスタートが遅く、時間も長くなればなるほど、夜に眠くなりにくくなるのです。
寝る直前に興奮してしまう
寝る前にテレビを見たり、激しい遊びをしたりすると興奮してしまい、寝るモードに入れなくなります。寝る直前はテレビを見ない習慣にし、気持ちを落ち着かせられるよう、保護者がコントロールしてあげることが大切です。
寝付きやすい環境の作り方は?
お子さまが自然と眠くなるように、大人が環境を整えてあげることが大切です。特に夏の熱帯夜はなかなか寝つけないもの。寝つきやすい環境をつくるポイントを、いくつかご紹介しましょう。
部屋を薄暗くする
入浴後からは少しずつ気持ちを落ち着かせ、心も体も入眠モードに入れるよう、部屋の環境も変えていきましょう。人は、太陽が沈んで暗くなると自然に体が休みモードに入ると言われています。
しかし、現代の子どもたちは、日が落ちても電気やテレビがついていたり、スマホを見たりと、遅い時間まで明るい光を浴びる機会は少なくありません。子ども自身では光の量や強さをコントロールできないので、部屋の電気を暗めにしたり、テレビやスマホを目の届かない場所に移動するなど、保護者が意識してあげましょう。
大好きなものを寝室に置く
お子さまは大好きなものが近くにあると安心して眠れることがあります。それを利用して、お気に入りのものや大好きなぬいぐるみを寝室に置いておくと、布団に素直に入ってくれるかもしれません。
「クマさんもう寝たいって言ってるね、一緒にねんねしてみようか」と声をかけたり、「クマさん寝る時間だからトントンしてあげてくれる?」と寝室に誘導してみましょう。
保護者が先に寝息を立てて、寝たふりをする
親が起きていると、相手をしてもらえると思ってなかなか寝ようとしないお子さまもいます。一緒に布団に入ったら、お子さまの隣で寝たふりをしてみましょう。お子さまが分かるように寝息を立て、呼ばれたり体を触られたりしても反応せずにいれば「もうママには遊んでもらえない」と諦めて次第に眠りに入っていくでしょう。
夏や冬などは寝具にも工夫をする
夏の間は寝ている間にエアコンをつける場合、設定温度を28℃程度にしましょう。エアコンをつけない場合は、窓を開けて扇風機などで室内の空気を循環させ、湿気を追い出すようにします。また、お子さまは大人よりも体温が高いため、寝具をガーゼ素材にしたり、触感冷却のシーツを使用したりすると、涼しさを感じ寝つきやすくなります。
冬の間は、部屋の乾燥を防ぐため、加湿器で湿度を50%程度にするとよいでしょう。また、室温が低すぎても快適な睡眠ができないので、エアコンなどで室温の調整をします。子どもは体温が高く寝汗をかきやすいので、吸湿性のよい綿毛布がよいでしょう。敷き布団には、腰に負担がかかりにくいクッション性の高いものがおすすめです。季節の変わり目には体調を崩しやすいので、就寝中の体温調整ができているかどうか、しっかり管理してあげることが肝心です。
寝かしつけのコツ
家庭によって、さまざまな入眠へのきっかけづくりや寝かしつけの方法があります。そのなかでも、お子さまが自ら寝ることを意識したり、自然と睡眠モードに入ったりできるような寝かしつけのコツをご紹介しましょう。
入眠のきっかけづくり
「絵本を読んだら寝る」「パジャマに着替えたら、歯磨きをして布団に入る」など、寝る前にすることを決めてあげると、眠りにつくまでの流れができあがり、習慣になっていきます。
保護者に言われるから泣く泣く布団に入るというよりも、お子さまが自分で「寝よう」という気持ちになれることが大切。そこで活躍してくれるのが絵本です。絵本の読み聞かせには、大好きな保護者を近くに感じることで、お子さまが安心し、リラックスできる効果があります。絵本を読んだあとに「9時には寝ようね」など時間を約束する声かけすれば、素直にうなずいてくれるはずです。
隣で子守歌を歌う
毎日寝る前に、隣で子守歌を歌うことも効果的です。「そろそろ寝る時間だね」と子守歌を歌い、お子さまに寝ることを意識させたり、安心感を抱かせたりします。習慣になればその歌を耳にするだけでリラックスして眠くなったりするでしょう。大きい声ではなく、ささやくようにして歌ってあげましょう。
手をつなぐ
寂しがり屋のお子さまに効果的な方法です。手をつないであげることで、手の温もりから安心感が生まれ、スッと眠りにつけるお子さまもいます。お子さまがリラックスできるよう、手をつないであげることを習慣にしてもよいでしょう。
背中トントン
一定リズムでの背中トントンは、寝かしつけに効果的な方法だと言われています。興奮しやすいお子さまにもおすすめ。人は一定のリズムを与えられると緊張が解かれ、安心します。心臓の音を聞くとリラックスするのと同じ原理です。また、優しくたたくことで体温も伝わり、スキンシップ効果もあります。
足を温める
足が冷えていると眠れないお子さまもいます。寝つきが悪い時は、足の裏やふくらはぎ、足首などをさすってあげたり簡単なマッサージをしてあげたりして、足を温めてあげましょう。
まとめ & 実践 TIPS
お子さまの成長期にとって睡眠は大切な要素なので、なかなか寝てくれないと不安になってしまうこともありますね。お子さまが寝ないことにイライラしたり、対策が分からず悩んだり、寝かしつけが負担になってしまうと辛くなってしまうことも。お子さまが眠れない原因とお子さまの性格に合わせた対策をとって、安心して眠ってくれるようにしていきましょう。