新生児が安心できる、よこ抱っこ・たて抱っこの仕方

赤ちゃんにとって保護者がしてくれる抱っこは安らげる居場所です。しかし抱っこの仕方が悪いと居心地が悪く、ぐずったり不機嫌になったりすることもあるでしょう。抱っこに不安があると、その不安が赤ちゃんにも伝わります。
そこで今回は、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこする際のポイントをよこ抱っこと、たて抱っこに分けてご紹介します。

抱っこの基本はよこ抱っこ。早めにコツを覚えよう

抱っこの仕方は、よこ抱っことたて抱っこがありますが、首がすわっていない新生児を抱っこするのに最適なのは、よこ抱っこです。ポイントは、ひじの内側から二の腕で赤ちゃんの首をしっかり支えることです。では具体的な方法を見ていきましょう。

(1)寝ている赤ちゃんの頭の後ろから首の下に手を入れ、もう片方の手を股関節から差し入れてお尻を支えるように添えます。このとき、首を支える手は利き腕と反対の腕を使うと、利き腕が使いやすくなります。

(2)そのまま赤ちゃんを持ち上げて引き寄せ、胸の近くで支えます。股関節から入れた手を背中までスライドさせると赤ちゃんが安定します。このとき保護者側の腕が窮屈になっていないか注意しましょう。

(3)背中に移動した手で赤ちゃんをしっかり支えつつ、頭の後ろに添えていた手を移動させます。ひじの内側から二の腕のあたりで赤ちゃんの頭を支えるようにすれば、包み込むように赤ちゃんを抱きかかえる形になります。

(参考動画:「赤ちゃんの抱き方動画|赤ちゃんの成長|ベネッセ教育情報サイト」 http://benesse.jp/contents/akachan/movie/care_hold.shtml

よこ抱っこのメリットは安定しやすく、関節の柔らかい赤ちゃんにも負担がかかりません。また、心臓に近いため心音が聞こえることでリラックスもしてくれます。上手によこ抱っこができるようになると利き腕の自由度も上がります。また左右どちらの腕でもよこ抱っこができるようになります。
慣れないうちは床ではなく、ベッドなど高い位置に赤ちゃんを寝かせた状態から練習するのがベターです。また立った状態よりも座ったほうが安定しますので、座りながら抱っこをするとよいでしょう。

お母さんも赤ちゃんも実はうれしいのが、たて抱っこ

たて抱っこは体がピタッと密着するため、よこ抱っこに比べると赤ちゃんが安心できるというメリットがあります。
また、ミルクが喉につかえないようにゲップをさせたりするときにも必要になります。保護者の肩にもたれかけるようにすることと、首を支えることで安定感をしっかりキープしましょう。

(1)片手で赤ちゃんの頭の後ろから首あたりを支え、反対の手は股関節から差し入れ、お尻から背中を抱えます。

(2)そっと抱き上げて引き寄せ、保護者の肩から胸に赤ちゃんのアゴから胸をもたれかけさせます。このとき、口元が塞がれていないか注意します。

(3)股関節に差し入れていた手を移動させて、腕全体で赤ちゃんのお尻を支えるようにします。頭に置いていた手でそのまま赤ちゃんの頭から首を支えると安定します。

たて抱っこは胸から肩で支えますので、腕の力の弱い保護者のかたには負担が少なくなります。また、よこ抱っこと見える景色が違いますので、赤ちゃんにとっては気分転換にもなります。
よこ抱っこが上手になったら、少しずつたて抱っこにもチャレンジするようにしましょう。

抱っこするときに気をつけたい!注意点

抱っこの際には、赤ちゃんに安心感と心地よさを与えることが大切です。そのため、些細なことにも気をつけましょう。
赤ちゃんが手足を無理に伸ばしたり、体がねじれたりしている姿勢になっていないか、確認しましょう。また、あごを引き過ぎていると呼吸がしにくい場合もあります。姿勢も呼吸もリラックスできているか、チェックしましょう。
また、赤ちゃんを傷つけないようにアクセサリーに気をつけて、爪を切って清潔にしておくなど基本的なことも忘れないようにしましょう。

赤ちゃんの愛情も、お母さんの愛情もより深める

抱っこは、赤ちゃんを移動させるときにするのはもちろんですが、赤ちゃんの心の安定にも欠かせないものです。体をピタッとくっつけることでスキンシップがとれるからです。
そのため、赤ちゃんはより保護者に愛着をもつようになりますし、保護者もまた愛情が深まります。そしてこれにより親子の絆が強くなり、より豊かな子育てができるようになるのです。
赤ちゃんが心から安らげる抱っこをなるべく早いうちに身につけましょう。

プロフィール

監修:山中岳

子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学講師としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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