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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 生活環境
犬を飼っています。同じ部屋で一緒に過ごしていいのは、いつごろからでしょうか?
室内犬を飼っています。1歳1ヵ月になる男の子ですがまだ犬と同室で過ごさせていません。現在まだハイハイしたり手やいろいろなものをなめたりするので犬の毛や雑菌などが体に入るのではと思い、接触を避けて生活しています。
犬と一緒にいていいのはいつごろからでしょうか? また毛などが体に入り蓄積され何年後かに病気になったりすることはないのでしょうか? ずっと悩み続けています。今のところ、背中に赤い発疹(ほっしん)ができたり消えたりしているくらいです。
特にいくつになったら安心というわけではありません。常に感染には気をつけてください。
ペットは子どもの情緒発達にもよい影響を与えると考えられており、最近では家族の一員のようにかわいがられています。
しかし、犬や猫などのペットはいくら部屋の中で清潔に飼っていても病原体をもっていると考えておいてください。したがって、家庭で飼っているペットから感染する可能性は年齢を問わずあります。
特に動物の毛、ダニ、唾液(だえき)、血液、便などを介して人に感染します。
ペットや動物から感染する病気として、Q熱、猫引っかき病、レプトスピラ病、サルモネラ症、トキソプラズマ症、回虫症などがあります。
症状も軽いもの(微熱、せき、食欲不振など)から重症(肺炎、脳炎、肝炎など)のものまでさまざまです。
特に年齢がいくつになったから免疫がついて安心というわけではありません。大人になってからも犬や猫に病原体があれば感染してしまいます。ただ、乳児期では、あちこち触った手を口にいれるし、免疫力や体力が弱く、感染すると重症になりやすいため、3歳くらいまでは特に注意が必要です。
家族全体で感染には注意をしてください。
注意点として、犬などの予防注射や検診を確実に受けておくこと、ペットの唾液・便・傷口には直接さわらないこと、動物とのキス、食器の共用、一緒に寝たりすることのないよう気をつけること、手洗いをよくすることなどに心がけてください。