【絵本選び】子どもが喜んでくれる絵本の共通点って?
書店の絵本コーナーに行くと「0歳から」「2歳から」などと書いてある、小さな子ども向けの絵本がたくさんあります。言葉を理解できない幼い子どもにも受ける絵本には、どんな共通点があるのでしょうか。小さい頃からそういった絵本に親しむことでどんな影響があるのかを考えてみましょう。
言葉がわからなくても絵本から得るものはたくさん!
たとえ言葉や文字がわからない小さな子どもでも、絵本を通してたくさんの学びを得ています。それは、子どもの成長に合わせて少しずつ変化していくものです。
・0歳〜
「話を聞く」ということがまだできない段階です。この頃の子どもは、色を判別する力がはっきりとしてくるため、色に興味を持つ傾向があります。細かな描写や複雑な色が多いものより、原色が多く、形がわかりやすい絵のものがいいでしょう。なめたりかじったり、放り投げたり…。「読む」という行為とはほど遠いことが多いでしょう。それでも、絵本に興味を持つということが大切なことです。
・2歳〜
この頃になると、少しずつ物の名前を認識するようになります。乗り物、食べ物、動物など、子どもが興味のあるものがはっきりと描かれた絵本がおすすめです。「これはなあに?」と指差して、名前を言い当てるというシンプルなやりとりが、子どもの語彙力を高め、認識できる世界を大きくしてくれます。子ども向けの図鑑などもいいですね。
・4歳〜
ひとりで絵本を読むことができるようになり、好き嫌いも出てくる頃です。この頃の子どもは、想像するのが大好き。絵本を通じていろいろな世界を疑似体験し、想像力が養われていくのです。怪獣やお化けが出てくるもの、魔法使いが出てくるものなど、ファンタジーへの関心も強くなるでしょう。ドキドキするような迫力のあるものが好まれます。
成長度合いよって、子ども受けする絵本は変わってきます。ただ、どの段階にも共通するのは「視覚的効果」があるものといえるでしょう。
文字を読めなくても、言葉がわからなくても、目で見ることで子どもはさまざまなことを学んでいるのです。ぜひ、たくさんの絵本を見せてあげてください。