絵本で親子の絆を深めよう! 絵本の種類や選び方

絵本は、情緒を豊かにしたり、言語力・集中力・記憶力を鍛えたり、親子の絆を深めたりしてくれるすばらしいものです。でも、「絵本の読み聞かせはいつから始めればいいの?」「絵本はどうやって選べばいいの?」などの疑問や、「うまく読み聞かせできるかな?」と不安を抱える保護者も多いかもしれません。
そこで今回は、絵本の選び方や読み聞かせのポイントなどをご紹介しましょう。

絵本の読み聞かせはいつから始める?コツは?

「絵本の読み聞かせは、いつから始めるべき?」この問いに明確な答えはありませんが、胎教として妊娠中期である5~7ヵ月頃から読み聞かせをするとよいともいわれています。

もちろん、おなかにいるときや生まれたての赤ちゃんには、その内容や言葉はわかりません。しかし、保護者の声は、赤ちゃんにとって何よりも安心できるもの。また、言葉を話せるようになるずっと前から、大人の発する言葉に影響を受けているともいわれており、お子さまの成長に少なからず影響を与えるはずです。

読み聞かせするときは、「上手に読む」ことにこだわらなくても大丈夫。お子さまの表情や声などの反応を感じながら読めば、おのずとお子さまに合った読み方になるはずです。例えば、擬音語のシーンは体を揺らすなど、体全体で読むような工夫も試してみてはいかがでしょうか。大切なのは、保護者も一緒に楽しむことです。リラックスして挑戦してみましょう!

年齢によって適した絵本を選ぼう

では、年齢ごとにどんな絵本を読んであげればいいのか、みていきましょう。

◆0〜1歳

生まれてからしばらくは視力が発達していないため、はっきりとした色・形・輪郭の、単純明快な絵本を選んであげましょう。文字より絵や形がメインで、短い言葉や繰り返し言葉、擬音の出てくるものが親しみやすいでしょう。
言葉のリズムや、それを読んでくれる保護者の声、本そのものの感触など、すべてがお子さまにとって心地いい刺激になるはずです。

◆1〜2歳

1歳を過ぎれば、簡単な単語のつながりが徐々にわかり、歯みがき、着替え、挨拶など、自分の生活に密接したものなら理解できるようになってきます。静かに黙って聞くことが難しい時期ですが、ブクブク、ガタンゴトンなど、リズムをまねするのも楽しい遊びになります。
2歳頃からは、少しずつストーリーも理解できるようになるため、読み聞かせしやすいページ数のものを幅広く読み聞かせてあげて、お子さまの好きなものを発見してみてください。

◆3歳~

3歳以降は徐々に長いストーリーも理解できるようになってきます。理解できる絵本の幅もぐんと広がるので、お子さまが途中で飽きることなく読むことのできる長さの絵本を選んであげるのがよいでしょう。
外国語を翻訳したもの、図鑑のようなものなど、さまざまなものにふれる機会を与えることで、知的好奇心を刺激してあげましょう。

多様な絵本の種類!どんなものがある?

続いては絵本の種類です。バリエーションをたくさん用意して、お子さまの興味をひいてあげましょう。

◆しかけ絵本

飛び出す絵本や、かたぬき絵本、音の出る絵本など、さまざまな楽しいしかけ絵本があります。「次は何が起こるかな?」「あ!音が鳴ったね!」など、声をかけながら読めば、お子さまはワクワクドキドキ!
最近では凝ったしかけ絵本も数多くあるので、保護者もきっと一緒に楽しめますよ。

◆布やビニールでできた絵本

紙以外の素材でできた絵本もあります。布絵本には文字がないものが多く、見たりさわったりすることを重視しています。そのため、小さなお子さまも触感を楽しめ、安全に遊ぶことができます。
ビニールでできた絵本は、お風呂でも楽しむことができるので、これがあれば進んでお風呂に入ってくれるかもしれませんね。

◆トレーニング絵本

トレーニング絵本は、ある動作を覚えさせるために読み聞かせるものです。代表的なものとして、トイレを覚えさせる絵本があります。
絵本の登場人物がトイレに行くページが来たら、「○○ちゃんも、トイレに行こうか!」と促すことで、楽しみながら成長することができるでしょう。

絵本の読み聞かせは大切なコミュニケーションの時間

お子さまの成長や好みに合わせて絵本を選ぶことは、心と頭の発達に大いに役立つでしょう。背中から伝わる保護者の読み聞かせの声、ベッドで寝転びながら絵本とふれ合う親子の時間は、お子さまへの愛情を伝える大切なもの。親子でコミュニケーションをとりながら、お子さまの絵本に対する興味や関心を高めてあげてくださいね。

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