泣き虫は直るもの?泣いてばかりのお子さまとの接し方について

自分の思い通りにならないとすぐに泣く、というお子さまに手を焼いてはいませんか?お子さまが泣き始めたとき、甘やかせばよいのか厳しく接すればよいのか誰もが迷うところです。よく泣くのは一時的な場合もありますが、それがずっと続くと心配になりますよね。
すぐに泣くくせを改善するにはどうすればよいのでしょうか?
今回は、泣き虫なお子さまの特徴や接し方のポイントについてご紹介します。

どうして「泣く」ことによって訴えてくるのか?

そもそも、泣き虫なお子さまはなぜ「泣く」ことによって何かを訴えてくるのでしょうか。
泣くということは、理性で自分を律することができず、感情が抑えきれなくなって起こる行為です。お子さまが自分の要望を言葉にできず、感情が高ぶってしまい、それが涙となって現れるのです。
言葉にできない感情があふれ出し、それが泣くという行為に結びついているといえます。

泣き虫なお子さまによくある特徴とは?

では、お子さまは具体的に何を目的として泣き出すのでしょうか。
泣き虫のお子さまによく見られる特徴について見ていきましょう。

◆がまんができない
何でもお子さまの言う通りにしてあげていると、がまんをすることを知らずに成長してしまいます。泣けば自分の欲求を満たしてくれると思い、泣くことを手段としていろいろな要求をしてくるのです。

◆保護者のかたの目を引きたい
泣けば保護者のかたがかまってくれると思い、ずっと泣き続けるというお子さまもいるでしょう。何かを訴えたいとき、「大声で泣けばまわりの人の関心をひける」と小さいながらに考えているのです。

◆怖がりでデリケートな性格
ちょっとしたことでびっくりし、怖くなってすぐに泣いてしまうというお子さまもいます。自分でどう対処すればよいかわからず、誰かに頼りたくて泣いてしまうのでしょう。

このように、すぐに泣いてしまうお子さまにはいくつか特徴があるようです。そこには、「言葉ではなく泣くことによって感情を訴えている」といった共通点が見られます。
では、泣き虫のお子さまとどのように接すればよいのか、その方法についてご紹介します。

泣く理由を言葉で説明させる訓練を

泣き虫のお子さまには、まず「泣いても要求は通らない」ことを教える必要があります。お子さまが泣き出しても、保護者のかたは動じずに一歩距離をおきましょう。
そして、落ち着いた声でなぜ泣いているのかを聞きます。聞いてもお子さまが答えないときは、「〇〇だから泣いているの?」と問いかけてあげましょう。それを繰り返すうちに泣く理由を言葉で説明できるようになり、「泣いてもすぐに何かしてくれるわけではない」と理解するようになるはずです。
まだまだ甘えたい時期かもしれませんが、少しずつ自立していってもらわなくてはなりません。まずは、なぜ泣いているのかを言葉で説明させる訓練をしてみてください。

ダメの理由をちゃんと説明してあげよう

お子さまによって個人差はあるものの、誰でも泣き虫の時期はあります。お子さまが泣き出すとつい要求に応えてしまいがちですが、成長のためと思って冷静に対処しましょう。
また、ダメなものはダメだということを教えることも大切です。決まり事や約束は守らなくてはならないとお子さまに理解させる必要があります。
その際は、なぜダメなのかをきちんと言葉で説明してあげましょう。たとえ小さなお子さまでも、ゆっくり簡単な言葉で説明すればちゃんと通じるものです。
保護者のかたがブレない態度で接すれば、お子さまは次第にがまんすることを覚えていきます。家の中でも外でも、急に泣き出すといったことが減っていくでしょう。
時間はかかるかもしれませんが、根気強くお子さまと向き合ってあげてくださいね。

冷静な態度でお子さまと向き合おう

お子さまが泣き虫で困っているという保護者のかたは、まずお子さまが泣く理由を理解し、すぐには要求に応えないところから始めましょう。泣くことは感情を訴える大切な手段ですが、きちんと言葉で気持ちを伝えることも成長の過程において必要です。
保護者のかたが冷静に一貫した態度で接すれば、やがてお子さまも落ち着きを取り戻し、感情をコントロールできるようになるはずですよ。
泣き虫の時期は、誰もが通る道です。焦らず、じっくりお子さまとコミュニケーションを図っていってくださいね。

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